パブリック・スピーキングとは、
自分の考え、存在を社会に広めることである…。
「社会とのつながり」がまず重要である。
つまり、スピーカーとしてまずやるべきことは、
話し方のテクニックを学ぶことでも、
伝わる心理学のネタを増やすことでもなく、
「社会とのつながり」を作ること。
言い換えれば、コミュニケーションを取るということ。
AIではない、生身の人間であるからこそ、
必ずその人と心が触れ合う瞬間があるはず。
ここで大切な1つ目のステップは、
「アイコンタクトを取っているかどうか」。
つまり、「人の目を見ているかどうか」。
そして次に、「笑顔かどうか」、
すなわち相手の目を見て微笑んでいるかどうか。
これが2つ目のステップ。
3つ目は、「自然体かどうか」。
この3つのステップの状態ができていれば、
最初のコミュニケーションが取れる。
スピーキングについて聞かれるのが、
次のような質問だ。
「どうやったらうまく話せるようになるのか?」
「どういうテーマを、どの順番で話せばいいのか?」
「どうすればお客様を熱狂的に巻き込めるのか?」…。
私の回答は「リサーチしろ」。
ただそれだけ。
実に単純な理屈です。
数多くのプレゼンテーションの本を読んで学んでも、
実際に壇上に立つと伝わらないのは、
お客様のリサーチをしていないからだ。
これは、プレゼンやセミナーはもちろん、
交流会でもどこでも、人が集まる場ならそうなる。
どんな場所でもそこであなたの言葉を響かせたければ、
そこに来ている人がどんな人たちなのかを、
まずリサーチする必要がある。
どれほどテクニックを学んでも、
その場のお客様が求めているものと、
こちらが言いたいことがずれていた段階で、
どんな理論やテクニックも意味がなくなる。
理論やテクニックを使っても、リサーチが欠けていると
ほぼ無駄なのを多くの人が理解していない。
パブリック・スピーカーに欠かせない要素。
それは、会場に来た人を行動させる人である、ということ。
話を聞いたその場では感動しても、
家に帰ったらもう忘れている、といった講演会がよくある。
「良い話」をして帰っていくだれのスピーカーがいてもいい。
ただし、そういったスピーカーは三流だ。
相手の貴重な時間をいただいて
会場に来てもらっているわけで、
テレビや動画の番組を見ているわけではない。
話を聞いたお客様が「もう、動かなきゃダメだ。
絶対私はこれをやるんだ」という気持ちになって、
行動を起こしてこそ、そのスピーカーは
パブリック・スピーカーだ。
スピーキングする人には、
「必ずゴールを決めて話してください」と言っている。
何のためにこの場で話をするのか、
そのゴールをあらかじめ決めておく。
スピーカーとしてやらなければならない
最後のゴールというのは、聴衆を行動させること。
相手が動くかどうか、これがパブリック・スピーカーと
一般的なスピーカーを分ける大きな違いになる。
優秀なインタビュアーは、
インタビューする前にその対象者を徹底的に調べる。
相手が作家なら、その全作品を隅から隅まで読み込む。
そうしてから、インタビューするから迫力が違う。
聴衆を行動させるスピーカーになろう。
エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より

