東大教授が教える知的に考える練習

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 柳川範之

自分で考えろ。

頭の良さには2種類ある。
頭の回転が速い人と、深く考えて判断ができる人だ。
自分の頭の中で考えるプロセスを通じて初めて、
その人なりの良い解決方法や良い選択が導き出される。

頭の中に考えるための土台を作れ。
情報はそのままでは役に立たず、
調理しなければ使えない。
どんな情報も、どんな知識も、
頭の中で加工して初めて力になるという発想が大切だ。

具体的なものを抽象化して捉えることも重要だ。
情報を抽象化することで、
それを応用する形で解決策を考えていく。
それには、その情報の重要な所、本質的な所は何かを
探してみることだ。
それには一言で、その情報を表現してみることが有効だ。

新ししい方向性を出すには、
人と違うことをやることが大切だ。
一見異なるものについて共通点を探したり、
似ているように見えるけど
本質は違っているのではないかという見方で
相違点を探すことも意義がある。
物事を抽象化していくためには、こうした作業が役立ち、
より高度な思考が可能になる。

入って来る情報は絞らず、間口を広げておく。
情報の内容を吟味することで、
その情報の使いようが出て来る。
また、大量の幅広い情報が思いがけないヒントに
結びつくことも多い。
さらに頭に残った情報が思考の骨組みになる。
異なる情報を結び付けていくことで
思わぬ作用が起こる可能性は十分にあるからだ。

新しい組み合わせを発見して結び付けていく発想は、
変革期の中で経営者にとって重要な能力であり、
グローバル時代にも問われる力である。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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ファミリービジネスのコミュニケーション

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コミュニケーションが大切。
他の会社よりも、もっと大切である。
経営者と従業員との間では、もちろん。
同族間や家族内においても、コミニュケーションが
しっかりしていないといけない。

もっとも重要で難しいのが、経営者とその後継者だ。
特に、それが親子だったら難しくなる。

経営者と、その後継者は世代が離れており、
二人のコミュニケーションは、
行きつ戻りつしながら変化していく。
伝統的、支配的な親子関係から、
成人対成人の対等な関係へと
調整されていくことが必要だ。

コミニュケーションは、家族の問題から
事業の所有と経営の問題へとシフトしていく。
事業経営という視点から見る。
親子間のコミュニケーションを意識的に取る。

そうすることで、後継者の意識が進化し、
経営者として成長する。
親の方も、引退に向けての心の準備が整ってくる。

世代の離れた同族メンバー間のコミュニケーションは、
当初、あまり円滑には進まない。

二人のコミュニケーションスタイルが、
一方が子供の頃に形成されたままで
維持されているからだ。

経営者として成熟する一方、子供の立場が変わり、
大人と大人の関係になったにもかかわらず、
家族の視点で見た親子関係のままの
コミュニケーションスタイルを取り続けている。

感情ではなく、ビジネスと合理性のニーズに基づいた
コミニュケーションスタイルに変える必要がある。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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酒によって、気分や感情の刺激が違う

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ウェールズ公衆衛生局、キャスリン・アシュトン博士

赤ワイン、白ワイン、ビールや
ウォッカ、ジン、ラムなどの蒸留酒を飲んだ時の、
ポジティブな感情の変化とネガティブな感情の変化を調べた。

世界21カ国、3万人(18~34歳)のアンケート

〇赤ワイン
もっとも、癒し効果があった。
参加者の53%がリラックスすると答えた。
攻撃性を感じた参加者は、わずか2.5%だったが、
60%が疲れを感じた。

〇ビール
次に癒し効果が認められ、
50%がリラックスすると答えた。
疲れを感じたのは40%

〇蒸留酒
癒し効果は少ない。
60%の参加者は、自信を持ちエネルギッシュになった。
30%に攻撃的、43%に挑発的な気分を感じさせた。

アルコール依存者は、そうでない酒飲みに比べて
飲酒で5倍もエネルギッシュになったと感じれる。
だから、アルコール依存者は蒸留酒の飲酒で
ポジティブな感情が高まる事を期待して、酒に頼る。

