幸せをもっと強く感じるには

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本当に甘いミカンは、ただ甘いだけではない。
よく味わってみると、酸味に支えられている。
これはぜんざいも一緒。
いくら砂糖を入れても、ただ甘くなるだけ。
ぼけた甘味でしかない。
そこに塩を入れると、甘味に輪郭が生まれ、
はっきり甘いと感じられる。
塩そのものは辛いだけなのに、味覚は不思議だ。

人生もこれと同じ。
ただ幸せなことばかりでは
幸福感がぼやけてしまう。
つらい出来事が少し入ることで、
はっきりとした輪郭を持った幸せを実感できる。
つらい出来事の最中は、
もう前を向けないかもしれない、とさえ思えてしまう。
でも、振りかえれば、
それは確かな幸せの輪郭づくりに役立っている。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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記憶に残る話し方

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「新実践コミュニケーション改革」から。

「誤解を解くとすごくいい」」
ギャップがより印象を強くする。

江戸時代。仙がい(せんがい)という禅僧が
寺の檀家の新築祝いに招かれ
主から新築祝いの書を頼まれ書いた。

「親死子死孫死(親が死に、子が死に、孫が死ぬ)」
檀家はめでたい席になんてことを書くのだと怒ったが、
仙がいがその意味を説明すると
今度は大いに喜んで家宝にした。

「何を誤解しているのか。こんなめでたい書はないぞ。
親が先に死んで、その後に子が死んで
そして孫が死ぬ。こうして順番を守ることで家が栄える。
この順番が逆だったらどうなるか。
こんな不幸なことはない。」

円滑なコミュニケーションという点からは
適切かどうかは分からない。
こんな意地悪な書き方でなくとも
「親の後を子が継ぎ、子の後は孫が継ぐ」でも十分だ。
ただ、ここに仙がいの並外れたコミュニケーション術がある。

相手の想定範囲でのコミュニケーションは円滑。
でも、想定の範囲を超えると
コミュニケーションに摩擦が起き始める。
仙がいのやり方は冒頭から相手の想定範囲を大幅に超えることで
あえて誤解を生じさせ、相手はその後階に困惑し感情的になる。
そこで誤解を解く。
誤解を解くことで相手は緊張から解放され
快感を生むドーパミンが脳内に放出され、
喜びがその分大きくなる。
これを「誤解話法」という。
誤解話法にはもう一つの特徴がある。
記憶に強く残るということだ。

小説や映画で悪党が善人に心を入れ替える。
そうするとその元悪党を必要以上に
善人に認識してしまう。
これが「逆バイアスの効能」。
逆バイアスは心に深く刻み込まれ
それが記憶に強く残るという現象を生み出す。

さて仙がい。仙がいの画はとても人気があり、
客が真っ白な紙を持参して絵を頼みに来た。
「うらめしや わがかくれ家は雪隠(せっちん)か 
来る人ごとに紙おいてゆく」
雪隠はトイレのこと。
仙がいのユーモアのセンスもたいしたものですね。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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「悩む」ことをやめる方法

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エグゼクティブ コーチング トレーナー・秋山 ジョー 賢司

日々うまくいかないことのオンパレード。
そんなときの私のマインドセットは
「何か意味があるはず。どうするか考えよう」です。
そしてその後は、次のようにそれに対応していく。

困っても、戸惑っても、止まっているか次に行動するか。
止めてしまうか、進むのか。
ちょっとした判断の違いかもしれませんが、
その後の結果は大きく異なるかもしれません。

「望まない結果」が生まれたとき、多くの人は悩む。
どうしてこうなったのか?
なぜ、いつもこうなるのか?
どうしたらいいのか?

ここで知っておくべきは、
人は「悩んでいる間は行動を止める」という機能がある、
ということ。
これは、人が持つ特有のプログラム。
もし、あなたが現実を受け入れられず、
行動をしたくない時は、悩めばいい。
でも、それが嫌なら悩まないことだ。

どうしてこうなったのだろう?
どうしたらいいのだろう?と、
悩まない。考えない。

起きたこと(事象)に対して対応する。これだけでいい。
例えば、朝、自分でカップをひっくり返し、
コーヒーがこぼれて、お気に入りのシャツが汚れた。
なんでこんな時に!!
よりによって、このシャツの時に!!
なんでここにカップを置くんだ!!
ムカつく!!

