内藤誼人

気弱な人から見て「堂々としている人」も、

かつてはそうでなかった可能性があります。

事実、人前で堂々と話している人の中には、

人見知りや、もともと気弱な人が多くいるものです。

問題は、理論を正しく知って、

「訓練するかどうか」なのです。

負ける人は、暗示にかかって、

自滅して負けていくのである。

相手が強いわけでも何でもない。

ただ、自分のほうで負けるのである

もともと思い込みには、何の根拠もないわけだから、

その思い込みにとって反論となる事実を

どんどんぶつけていけば、

暗示にもかかりにくくなる。

気弱さを直したいのなら、

まず相手を大きく見るのをやめることだ。

「相手だって、同じ人間じゃないか」

「相手を大きく見すぎていないか?」

「この人だって、自分と同じくらい弱いところがあるはず」

そうやって考えれば、

相手を大きく見すぎたり、目くらましされることはなくなる

なぜ、言い訳をしてはならないのか? 

その理由は、他の人に責任をなすりつけているうちは、

本気で「自分を変えよう」という気持ちにはならないからだ

カウンセリングの一手法として、

潔癖症の人に、ゴミ箱の中に手を突っ込ませる、

というのがある。

潔癖症の人は、最初こそ嫌がるが、

しばらく手を入れておくと、

「なあんだ、全然たいしたことがない」と気づくようになる。

この手法は、「フラッディング」と呼ばれている

気が弱い人は、もっと相手に近づかなければダメである。

どんどん前に出ていこう。

それだけで、みなさんはプラスの印象を与えるはずである

見つめる時間が長いほど「好かれる」

目を小さく修正した写真に対しては、

「パワフルさ」を感じる人が多かった。

逆に、目を大きく修正した写真に対しては、

「温かさ」を感じる人が多かった。

足を振り上げるようにして歩く人は、

力強さ、パワー、幸福感、などの印象を

与えることが明らかになった

なんだか安っぽいものしか身につけていないと、

「安っぽい対応」しかとってくれなくなるのだ。

低い声で話したほうが評価は高くなる

ドイツの名将ロンメル将軍は、新兵を育てるために、

初戦は必ず勝てる相手を選んだと伝えられている。

「勝ちの味」を覚えさせれば、

兵士はさらに強くなっていくからだ

若い頃に訓練したこと

・低い声を出すために、浜辺で毎晩叫んで喉を潰した

・高校一年生の時、アメリカホームステイ前に

 相手の目を見るトレーニングをした

・自分に自信がなかったので、

 「絶対に上手く行く根拠」を探す癖をつけた

今でも、人と目を合わせられずに

おどおどしている人を見ると、

「あ、この人はトレーニングが足りていないんだな」と

思います。

訓練の力を侮ることなかれ。

エンシンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