未来は、それを信じる人たちのもの、

そしてポジティブな仲間たちとともに、

未来をつくるために働く人たちのものだ

アップルは、ふたりのスティーブ

(ジョブズとウォズニアック)しかいなかった時代から

これまでずっと、

どういうカルチャーをつくりたいかについて、

まったくぶれていない。

それは「常識を疑うカルチャー」である

2013年にすべてが変わり、

その後は5回の全国大会のうち実に4回優勝している。

私はブライアンに何があったのかと尋ねた。

「私が変わり、私たちが変わった。

それまでの私はただ厳しく、結果ばかりを気にしていた。

選手たちもそれを感じ取っていた。

でも2013年にカルチャーを中心に据えて、

それまでの結果重視の方針から

カルチャーやプロセスを大切にするようになった。

つまり、それまでは優勝したいと考えている

個人の集まりだったが、

偉大なチームになろうと考えるようになったんだ」

※ブライアンはUVAの男子テニス部の監督

あなたのチームは、最高の才能を持った人の

集団ではないかもしれないが、

最高のカルチャーをつくるために努力することはできる

成功するチームにとって才能のある人が

重要ではないと言うつもりはない。

どんなチームであっても、才能のある人はありがたい。

だが、その人たちが偉大なことを成し遂げるよう

方向づける必要がある。それをするのがカルチャーだ

カルチャーをつくるには、

自分たちが何を象徴する存在になりたいか、

どういう存在として知られたいかを、

まずは確認しなければならない

コーネル大学のラクロス部は、

ある赤いヘルメットを持ち歩いている。

ジェフは、「もともとこのヘルメットは

新入生の中で最もがんばり、忠誠心が高く、

無私の精神にあふれたプレイヤーに与えられていた」と

前置きしてから、

新入生のときにこのヘルメットを与えられた

ジョージ・ボヤルディという選手の話をしてくれた。

彼は4年生のとき、敵のショットを防ぐために飛び出し、

胸にボールを受けて亡くなったという。

ジェフは、このヘルメットがもともとの

「無私の精神で一生懸命に働くプレーヤー」を象徴する以上の

意味を持つようになったと説明してくれた。

チームはジョージに敬意を表し、

残りのシーズンを、彼のようにプレーすると誓った。

ジェフはフィールドに赤いヘルメットを持っていき、

チームがベストを尽くしていないと感じたとき、

それを見せて目的を思い出させるようにした

2016年~2017年の全国大会でアラバマ大学が得点し、

残り時間2分で優位に立った。

そのとき、私はサイドラインにいた。

もはやアラバマ大学が勝ったかのような雰囲気だったが、

クレムソン大学のクオーターバック、デシュアン・ワトソンは

オフェンス陣を集め、こう言った。

「レジェンドになろう。偉大になろう」

彼もチームも、自分たちがフィールドを駆け抜け、

勝利を収められると信じていた。

そして、それは現実になった。

残り時間4秒でチームはタッチダウンを決め、

全国大会の優勝を手にした

現在は、何かと言えば「自分」優先の世の中ですが、

偉大なことを成し遂げようと思ったら、絶対にチームが必要。

エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より