このまま医療が発達し、人間の平均寿命が年々伸び続ければ、

いずれ100才まで生きることが当たり前の時代が来る。

日本政府はその予測のもとに、2017年に

「人生100年時代構想会議」を立ち上げた。

社会のあり方や、個人のライフスタイルに

大きな変化が生じることは確定的で、

政府は既に準備から行動へと動き出したところ。

人生100年時代が到来すると、

これまでの「人生80年時代」から、

その人生計画を根本的に見直す必要が出てくる。

さらにIT化が進み、

テクノロジーの進化が著しい時代になれば、

社会の流行は数十年ごとに目まぐるしく移り変わり、

人々の価値観も特性も大きく変わる。

これまでは、受験戦争に勝ち抜いて、

偏差値の高い大学に入学し、

一流といわれる大企業に就職することで、

高年収のレールに乗ってしまえば

安泰という人生のロールモデルがあったが、

法人よりも個人の寿命のほうが長い時代になる。

これまでのような人生計画は、

長さにおいても働き方においても意味をなさない時代になる。

では、これからの時代、若い世代や現役世代は

どのように生きていくべきか。

重要になるのは、「新しい学び方」、

そのための心構えを身につけること。

学ぶための戦術ではなく戦略が重要になるし、

そこでは柔軟な思考訓練を常に行っていかなければならない。

どんな状況にあっても楽しく学び続けられる人、

前提を無視し、ストレスを感じず、

常に柔らかな跳躍ができる人が強いということ。

人生は学校を卒業してからのほうが長い。

そう考えると、学生時代を終えた後も、

社会にいながら学び続け、学ぶことをライフスタイルとして、

新しい知識を取り込めるか、

新しい価値を提供し続けられるかが鍵になる。

生活の中にどういった学びを取り入れていけるかを

常に考えなくてはならない。

『今、世界中から最も注目を集めている大学の一つ、

アメリカのミネルバ大学は、教室を持たず、

講義はオンラインで行われている。

その独特な教育理念と、世界7か国のキャンパスを移動して

行われるアクロバティックなカリキュラムが特徴の

新設大学。

この大学が目指しているのは、

さまざまな課題を解決するために必要な

「思考法」を身につけること。

つまり、知識を教えるための大学ではなく、

「考え方」を教える大学』

ミネルバ大学は、ハーバード以上の難関大学と言われ、

世界のエリートが今一番入りたい大学

初年度には98か国1万1000人以上の応募があり、

その合格率は2.8%という狭き門だった。

今まさに、一つの文明、一つの時代が終わろうとしている。

次の時代に備えるため…

どんな状況にあっても楽しく学び続けられる人にならねば。

エンシンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より