大酒飲みは、飲酒でネガティブな感情も多く経験する。
具体的には、疲れる、攻撃的、気分が悪い、悲しいなど。
攻撃的な感情は、非飲酒時の6倍にも高まる。

蒸留酒は、攻撃的な口論になるリスクの高い酒と言える。
家庭で円満に過ごすには、赤ワインでリラックスするのが
お勧めだ。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『イノベ株を狙え!』

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イノベーション関連株(イノベ株)には
3つの類型があります。1つ目が「創造型」、
2つ目が第2の本業をつくる「増築型」、
3つ目がIT活用などで本業を再構築する「再生型」です。

日本とシンガポールを拠点に日本の成長株を発掘する
シンフォニー・フィナンシャル・パートナーズ。
ファンドの「稼ぎ頭」が電子商取引のインフォマートだ。
請求書の電子化という、
ありそうでなかった新市場を開拓する。
過去5年間で時価総額は14倍近くに膨らんだ

四国の高知市に「創造型」の会社がある。
無騒音・無振動でくいを打ち込める世界初の
「圧入式」くい打ち機を開発した技研製作所だ。
くい打ちに付き物だった騒音や振動がなくなり、
住宅密集地や夜間の工事も可能になった

全国に1万1000カ所以上ある動物病院。
個人経営がほとんどの中で、
唯一上場(東証マザーズ)しているのが
日本動物高度医療センターだ

全国の葬儀会社に同社専用のスキャナーとプリンターを置き、
葬儀会社の社員は素材の写真をスキャナーに置いて
ボタンを押すだけ。
アスカネットからみると、いったん葬儀会社に
スキャナーとプリンターを設置すれば
遺影加工の依頼が途切れることはない。
いわば「ストックビジネス」としての強みが発揮されやすい

山形県に本社を置くエヌ・デーソフトウェアは、
介護施設向けの支援システムを手掛けている。
家族や会社向けなど介護士は
複数の日誌を作成する必要がある。
手書きだと1つ1つ記入する必要があり、
手間がかかっていた。
NDソフトのシステムを使うと、
記載内容を共有できるため、
日誌ごとにゼロから記入する手間がなくなる

2017年7月、競争の激しい決済市場で
日本独自のサービスが登場した。
ビリングシステムの「PayB(ペイビー)」がそれだ。
スマホに専用アプリを入れると、
時間や場所に関係なく公共料金やネット通販の支払いができる

コカ・コーラにサッポロ黒ラベル、オタフクのお好みソース……。
消費者におなじみのこうしたブランドには、実は共通点がある。
金沢市に本社をおく渋谷工業が開発した充填機が
中身を詰めているのだ。
同社の充填機の国内シェアは約6割。高シェアの秘密は
同社独自の減菌化技術だ

日本のロボット関連銘柄に投資する「ロボ・ジャパン」を
運用する、
野村アセットマネジメントの田中伸一シニア・プロダクト・
マネージャーは「スマートフォン(スマホ)と同じで、
ロボットも基幹部品は日本企業が多い」と指摘する。
その代表格がロボットに欠かせない
波動歯車の専門メーカーとして知られる
、ハーモニック・ドライブ・システムズだ

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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同窓会で久しぶりに会った友達について思う

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人間関係というのは、これまでのいちばん良かったときの
関係性をベースに考えてしまう。
昔からの友達なら、これまでの長い関係性のなかでも、
いちばん仲が良かったときのことを念頭に、
付き合いを続けている。

若ければ若いほど、人間関係も短い期間でしかない。
年齢を重ねてくると、いちばん仲が良かった時期が、
10年前だとか20年前だとかいうことにもなる。
そういう思い出をお互いに共有しながら、
関係性をつないでいる。

