放送作家・戦略的PRコンサルタント、野呂エイシロウ
僕が放送作家としてせっせと原稿を書く目的は、
ところが、「放送作家になること」が目的になっている
後輩が結構いるのです。
放送作家になることを目的にしてしまえば、
小さな仕事が来た段階で目的は達成されてしまうから、
大きく伸びていけません。
医者になりたい。
弁護士になりたい、デザイナーになりたい。
カッコよくて聞こえのいい職業につくことを
目的にしている人が、
あなたの周りにもいるのでしょう。
しかし、職業は目的ではなく手段です。
その手段の先にあるものこそ目的なのです。
医者であれば「亡くなった父親と同じ肝臓病の患者を
一人でも多く救いたい」というようなことです。
そこを勘違いしてしまうと、
とても不毛な人生を送ることになります。
結婚にたとえてみると分かりやすい。
あなたにとって結婚する目的はなんでしょうか。
好きな人と一秒でも長く一緒にいること。
子どもを持って温かい家庭を築くこと。
もっと現実的に、健康管理をしてくれる人が欲しい
などというのもあるでしょう。
こうした目的はどれも、
結婚した後にかなえられるものであり、
ずっとかなえられ続けていくものです
(不仲にならなければという条件付きですが)。
ところが、世の中には、「結婚すること」を
目的にしてしまっている人が男女問わず大勢います。
この場合、結婚した瞬間に目的は達成したのだから
すぐに離婚すればいいのですが、そうはいきません。
なんのために結婚しているのか分からない不毛な同居生活を、
死ぬまでダラダラ続けることになるのです。
ビジネスは、一人で行うことはできません。
お互いに目的を持った人たちが集まり、
それぞれの目的を達成しようとすることで成立します。
だから、自分の目的はきちんと開示すべきだし、
相手の目的も分かっていなければなりません。
それを曖昧にすると、みんながアンハッピーになります。
ところが、往々にして、お互いの目的を
きちんと確認しないまま、
一緒にビジネスを始めてしまう。
とくに、金銭的な面について
日本人はストレートに言うことを避ける傾向にあり、
後々禍根を残します。
仲がいい友人とのビジネスが失敗しやすいのは、
お互い「分かってくれているはずだ」という
甘い読みがあるからです。
自分の目的と相手の目的には、
合致する部分もあるし異なる部分もある。
その異なる部分について、「分かってくれているはずだ」と
考えるのは、非常にまずい。
相手の目的をかなえてあげれば、
その対価としてお金が儲かる。
お金を払ってくれる相手の目的にシンプルにフォーカスする。
ここを間違えなければ、ほとんどのことは解決します。
もし、相手の目的が掴みにくいと感じたらどうするか。
答えは簡単。
聞けばいいのです。
「病気を治したい」という目的も、
「お金を稼ぎたい」という目的も、
すべての目的にはその先にある、
本当に叶えたい真の目的や夢がある。
何のために病気を治したいのか、
病気を治したあとに何をしたいのか、
あるいは、何のためにお金を稼ぎたいのか、
お金を稼いだあとに何をしたいのか、ということ。
目的の先にあるものを考えない人は多い。
「本当に大切なものは」
「心から好きなことは」
「本当にやりたかったことは」
常に、目的の先にある真の目的を考える。
エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より

