安田浩一

右翼とは、頭山満が結成した玄洋社が最初だ。

自由民権運動を基盤に、皇室尊崇、国権伸長、

大アジア主義を唱えた。

その後右翼と軍部は利用し合い対立もしつつ、

日本全体を皇国史観に巻き込んでいく。

敗戦と天皇の人間宣言は、右翼に打撃だった。

GHQは右翼を最初は排除したが、

反共に利用するために復権させた。

そこで右翼は「反共」「親米」を掲げ、

共産主義や左翼に反対する事を存在理由とした。

それは派手な街頭宣伝の「行動右翼」である。

他に、暴力団を母体とする「任侠右翼」もいて、

保守政権と裏で繋がりを持った。

共産党に反対する新左翼が活発になると、

対抗するように「反米」を掲げる新右翼、

一水会などが現れた。

生長の家(神道系)の政治部門を母体に、

神社本庁などを糾合した組織が、日本会議だ。

日本会議は、創価学会に対抗して、

政権に影響力を持とうとするさまざまな新宗教の

寄り合い所帯だ。

地道な大衆運動で、元号法制化や教育基本法改正に

成果をあげ、今「改憲」へフル回転している。

ネットでヘイト発言を撒き散らすネット右翼は新顔だ。

経済低迷で置き去りにされた人々の不全感がヘイトの温床だ。

弱者に共感しアジアを同胞とした伝統右翼の面影も無い。

ヘイト発言は共感されないが、

右傾化の雰囲気を振りまいて有害である。

いま右翼は、天皇をアイデンティティの格として

戦後を全否定し、戦前へ回帰しようと訴える。

停滞はすべて戦後のせいで、

憲法を改正すれば問題は解決するとしている。

欧米でも、グーバル化に脅かされた

ネオ右翼や宗教保守が活発だ。

アメリカでは、競争について行けない人びとが

本流政治家ではなくてトランプを当選させた。

日本でも、右翼と宗教保守が、

政治の本流に食い込み国を動かす勢いである。

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