「一流選手を育てる親の共通項」

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杉山芙沙子 (一般社団法人次世代SMILE協会代表理事)

育児というのは、「子供を育てる」と言われますが、私は「子供と育つ」のが育児だと思っていたので、いつも精いっぱい、無我夢中で育児生活をしてきました。

子供の成長とともに、親が子供の将来のために上手に路線を敷くというのは本当に大変な作業です。 それは私も実感してきたことですが、一方で子供に向かって「勉強しろ」と言いながら、自分は勉強していない親が多いのではないかというのも感じてきました。
自分がお煎餅をかじりながらテレビを見ている時に、「勉強しなさい」「本を読みなさい」といくら言ったところで、子供はまず言うことを聞きません。

こう言えば皆さん分かりやすいと思うのですが、現実はもっと対極的なことが行われていることに気づいてほしいのです。
なぜなら、子供たちに対しては「勉強しなさい。いい人生を歩むためには勉強は絶対に必要です」と言いながら、親自身は学ぶことを完全にやめてしまっているからです。

家庭において、親は子供にとってのリーダーです。その親がどういうタイプのリーダーかは人それぞれですが、リーダーシップをきちんととれるか否かで、子供たちがどう成長していくかが決まると言ってもよいでしょう。

エンジンオイル、OEMの仲間の経営塾より

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『困難にも感謝する』

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鍵山秀三郎

便宜主義で人生をよくした人を、見たことがない。便宜主義こそが、堕落の始まり。「まあ、これでいいか」というような生き方をしていて、いい人生が開けることはない。
たとえば、掃除道具を吊るす紐。たかが掃除道具の紐かもしれないが、この紐さえも私はないがしろにしない。最適と思われる紐を用意して、すべての道具に統一して着ける。
私がこれまで使用してきたのが、直径3ミリの「クレモナロープ:。材質はビニロンとポリエステエルの混紡(こんぼう)。このロープを25センチの長さに切断し、道具の通し穴に通したうえで両端をきつく結ぶ。結び目は、ほつれないようにライター等で軽くあぶっておく。こうしておくと、見た目にも美しく、よほどのことがない限りロープは外れない。
ロープの種類や長さがまちまちにつけられていたのでは、掃除の定着さえも望めない。

ところが、よく見かけるのが、書類の綴じ紐や電線、梱包用の紐等で代用している光景。ついていればいい、という便宜主義の代表例。
堕落は意外と、こうした便宜主義から始まる。最善の策に気づいたら、その場で変えておく。億劫がって、そのまま放置しない。手抜きをしない。見て見ぬふりをしない。堕落を食い止めるための、避けて通れない姿勢だ。

エンジンオイル、OEMの仲間の経営塾より

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『ありえないレベルで人を大切にしたら23年連続黒字になった仕組み』

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近藤宣之

倒産寸前から年商4倍、23年連続黒字、10年以上離職率ほぼゼロの経営を実現した株式会社日本レーザー代表取締役社長、近藤宣之。一見、普通の会社のようですが、じつはMEBO(マネジメント・アンド・エンプロイー・バイアウト/経営陣と従業員が一体となって行うM&A)することにより、55人の社員全員が株主になっているという、非常に珍しい会社です。

元々は一部上場企業の子会社で、社員のモチベーションも低く、不正もまかり通っていた会社でしたが、そんな会社が、マネジメントを変えることにより、大きく生まれ変わりました。
再建がすめば、その実績を手土産にして親会社に戻るつもりでした。1年目に会社が黒字になっても社員の反発が続いたのは、そんな私の気持ちが透けて見えていたからでしょう。いざというときに戻る場所があっては、社員はついてきません。私は、再建2年目に、3期6年務めた日本電子の取締役を退任することを決め、背水の陣を敷いて日本レーザーに専任することにしたのです。

お金も、時間もかけず、社員のモチベーションを高める方法が「2つ」あります。それは、「社長の笑顔」と「社員の声がけ」ですよい報告は笑顔で聞く。トラブルなどの悪い報告は、もっと笑顔で聞く「笑顔は、社長の仕事」であり、「笑顔は、社長の能力」「今週の気づき」では、「どのようなトラブルがあったのか」「そのトラブルに対し、どう対処していくのか」を全社員が報告します

今週の気づき」は、自分が経験したり、見聞きしたりした出来事に対して、評論的にコメントするのではなく、自分の「決意」を表明するものです。
「そうしたいと思います」と感想を記したものについては、「したい」ではなく、「そうします」と書き改めるように指示します

