『アイデアを生み育てる』

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稲村徹也

学びをお金に換えていくときにイノベーションは不可欠ですが、
それを現実化してくれるものが「アイデア」です。
この「アイデア」に対する姿勢ひとつとっても、
あなたが「成功」に近いのか遠いのかが、わかります。

先に答えを書くと、「成功」する人は
確実に「アイデアを生む」人です。

残念ながら「アイデアを盗む」人は、
一時的な「成功」を手にできるチャンスはあっても、
本当の「成功」を手にすることはできません。
「成功」は読んで字のごとく「功を成す」です。
これは自らの能力で勝ち取るべきもので、
盗んでしまっては「盗功」となってしまいます。

ィリップ・コトラーの根本思想にも、
「人のアイデアを盗まず、自らアイデアを生む」とあります。

とはいえイチから独自のアイデアを生み出すというのも、
また難しいことです。
そこでフィリップは重要な示唆を私たちに与えてくれています。

「イノベーションを生み出すうえで重要なのは、
自分たちが現在直面しているさまざまな問題を
解決する方向でのイノベーションを目指すことです」
(ロッキー・リャン)

いかがでしょうか。
今の自分に解決すべき課題があるとき、
その解決策を自力で生み出そうとする行動が、
新たな「アイデア」を生み出してくれるということです。

私も常々「無理かもしれないな」と思うような
課題に直面したとき
「これを解決できたらスゴイことになるんじゃないか?」と
思い直し、ひたすら解決のためのプロセスを、
あれこれ考え続けます。

すると、ふとした一瞬にアイデアが舞い降りてくるケースが
多いのは不思議なことです。

「成功のカギは“なぜ”という動機が20パーセント、
“どうやって”という方法が80パーセント」

この「なぜ」の部分は「問題提起」です。
問題提起をするには、「問題意識」が
働いていなければなりません。
そして「どうやって」の部分は、
すでに説明したように「アイデアを生む」ということです。

ロッキー・リャンが新規ビジネスに参入するうえで
何を基準にしているのか。
『特許・ノウハウ・限定・特殊。
参入障壁が高いビジネスをする』

ハードルが高ければ高いほど入り込むのには
困難を伴いますが、
『門前払いをしてくれる業界ほど
ライバルが少なく競争が少ない』ということで、
入り込むことさえできれば、あとは簡単だ。

「アイデアが重要なのではない。
一つのアイデアをどうやって、 具体的にしていくかが重要だ」
ソニー創業者、 井深大

どんなに素晴らしいアイデアが浮かんだとしても、
それを「どうやって」という具体的な方法が見つからなければ、
絵に描いた餅になってしまう。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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