今泉清
パフォーマンスの良しあしは、
セルフイメージの自己効力感に左右される。
やれると自信をもって取り組めば、
成功の確率が高まり、確信に変わる。
近年は頭の中の悪いイメージを、
上手くいくイメージにすり替えて、
良いイメージに身体を合わせていく
イメージトレーニングを、
アスリートの練習に取り入れている。
このマインドセットの重要性に私が気づいたのは
国立競技場の早慶ラグビーで、
4万人を超える観客に囲まれた時でした。
ゲームが始まり、最初のプレースキックを
蹴ろうとした時、
一歩下がるたびに慶応側から
1!、2!、3!、4!、5!というヤジが飛んできた。
キックの時は、物音を立てないのがマナーです。
1年生の私は動揺し、集中できずに
キックは失敗しました。
ヤジは繰り返され、
キックが成功するイメージは
まるで思い浮かばない。
レフェリーに訴えると、
グランドの中のことはコントロールするが
スタンドのお客さんは無理だよと
取り合ってくれない。
その時に閃いたのが、
それなら、これは罵声ではなく
味方の応援だと思おうという開き直りだった。
私は、ゆっくりと下がって
わざとヤジの掛け声に合わせた。
すると、4万人が応援してくれている。
嬉しい、頑張ろうという気持ちが込み上げてきた。
ゴールポストはぐんと近くに見えてきて、
ゴールへのキックが決まりだした。
自分のマインドをコントロールすれば、
スタンドの観客は全員味方にできることを知った。
マインドセットによって、
逆境を切り替える、
今起きていることを、どう自分が解釈するかで
未来は変えられる。
エンジンオイルのOEMにも、マインドセットでっせ !