私は、人生の喜びは「4つ」あると考えています。
ひとつ目は、「ほかの誰かに必要とされる」こと。
2つ目は、「ほかの誰かを助ける」こと。
3つ目は、「ほかの誰かに感謝される」こと。
4つ目は、「ほかの誰かから愛される」こと。
このうち、最初の3つは、働かないと得られない喜びです。

経営者は「働く喜び(人生の喜び)」を知る雇用者をひとりでも多く増やす責任がある

〇社員が絶対に辞めない「3つ」の条件
(1)「言いたいことが何でも言える明るい風土がある」
(2)「社員が会社から大事にされていると実感している」
(3)「会社は自分のものだという当事者意識を持てる」

・ダブルアサインメント/2人担当制。取引先1社に対して担当者を2人配置する
・マルチタスク/ひとりが複数業務や取引先を担当する「ダブルアサインメント」と「ダブルタスク」の導入を始め、ワーキングマザー、高齢者を活用する。終身雇用と時短のハイブリッド。

エンジンオイル、OEMの仲間の経営塾より

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「グローバル化が最良とは限らない」

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1929年の世界恐慌から、各国は保護貿易にシフトした。自由貿易を辞めて、ケインズ型の政府の関与を認める政策へと変わって行った。

グローバリセーションは、自由貿易、規制緩和による市場を重視する政策を推し進める。
これは、人々を激しい競争社会に放り込む。行き過ぎた弱肉強食に耐えられない人が増え、そうした人々が労働組合を組織して、競争に制限をかけるように
政治家に働きかける。

こうした民主的な政治の動きと、保護貿易を主張する国家主権の回復が
第1次グローバリゼーションを終わらせた。1980年代にスタートした現行の第2次グローバリゼーションも自由貿易や規制緩和を優先する代わりに
民主主義か国家主権のいずれかを放棄しなければならなかった。

この反動として、今、民主主義や国家主権を回復させようとする動きが強まっている。
米国では、グローバリゼーションのおかげで没落した中間層が、民主的な手続きでトランプ大統領を支持した。欧州でも、高い失業率など経済の停滞に不満を強めた市民が、移民排斥や反EUといった意識を高めた。そして、主権を取り戻そうと英国のEU離脱、反EU、反ユーロという行動が起こっている。

民主主義や国家主権を犠牲にすると必ず、国民の反発、反動を招いてしまう。
そもそも、政治的なトリレンマである。グローバリゼーションと民社主義、国家主義の3つを同時に成り立たせることは不可能だ。

エンジンオイル、OEMの仲間の経営塾より

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『運が開ける【欽言録】』

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萩本欽一

『ぶらり途中下車の旅』のナレーターなどで活躍した『おヒョイさん』こと藤村俊二さん。
仕事中でもヒョイといなくなり、そしてヒョイと現れる。だから『おヒョイさん』というニックネームがついた。

最初に会った頃、おヒョイさんは、ふわふわとした軽い感じで、口癖は「ぼくちゃん、お仕事、嫌い」「ぼくちゃん、考えること、ダメ。一生懸命やること、もっとダメ」でした。何をやっても先頭を切ってやるという事をしない人でした。「そんなことすると、ぼくちゃん、疲れるから」そんなおヒョイさんを見て、「なるほど。そういう人なんだ」と思い込んでいました。

ところが、80年に『欽ちゃんのちゃーんと考えてみてね!』という番組を一緒にやり、おヒョイさんを見直してしまいました。長~いセリフが多いんです。
それなのにおヒョイさんは全然間違えずに、ビシッとやります。「ぼくちゃん、ダメ」と言いながら、セリフを間違えたら本当にダメな人ですが、おヒョイさん、全然NGを出さないんです。「すごいなぁ」と感心しました。

驚かされたのは、80年の秋に僕とおヒョイさん、それに何人かの人達で、ニューヨークのブロードウェーの舞台を観に行った時のことです。
日本では全く英語なんて使わないおヒョイさんが英語ペラペラ。ホテルのチェックインから、どこでお土産買ったらいいかをスンナリとガイドしてくれますし、ブロードウェーの舞台でも「これはこういうお芝居なの」と全部、説明してくれます。だから、僕達は全員、おヒョイさんの後ろにくっついて歩いたんですが、おヒョイさん自身は、皆の面倒を見ただなんて、全然威張りません。
そして、日本に帰ると、「僕は英語なんて知りません」と言う顔で、相も変わらず、ひょうひょうとしています。