と悩んだ時間、およそ10分。何も行動していない。
何も行動していないのに、
ムカつくことに10分費やしてしまった。と、
また、落胆する。

そうではない。現実をそのまま受け入れる。
そこにあるのは、こぼれたコーヒーと汚れたシャツ。

それだけ。
それがあるだけ。
その事象を受け入れて、対応する。
それだけなのだ。

朝のコーヒーがこぼれたことと、
事業の売り上げが下がったこと。
この2つさえも同じレベルで扱えるということ。これが大事。
「悩まない、対応するだけ」
そう、コア・ビジョンに向けてそれに対応するだけだ。

【経営者のマインドセットの秘密】
悩まない。対応するだけ。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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農業ベンチャーが挑む農業革命

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テレビ東京のワールドビジネスサテライト(WBS)から。

コンセプトは誰でもできる農業。
この会社の社員16名のほとんどが農業初心者。
社長自身も初心者。
元大手広告代理店勤務という。

その中の新入社員は既に県が設定したキュウリの1農家の
生産重量を上回る。
この社員は実績を上げて、
次の作物の生産準備に取り掛かっている。

素人が実績を上げることができるその理由とは。
まず、袋。この中には土や肥料が独自配合されたものがある。
その袋の真ん中あたりを破って厳選された苗を植える。
袋ごとに肥料や水を吸入するペグを差し込み、
その状況はビニルハウスに設置したセンサーで
生育状況をいつでもスマホから確認できる。

もちろん素人ばかりではなく、
農業のプロに全体を監督してもらう。
ITと農業を融合した新しい栽培方法となっている。

採れた野菜にもブランド名をつけ、
濃くて美味しいという評判を得て
都心の高級スーパーでも販売される。

新しく農業を始める人がいきなり栽培して
うまくいくというのが前提。
たくさんの人に参加してもらえるような
仕組みを作っていくということで、
全国展開も考えているという。

番組のコメンテータ
「会費をもらって農業のノウハウを伝授する。
この手法は実は農協が従来からやっていた手法に近い。
これをベンチャーがITを使って素人でもできるように
農業を組み立てたのが面白い」。

衰退する産業と言われているが、
実は工夫次第で若者にも魅力のあるビジネス、
立派に雇用の場となり得る。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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幸せは分け放題

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ビジネスバンク社のメルマガから。

自らが自信を持って光り輝いているような人は好感も持て、
その人からも刺激を受けます。
まずは、自分が幸せを感じないといけませんね。
そして、幸せを分け与えていくこと。
なぜなら、分け放題なのですから!

自力で、火をおこすのは大変なこと。
でも、いったん火がつくと、それは分け放題。
たくさんの人を温かくできる。
たくさんの人を明るくできる。
幸せも同じ。

だから、まずは自分が、がんばって幸せになろう。
火種ができるまでは大変だけど、
いったん、それができれば、あとは簡単。
たくさんの人を温かくできる。
たくさんの人を明るくできる。
たくさんの人を幸せにできる。
だから、まず、自分が幸せになろう。

自分が幸せでない時に、真に、人を幸せにすることは難しい。
自分が幸せにしたい人は、
きっと、私自身にも幸せになってほしいと思っている。
誰かを想うことは、とても大切で、幸せなこと。
同じように、自分を想うことも、とても大切で、幸せなこと。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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酒気残りを無くせるのは時間だけ

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体内に入ったアルコールは肝臓で分解され、
さらに筋肉や心臓で分解される。
年齢や性別、体質によって個人差があるが、
アルコールの分解能力は1時間当たり4gが
1つの目安となる。
アルコールの分解には思いのほか時間がかかる。
血中濃度は横ばいでも、時間を追うごとに
酔いの感覚が減っていく。
だから、体内にアルコールが残っているかどうかを
主観で判断することは難しい。
酒気残りとは、酔いの自覚が無いにもかかわらず、
体内に酒が残っている状態で、
運転技能には明らかに支障がでる。

純アルコール量(g)÷4=アルコール処理に要する時間
純アルコール量(g)=アルコール飲料の量(ml)×アルコール濃度
(度数/100)×アルコール比重(0.8)

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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敗因の99%を占めるもの

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“雀鬼”こと桜井章一

●勝負における敗因の99%は自滅です。

●わざわざ自ら負けようと思う人はいないのに、
なぜ自滅してしまうのか。
それは「勝ち」を求める思考や行動のあり方に
すでに自滅の要素が含まれているから、
としか言いようがない。

●勝負には「終わり」はないと私は考えています。
いつも「始まり」という感覚でとらえるのが、
本当の強さだと思います。

●息抜きと手抜きを勘違いしているヤツがいるのです。
手抜きをしているヤツは、
やっぱり何か一つのモノができ上がりません。

●自分の都合ばかり考えず、時には苦手なタイプと付き合うことも
人生にはとても大切なことである。
人の成長を促してくれるのは「合う人」ではなく
「合わない人」たちなのだ。

●「またはない」これは常日頃から私が道場生たちに
言い続けていることである。

この言葉に私の生きざまが集約されていると言ってもいい。
そう思って生きてきたから、私は自分の人生に後悔がない

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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ミニマル思考

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鈴木鋭智

「世界一単純な問題解決のルール」という「ミニマル思考」。
問題にならないことは問題にしない。

高齢者の自動車事故が多発しています。
その中で高齢者(に限りませんが)の高速道路逆走する事故を
なくすことを考えます。
「出入り口に派手な標識と通行止めゲートを設置する」
「高齢者ドライバー全員に認知症検査を義務化」
「一般ドライバーにも事故の重大さを周知しよう」
これらすべて「出入り口での誤進入をゼロにしよう」
という発想。
「間違いをゼロにしなければ」という完璧主義の思考は
コストと労力の割に効果が薄い・・・・

ミニマル思考では「間違いは誰にでも起こるもの」と考える。
では、どうするか?