ところが、人間だから、仲が良いことばかりではない。
いちばん仲が良かった頃に比べて、
よそよそしい関係になったり
軽い関係になったりして、
なんとなく心が傷つくこともあったりする。
しかし、人というのは、現在の関係性で繋がるものであり、
今つながっている関係性こそが現実だ。

〇余計な不安を背負い込まないで
過去の友達との関係性もウソではないが、
現在の関係性と過去の関係性というのは、別モノだ。
以前は仲の良かった人と現在もつながってはいるものの、
以前ほどの親密な関係ではなくなった。
だからといって、そのことで凹んだり、
大事なものを失ったなんて考える必要はない。

それは、たまたま現在の環境のなかで、
ちょっと疎遠になったにすぎない。
またどこかのタイミングで仲が良くなるかもしれないし、
そうならないかもしれない。

過去の仲が良い頃をふり返って、
「こうあるべきだ」と決めつけてしまうと、
その思い込みにとらわれて、相手に余計な期待をしてしまい、
余計な不安や悩みを背負い込んでしまう。

〇友達はあくまでも現在をつなぐもの
いかに馬があった友達でも、
その関係性がずっと続くわけではない。
自分も常に変わるし、相手も常に変わる。
相性というのは、どう転ぶか分からない。

それなのに、人間は、一度相性が良いと思い込んだら、
ずっと良いままだと期待してしまう。
その思い込みにずっと囚われてしまうと、
目の前の人間関係を素直に楽しめなくなる。

友達というのは、あくまでも現在繋がっている人。
そう考えれば、純粋に今を楽しめる。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『ドラッカー5つの質問』

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山下淳一郎

・我々のミッションは何か
・我々の顧客は誰か
・顧客にとっての価値は何か
・我々の成果は何か
・我々の計画は何か

経営者の仕事は、今日の仕事をこなすことではなく、
今日と違う未来をつくることだ

「あらゆる組織において、共通のものの見方、
理解、方向づけ、努力を実現するには、
『我々の事業は何か。
何であるべきか』を
定義することが不可欠である」
(『マネジメント』)

伸び悩む会社は意見の食い違いで問題が生まれる。
伸びている会社は意見の食い違いで成果が生まれる

「明確かつ焦点の定まった共通の使命だけが、
組織を一体とし、成果をあげさせる。
焦点の定まった明確な使命がなければ、
組織は直ちに組織としての信頼性を失う」
(『ポスト資本主義社会』)

「第一に問うべきは、
機会は何か、ニーズは何かである。
第二に問うべきは、
それは我々向きの機会かである。
我々ならばよい仕事ができるかである。
我々は卓越しているか、
我々の強みに合っているかである。
第三に問うべきは、
心底価値を信じているかどうかである」
(『非営利組織の経営』)

わが社が心から喜んでもらいたいと願う人は誰か

お客さまはわが社の商品をどうやって見つけることができるか

「我々の顧客は誰か」を明らかにするということは、
同時に、
「辞めた方がよい顧客」をはっきりさせる事でもある

我々の製品を購入しない人たちは誰か。
なぜ彼らは顧客になっていないのか

顧客、あるいはノンカスタマーは他社から何を購入しているか

いかなる状況が、わが社の製品やサービスなしでも
すむようにしてしまうか

何をもって成果とするのかを問いただし、
どのように成果をはかっていくかをはっきりさせよう

組織のエネルギーと資源を正しい領域に集中すること

「事業が発展を続けるには、
生産性を向上させていかなければならない。
したがって、生産性の目標が必要である」
(『マネジメント』)

「5つの質問」および各章の小さな質問と向き合うことで、
忘れかけていた組織の存在意義と機会に
気づくことができるでしょう。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『学びとは何か──<探究人>になるために』

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今井むつみ

・人はどのように自分の経験や人から伝えられたこと、
 教えられたことを理解し、記憶するのか
・記憶はどのような形で心の中に蓄えられ、
 どのように思い出されるのか
・子どもは(あるいは大人は)どのようなときに、
 なぜ、つまずくのか
・覚えても使えない知識と
 新しいことを生みだすことができる知識は何が違うのだろうか
・すぐに使える「生きた知識」はどのような性質を持ち、
 脳にどのような形で存在しているのだろうか

