ブランドは、マーケティングにおける最強の武器
ブランド化とは何か
現実の取り組みを見ると、単なる販売促進活動や
新商品開発であったりする。
ロゴ作成、パッケージのデザインに留まるケースも多い。
ブランドづくりに成功するためには、
ブランドとは何かについて、
メンバーのベクトルを合わせる事が必須だ。
ブランドは品質を超える
まったく同じ品質であったとしても、
選ばれる物と選ばれない物がある。
ブランドは品質や価格を超える。
選ばれるのは、強いブランドだ。
モノづくり≠ブランドづくり
良いモノをつくることは、とても重要だ。
自分が納得できる製品を追求するという姿勢は大切だ。
しかし、日本中に良い製品がたくさんある今日、
売り手目線の品質だけでは選ばれない。
選ばれるためには、品質を越えた何かが欠かせない。
ブランドで表面をつくろうことはできない
ブランドづくりとは、
けっして表面をつくろうものではない。
そもそも、品質そのものが低ければ、
いくら努力してもブランドにはならない。
品質の良さは、ブランドづくりの大前提だ。
ブランド力を評価する方法
1.名前の後ろに「らしさ」という
言葉をつけてみる。
2.目を閉じて、頭にイメージを浮かべてみる。
具体的なイメージが浮かばなければ、選ばれない。
ブランドは売り手の頭の中にあるのではない。
買い手の心の中にある。
ブランドに関する誤解
誤解1.知名度を高めれば、ブランドになる
名前は知っているが、買いたいと思わない商品は、
世の中にたくさんある。
その一方で、全国的な知名度は無くても、
特定顧客層に圧倒的に支持されているブランドもある。
誤解2.品質を高めればブランドはできる
品質や安心安全だけではブランド化は難しい。
品質が低ければブランドにはならないが、
品質が高いからといってブランドになるわけではない。
誤解3.広告宣伝費がないと、ブランドはできない。
ふんだんにお金を使って広告を繰り返せば
知名度は高まるかもしれないが、
広告をしたからといってブランド力が高まるわけではない。
口コミも、メディアのの報道もお金はかからない。
ブランドに関する情報伝達は、広告宣伝費がなくても可能だ。
誤解4.まずは、ロゴをつくろう
ロゴをつくる前に、ブランドのあるべき姿、理想の姿、
すなわち、ブランド・アイデンティティを
明確にすることが欠かせない。
ブランド・アイデンティティをシンボル化したもの、
形にしたものがロゴなのだ。
誤解5.数の多さを売りにして、ブランド力を高めよう
我々は日々処理しきれないほど多くの情報のシャワーを
浴びている。
たくさん、いろいろなど数の多さを訴求する
メッセージに対して、消費者は無意識に
フィルターをかけてしまう。
なぜ、詰め合わせセットに、
ブランド力の高い商品がないのか。
なぜ、人気の駅弁ランキングに
幕の内弁当が入らないのか。
ブランドづくりに求められるのは、
足し算の発想ではなく、引き算の発想だ。
強いブランドは、何かに絞り込んでいる。
エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より