『感動経営』012181 blog

唐池恒二

JR九州会長で、世界一の豪華列車「ななつ星」を

大成功させた、

かつての日本企業では、感動する者と感動させる者の

コミュニケーションが、とても高いレベルで成立していた。

それが、今はどうだ。低位安定に落ち着きすぎている

経営で一番大事なことは「感動」なのだ。

ソニーが1979年に「ウォークマン」を世に出した。

あのときの世間の驚きぶり、

感動の大きさは相当なものだった。

ソニー側の「大いに感動させるぞ」という意気ごみと、

消費者側の「絶対に感動してやるぞ」という

盛り上がりが大きなエネルギーをつくり出し、

そのうねりが世界中に広がっていった

トヨタが1997年に世界初の量産ハイブリッド乗用車

「プリウス」を発売したときもそうだった。

世界がどよめいた。

驚異的な燃費と予想をはるかに下回る価格設定に

強く感動していた。

「21世紀に間に合いました」このキャッチコピーも、

私たちの心をがっちりとつかんだ

2013年10月の運行開始以来ずっと、

予約数が定員よりも、はるかに上回っている。

過去最高競争率はDX(デラックス)スイート

(7号車の最高客室)の316倍で、

当選するのは宝くじのごとき難関となっている

電話中のスタッフが明るい声で、

「おめでとうございます」と言ったと同時に

ほかの4名のスタッフが一斉に拍手をする

「高齢で病弱の父は、ななつ星の当選を聞いてから

みるみる元気になっていくのが、娘の私にも分かります。

父は、ななつ星に乗ることを人生の目標にして

頑張っているような気がします。

以前は、足が弱っていて歩くのもつらそうでしたが、

いまは毎日家のまわりを一回1000歩ずつ歩こうと

思い立ち実行しています。

最近では、かなり楽に歩けるようになりました」

感動させる仕事は、思いと手間がすべて

上司は感動してからハンコを捺せ

上司は安く感動してはいけない。うるさい客でなくてはいけない

逆境でも、「氣」を集められる5つの法則

1.夢見る力 

2.てきぱき、きびきび、スピード

3.明るく元気な声 

4.スキを見せない緊張感

5.よくなろう、よくしようという貪欲さ

クソボールをホームランにしよう

見えないところも全部きれいに

経営は、「機を見るに敏」。

そしてそれを実現するのが、「感動」なのだ。

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