問題は、逆走していることにドライバー自身が気が付かない
「風景」にある。
そう考えると・・・・
センターラインを矢印にしてしまう!
そうすると、出入り口で見落としても矢印が逆を向いていたら
直感的におかしいと気付く。

間違いに気付けば路肩や非常駐車場に停車することもできる。
この方法なら誤進入しやすい場所のセンターラインを
数十メートル塗るだけ。

危機管理には「トラブルを起こさない」そして
「ドラブル発生の場合最小限に抑える」という2段階がある。

多くの場合、「トラブルは起きるもの」という
前提でのバックアップの方が重要。

ものの本質は何か。
何を解決することがポイントなのか。
そう考えると難しい問題も意外と簡単な方法で解決できる

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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焦点錯覚

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日経産業新聞「新実践コミュニケーション改革」から。

何か一つのことにこだわり過ぎると
全体が見えなくなってしまう・・・
そんな経験、ありますよね。
コミュニケーションでは相手に多くの情報を提供するのだが、
相手がその情報のどのポイントに注目するのかは判別できない。
多くの情報が伝達されるとその中の1つに過度に集中してしまい、
本質を見誤ってしまう。
そのことを「焦点錯覚」という。

自動車のセールスマンの事例。
客はA社、B社との比較で両社とも性能に優れており
甲乙つけがたく迷っている。
A社の車には業界初の自動ブレーキが搭載されていた。
でも、客はB社の車を選択。
何故か。

客に理由を聞くと「A社の車には安全装置が付いているが、
他の機能はB社の方がバランスよく付いているから」との回答。

これが「焦点錯覚」。
A社の車にも自動ブレーキ以外の機能も備わっているのに、
その機能ばかりに注目してしまい、
その他の情報を捨て去ってしまう傾向がある。

焦点錯覚は変動する。車の事例で、自動ブレーキという
安全装置に注目したが、
今や自動ブレーキ装置は決して珍しくない。
ブレーキだけでなく、運転そのものが一定の条件のもとで
自動になり始めている。
そうなると自動ブレーキという情報に新味がなくなり、
焦点が当たらなくなる・・・・
新しく出てくる耳目を引く情報に焦点が移るという。

私たちは情報を同時に公平に思い起こすことが苦手。
つまり、印象が強い情報や
偶然に記憶に残ってしまった情報を思い起こして
不十分な比較をしてしまいがち。
情報の出し手が多くの情報をだしているのに
もったいないこと。

そこで、情報の出し手は自らが出した情報を
公平に比較してもらえるような工夫が必要になる。
製品の能力に関する情報ならグラフを利用して、
どの種類の能力がどの程度備わっているのか
分かりやすく見せることが有効になる。
人間の脳は気まぐれ。決して公平にはできていない。
ポイントは必要な情報を公平に再認識させることにある。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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「多くの人を集める」

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日経産業新聞「新実践コミュニケーション改革」から。

集団への同調

米国シカゴのある大学で「ジャパンデー」という
日本文化を紹介するイベント。
日本人で「能」を披露することにした。
ところがその日本人、全く知識も経験もない。
一方観客のシカゴの人たちも「能」のことは知らない。
何となく、能役者のような声で観客の前で舞い始めたが
全く観客が集まらない。
奇声を発することでちらりとは見るが、足を止めてくれない。
そこで、心理学テクニックを試した。
午後はあるものをブースの通り過ぎる観客に
見えるように置いた。

さて何か。
人間は集団に同調するようにできている。
大勢の人が集まっていると、そちらに足が向く。
みなさんも経験のあること。
集団に同調することでリスクを検知したり、
リターンの機会を得たりすることができる。
これが集団的同調の理由とされている。

さて、でたらめの能を舞っていた日本人はこの手法を使った。
観客の見える場所に大きめの鍋を置き、
そこに1ドル紙幣や硬貨をいっぱい入れた。
鍋いっぱいのお金を見た観客は
「多くの人がこの能に感動してお金を入れた」と判断。
この能は素晴らしい日本の芸術だと誤解する。
そして、観客になっていった。
観客には能の知識がない。自らの知識のなさを補うには
他者の評価が必要。
コミュニケーションにおいて、何かが素晴らしいということを
効率的に示すには、
「多くの人に評価されている」という情報を与えることが
効率的。

日本人も、ええ加減なことしますね。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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