シャーロック・ホームズが普通の人よりもすぐれているのは、
多くの情報を記憶する能力というより、
犯人を見つけるためにはどのような情報が重要かを見極め、
その情報だけを見落としなく見つけ、
心に留めておける能力なのである

プロ棋士が実験で見せた驚異の記憶力とは、
棋譜の膨大なデータベースから目の前の局面を一瞬にして
見つけることのできる能力

海外の前衛的な映画を見ると、ストーリーを追えなくなって
しまうことが時々ある。
それは、行間を補うことができないことから来ている。
こういうときは、多くの場合
二つの種類のスキーマが足りない。
まず、それぞれの状況について行間を補うスキーマ。
自分たちの文化で当たり前だと思っていることが
映画の舞台となっている文化では通じない

子どもは、知らないことばと一緒に、
知らないモノを見せられると、
色や大きさ、模様などではなく「形」に注目する。
つまり、形が似ているモノに対して、
そのことばを一般化する「形ルール」を持っており、
それを使って、
初めて聞くことばの意味の範囲を決めている

語彙は膨大な数の単語からなるシステムなのである。
システムとしての語彙を身につけるためには、
単語単体の意味を学ぶだけでは不十分である。
単語同士の関係を学び、システムをつくっていく必要がある。
その中で、似ている単語同士がどう違っていて、
その二つの単語の境界がどこに引けるかを知ることは
とくに大事である

スキーマが誤ったものであると、何が起こるか。
問題解決に必要な情報に目が行かず、
関係ない情報にばかり注目してしまう

人が科学や外国語を学び、熟達していく上で大事なことは、
誤ったスキーマをつくらないことではなく、
誤った知識を修正し、
それとともにスキーマを修正していくことだ

誰もが本番では集中して必死になる。
しかし、練習でどれだけ必死になれるだろうか。
エリクソンによればアマチュアレベルの人と
達成度の高い熟達者との間の著しい違いは、練習中の集中度だ

的確な目標を持てるということは、
・その分野の超一流の人のパフォーマンスが
 どのようなものなのかを理解できる
・いまの自分がどのくらいのレベルにあって、
 超一流の人たちとどのくらい隔たりがあるかわかる
・その隔たりを埋めるために何をしたらよいのかが
 具体的にイメージできる

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『北欧が教えてくれた、「ヒュッゲ」な暮らしの秘密』

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シグナ・ヨハンセン

自然を敬うこと、情報や人の目を気にしないこと、
ベーシックなものに立ち返ること、
家族や友だちと集う時間を大切にすること…。

スウェーデンの多くの企業で採用されている
「フィーカ(Fika)」
(ペイストリーやケーキ、サンドイッチをつまみながら
コーヒーを飲むこと)は、
働き方や団結が問われている今日、
企業として採用してみてもいい。

ヒュッゲとは、デンマークとノルウェーの
「居心地のよい雰囲気」というニュアンスを伝える言葉。
「仲間との絆」や「思いやり」も意味します。
気づきが自分の内面に目を向けることなら、
ヒュッゲは自分の外面、人とのつながりやまわりのものに
目を向けること。
自分の人生や人とのふれあいにおける、
ささやかなできごとに喜びをよろこびを見いだすことです

情報にまどわされたり、
他の人の目を気にしたりしないように、
いかなることでも、
自分らしさを失ってしまうような誘惑には
きっぱりノーといいましょう。
きっと気が楽になるはずです

北欧の人々は自然に身をまかせ、自然の歩みに従うのみ。
自然に畏怖の念を抱き、敬意をはらい、
ふれあうことを忘れません。
悪天候でも自然のなかに出かけるのはそんな理由からです

