『身軽に生きる』

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医師、矢作直樹

たとえは悪いのですが、からだの維持は「蟻地獄(ありじごく)」に似ています。しっかりと前に進まないと、ずるずる後ろ(下)へと落ちます。
前に進む、つまり常にからだを動かす、鍛えていなければ、ずるずると衰え、さまざまな病気になりやすくなるのです。

皆さんの多くが望んでいる死に方は「ピンピンころり」でしょう。長いこと寝たきりになる状態を望む人などいません。でも、と考えます。ピンピンころりと旅立つためには、まずピンピンしていないといけません。普段から元気でないといけません。そのためには、もっとからだを動かすこと。

「疲れる、面倒くさい」そう考え、楽なほうへと流されないでください。
また、からだは「借り物」という事実をお忘れなく。私たちのからだは、なるたけ傷をつけずに、他界するその日に天へとお返ししなければなりません。その意識がなければ、からだへの感謝の念も生まれません。

すこやかに生きる。身軽に、無理なく生きる。私たちは皆、地球に住まわせていただいています。「お天道さまに、生かされている」この事実を、いつも忘れたくないものです。

疲れる、面倒くさい。こういう気持ちが強いとからだが衰える、
つまり老化も早いのです。好きなことや、習慣になっていることを面倒くさい、と思う人はいない。逆に、苦手なことや、嫌いなこと、必要ないと思っていること、時間がかかりそうなことなどは、面倒だと思ってしまう。その中の一つが、歩くことや体を動かすことです。

現代は、車社会です。特に、公共交通機関の発達していない地方では、ほんとちょっとした距離でも、車で動いてしまう。
都会に住んでいる人より、田舎暮らしの人の方が運動不足、という変な現象にもなっています。

「疲れる、面倒くさい」と言わず…体を動かす習慣を身につけましょう。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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「ポジティブ思考は笑顔から」

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里岡美津奈

笑顔は作るものではなく、出すものだと思っています。人に喜んでもらいたいという気持ちが先にあり、それを無意識に表に出そうとして笑顔になるのです。とは言え、人間ですから、落ち込んでしまう時、辛くて気がふさぐ時、怒りを覚える時もあるでしょう。

でも、それは自分の捉え方で変わってくるものなのです。心と表情は切り離せないものですが、その心を作るのは自分の意識。
ネガティブなことでも、ポジティブに捉え方を変える。その手段が笑顔と言えます。

41歳の時に、乳癌を患いました。その時は、さすがに落ち込みました。でも、よく考えてみると、自分よりさらに厳しい人生を送っている人は大勢います。
そう考えると、自分はまだ恵まれていることに気付きます。謙虚に想像力を働かせることで、「これぐらいで済んでよかった」「命の大切さを学んだ」とポジティブに捉え、私は気持ちを整えることができたのです。

また笑顔は、今まで起きたネガティブなことと決別する手段でもあるのです。
過去には、戻りたくても戻れません。だったら、いい形で忘れて行く。
嫌な事は、笑顔で一瞬一瞬、決別する。次の一瞬一瞬を大切に生きる為に、また笑顔を出すのです。

「いつも笑っていなさいね」と言う母の言葉の意味は、そういうことだったと思っています。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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