板坂裕治郎

銀行への返済と給料の支払いばかりに追われている。下請け、孫請けの仕事ばかりで利益が出ない。値上げしたいけれど、お客さんが離れていくのではないかと不安。求人を出しても、いい人材が集まらない。たとえ採用できてもすぐ辞める。自由になりたくて独立したのに、常に顧客とお金に振り回されている。

資金繰りや顧客に振り回されている状態から脱出したいのなら、仕事をする前にお金をいただき、金を借りずに経営できる仕組みを作ればいい。
下請けが嫌なら、発注元から直に仕事を受けられるようにすればいい。
値上げしたいのなら、それでも買ってもらえるような付加価値をつければいい。優秀な人が集まらないのなら、今いる三流スタッフを一流に育てればいい

商いの最前線で体を張っている中小零細弱小家業の社長さんたちは、基本的に高いポテンシャルを持っている。ただ、長く社長でいるうちに、徐々に社長の「4大疾病」に冒されアホ社長になってしまうのだ
安定の中でぬるま湯に浸かり、「怠慢」「傲慢」「自堕落」「無知」の4大疾病によって、過剰な投資、過剰な調達、個人的な浪費、仕事の邪魔になる色恋沙汰などを起こし、経営を急激に傾かせていくことが多いのだ

常に手持ちのお金が十分にあることが、チャンスを掴み取れる会社と、そうでない会社とを分ける
「あなたでお願いします。ほかより高いけど」と、向こうからお願いしてくるような商売をすれば、「先に現金払いなんですけど大丈夫ですか?」と言えるようになる
債権回収時は社長が不在でも、電話を取った相手と約束をする

■アホ社長の7つの共通点
1.応接室 2.神棚 3.熊手 4.高級車5.ブランド物のバッグ、財布、名刺入れ6.会社のトイレが汚い 7.占い師

40代にもなって「金、クルマ、いい暮らし」言うとらんか?
新しい商売が軌道に乗るまで、元の商売で日銭を稼ぐなんて考えは、両手が塞がったまま、まだ何かを掴もうとしているのと同じ。スケベ根性丸出しだ
想いを込めた本業は1つ、独自の強みは2つ以上。そして、あなた独自の強みを名刺に書き、ホームページに載せ、看板に掲げる
いい人材を入れたいなら、あなたがいい社長になる必要がある
何年経っても、成果が上がらない社長ほど、何年経っても、同じ人間とつるんでいる!

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