ブス税理士、田村麻美
この本はブスの自虐エッセイではない。
れっきとした実用書である。
わたくし田村麻美が、これまでの人生で学んだ戦略を、
具体的な行動提案として記したものだ。
この戦略の目的はふたつ。
1. ブスの幸せな結婚
2. ブスの経済的な自立
本書を読んで、行動しさえすれば、
幸せな結婚と経済的自立がかなう。
書いていくうちに、自分がこれまでやってきた戦略が、
マーケティング理論にのっとったものであることに気がついた。
結婚したい。
年収1000万円になりたい。
起業して成功したい。
そんな願いをかなえるためには、
自分自身の本質を見きわめ(プロダクト解析)、
自分のいまいる場所(市場)と、
ライバルの特性(競合)を精査しなければならない。
経営的な視点から、マーケティングの論法を駆使して
行動することで、夢のまた夢だと思っていたことが現実になる。
経験的にそうなっているのだ。
小学校時代に、「自分がブスである」と気がついた。
そのときから闘いがはじまった。
明るいブスであったが、度重なるトライ&エラーによる
傷つきで、道に倒れた夜もあった。
本書を通じて、とにかく「行動してほしい!」と
呼びかけているが、
行動に勇気と覚悟がともなうことは重々承知している。
それでも行動してほしい。
行動して失敗しまくって成功してほしいのだ。
本書が、行動できないブスのみなさんと、
劣化がはじまって焦っている美人のみなさんの役に立てば、
こんなにうれしいことはない。
『ここにふたりの女がいる。
美人のA美。
ブスのB美。
ふたりはともに、45歳である。
ふたりの30年間を早足で振り返ってみる。
【美人のA美】
10代……ハッと目をひくかわいさ。
周囲からは「かわいい」「美人」と言われてちやほやされる。
いつも彼氏がいた。いつも自分に片想いしている男がいた。
髪を切ればほめられた。試着すればほめられた。
そこそこの短大に入った。
20代……楽しくて素敵なOLライフ。
海外旅行にもたくさん行った。
会社の上司はいつもごちそうしてくれた。
大企業に勤める彼氏をゲット。
結婚&出産。退職して専業主婦に。
資格や専門性を身につけようなんて思いもしなかった。
30代……若いころの美貌でゲットした夫。
経年劣化する妻に興味が薄れてきたのか、
昔に比べてちやほやしてくれない。
子どもにお金がかかるので、毎月行っていた美容院が
3ヵ月に一度に。
デパートで服を買うこともめったになくなった。
40代……いよいよ夫との関係がうまくいかなくなってきた。
できれば離婚したい。しかし先立つものがない。
専業主婦として15年ほど過ごしてきたのでパソコンが扱えず、
就職活動がうまくいかないのだ。
面接に行っても「おきれいですね」とは言われなくなった。
経済力がないので、不仲の夫と居続けるしかない。
【ブスのB美】
10代……だれもちやほやしてくれない。
客観的に評価してもらえる勉強にいそしむ。
20代……資格を取得。合コンにも一生懸命参加し、
どんな人が自分を好いてくれるのか、
そして自分に合うのかを綿密に分析しデータを集める。
30代……結婚。しかし、ブスであるため
いつ離婚されてもいいように、仕事は続ける。
40代……経済力があるので、
だれかにしがみつく生き方を選択しなくていい。
ブスであるがゆえに傾聴の技術を磨き続けた。
そのおかげで、PTAのめんどうな人間関係も、
難なくこなせる。顔は相変わらずブスのままではある。』
男女に限らず、昔から、親が金持ちで、いい学校も出て、
子どもの時から豊かな生活をおくってきたような人は、
ハングリーな人に負けるようになっている。
ハングリーな人は、子どもの頃から、貧乏だったり、
病気がちだったり、学歴がなかったり、
あるいは、モテなかったり、するような人だ。
誰もがハンデと考えるような状況を、
「なにくそ」「負けるもんか」と発憤し、
そのエネルギーを恨(うら)みではなく、
努力に変えることができる。
天から与えられたハンデを、自らの磨き砂とし、
グチを言わず、努力に徹し、魂を磨く。
誰にとっても、己のマーケティング戦略は必要だ。
エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より