「おヒョイさんてどんな人なんだろう?」。興味を持った僕は、周りの人に聞いてみました。お坊ちゃんでエリートなんです。
お父さんは『有楽町スバル座』などを運営する『スバル興業』の社長で、高校までは名門の暁星学園で学び、早稲田大学に進みました。その後、舞踏家を目指して『東宝芸能学校舞踏科』に入学。60年、『日劇ダンシングチーム12期生』としてヨーロッパ公演を行いますが、本場の芸の水準の高さに驚き、舞踏家を断念して振付師に転身します。

『日劇ダンシングチーム』のヨーロッパ講演は1ヵ月の予定だったのですが、旅先でおヒョイさんの姿がヒョイと消えてしまった。
どうやら、パリジェンヌやイタリア娘と恋に落ち、数年間ヨーロッパに居ついた後、ヒョイと日本に帰ってきたそうです。

何年か前、久しぶりにテレビ局で会い、「おヒョイさん、また別の番組を一緒にやりましょう」と言ったら、「お仕事じゃなくていいじゃないの。遊びを一緒にやろうよ」そう言ってニコッと笑い、「だってさ、ぼくちゃん、お仕事、嫌いだから」
軽妙洒脱で、ひょうひょうとしていて、粋でオシャレなおヒョイさん。目立つことが嫌いで、人に気を使わせまいとするおヒョイさん。そんなおヒョイさんは僕が一番尊敬する芸能人なのです。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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「画家は商売人」

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中野京子

画家が小説家のように一人で制作するようになったのは19世紀末の印象派の時代からだ。
それまでは、工房での仕事だった。助手や徒弟が大勢いた。顔料を練ったり、キャンバスの枠作りをしたり、様々な登場人物のスケッチしたり、背景を描いていた。画家は、彼らを束ねる社長であり、絵を教える教師だった。注文を開拓する営業マンでもあった。大勢の雇い人の生活を支えるために、売れる作品の研究は必須だ。
購買者は、特権階級だ。彼らが求めてくる神話や清書や歴史に精通していなければならない。教養も必要だ。
契約書を交わす時には、登場人物を何人にするか。少なければ、値下げする。手や指を描くのは難しいので、あれば値上げする。どんな顔料を使うか、画面の何割を弟子に任せるか。いつまでに仕上げるのか、詳細に決めた。
王侯貴族は、無理難題を押し付けて来るので社長としては駆け引きも必要だ。まさしく、商売人だったのだ。
ボッティチェリもラファエロもブリューゲルもティツィアーノもルーベンスもレンブラントもダヴィッドもみんな、ストレスいっぱいの商売人だった。
後世の傑作のほとんどが、そうして完成された。天才画家たちは、商売上で請け負った仕事であってもいざ取り組むと違う。商売を超える、どんどん超え、遥かに超え、創る喜びに没頭しただろう。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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「癌で余命ゼロと言われた私の死なない食事」

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神尾哲男
癌を食事で抑える7つの心がけ
1.地元近くで採れた旬の食材を摂取
2.食材は丸ごと食べる。皮まで食べる
3.体を温める陽性食品を積極的に摂る
4.偏った食べ方は厳禁 バランスの良い雑食が効果的
5.生命力の強い野菜を摂る
6.動物性蛋白質は元気の源
7.食品添加物は摂らないようにするまず調味料を変える

●調味料は良質で本物を使用する
●わずか数百円の差が、命を守る
●大瓶では買わない
塩→塩化ナトリウム95%以上の塩は避ける
醤油→原材料に、脱脂加工大豆とある醤油は使わない
味噌→自然な生みそを選ぶ 味噌汁は60℃以上に温めない
油→油選びが健康のカギを握る
砂糖→精製された砂糖は最強の毒
みりん→料理を深く美味しくする 砂糖の代わりとして使用
酢→体をアルカリ性に保ってくれる
●主食は玄米が一番
●牛乳、乳製品は用いない
●植物性乳酸菌を摂り入れる
●料理のベースとなる「万能旨味調味料」「出汁」を作る
●アーモンドは優秀な栄養食材
●野菜類は「ホタテの殻」の力を借りて洗浄
●魚や肉は、調理前に塩でもんで不純物を出す
●食事は1日2食で十分
●水道水は、塩素やトリハロメタンをできるだけ除去して使用
●調理の工夫で食品添加剤を避ける
●食材の品目数には神経質にならない
●カロリーを気にしない代わりにGI値を重要視
●サプリメントは要らない

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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