大竹文雄・平井敬

主流の経済学では、人間は常に合理的な判断をする

ことになっている。

しかし、行動経済学では人は合理的判断から

逸脱する傾向があることを前提とする。

例えば、現状を変える方がより望ましい時でも

現状維持を好む。

将来の事よりも、今現在の事を重視してしまう。

利益よりも、損失の方を大きく嫌う。

こういうことを踏まえれば、

医師は同じ事を伝えるにしても

「術後1か月の死亡率は10%です」と言うより、

「術後1カ月の生存率は90%です」といった方が

手術への同意が得やすいことが分かる。

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