ヒュッゲの基盤は、シンプルさ。
北欧の人々は、なにごとにおいても余分なものをそぎ落とし、
すべてをベーシックなものに立ち返らせたいと考えています

北欧の国々では法律で
自然のなかを歩きまわる自由が認められています

オスロには身近に水晶のようなフィヨルドや
美しいスキーコースがあり、
北部には広大な森林地帯が広がっているため、
簡単にひと息つける

2015年、スタンフォード大学の研究調査チームは
「自然とふれあうことで、
脳の前頭葉前部皮質の働きが弱まり、
反復思考が少なくなる」という論文を発表し、
自然の豊かな環境でウォーキングをすると
ネガティブな思考が減ると述べました

自足の精神のもとに満たされる生き方をすれば、
真の豊かさを実感できるはずです

自分でなにかを生みだし、自立して生きられるような
スキルを習得すると、喜びや満足感を得られます。
そんなスキルの一番身近なものが料理でしょう

スウェーデンの多くの企業では、
社員が毎日集まってフィーカを楽しみます。
ウプサラ大学の社会学者は
こうした時間を「集団的な回復」と呼び、
ビジネスにも社会的な絆にも大きな恩恵をもたらす
と評価しました。フィーカにはリセット機能があるのです

北欧の美とは、なにかをつけ加えたり削ったりしても、
北欧らしさを失わないスタイルのこと

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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歴史は繰り返す

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太平洋戦争で、なぜ日本は負けたのか。
方法論に注目する。
単なる物量ではなく、知力、構想力で負けた。
敗因は2つ。

1つは欧米には知的な方法論があった。
国が作戦・戦術などを指針として示す。
指揮官は指針に従って自分で考えて実行する。
考える人を育てることが肝だった。

日露戦争までは、日本でも方法論を研究していた。
その後の人たちは、答えだけを求めてしまった。
考えて答えをどのように見つけるかという
プロセスを飛ばして、ただ解答を覚えるだけになってしまった。

もう1つは、日本海軍は自分のことしか分析しなかった。
米国では、まず相手の分析から始める。
日本海軍では、日本海海戦の成功体験を基にした
戦い方を叩きこまれる。
そして日本海軍の優等生は、かつて経験した
勝つ解答を更に磨き上げる。
演習でもそれだけを行う。
こうして何時の頃からか艦隊決戦主義になって、
新しく考えることができなくなり、硬直化していく。
そして精神論へ。

一方で、米海軍はあらゆる可能性を想定して、
検証作業を20数回行う。
唯一想定していなかったのはカミカゼだった。
このように、相手国が作戦・戦術を変えているのに
日本軍は自分中心で進めていた。

日本軍は、失敗を繰り返しながら学ぶことが
許されなかった。
リーダーを作る教育が大きく違った。
士官教育において米軍はリベラル・アーツ
(人文科学、社会科学、自然科学などの基礎科学)を
ふんだんに取り入れて、ずっと討論をしていた。
その一方で、日本海軍はとにかく決戦で、
何のためにそれを行うのかという
作戦術が大きくかけていた。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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人はコストではなく資本

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人をコストとして考えるなら、コストは管理の対象であり、
いかに減らしていくかに重きを置く。
しかし、資本と考えるなら、人材を生かし、いかに増やしていけるかを
考える必要が出て来る。

ドラッカーは、人を活かす経営とは
「人の強み・創造性を解放する経営である」として、
これにより仕事の生産性を高めるマネジメントの重要性を説いた。

このマネジメントにおいて肝となるのは、
働く人が「生きがい」や「やりがい」といった
精神的な充足感を日々の業務の中で感じることができ、
自身の個性やアイデア、専門性を活かせる機会があるかどうかだ

人を大切にする経営とは、従業員が自律的に
自らの潜在価値を引き出し、高める環境を
企業側が提供しながら、
生きがいややりがいを持って働く人を増やす事。
これにより、従業員がその企業のブランドとなり
企業価値を高めるとともに、
生産性の向上にも繋がる。

これは、労働力が減る中で働く人を資本と捉えて投資し、
企業価値や利益をリターンとして得ていく、
持続可能な経営戦略でもある。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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