キッシンジャーを変えたアドバイス

Pocket

彼は、亡命ユダヤ人の息子で、頭は良かったが、
教育は無く、気の弱い人間だった。

フリック・クレーマー
「飢えた君は、無一文でたった一人。
マルセイユの波止場に放り出される。
そんな時でも、君の身に着けている
たった1着の背広を狙って、男が後をつけてくる。
そういったギリギリの状況に追い込まれてこそ、
人間は初めて、この世というものを理解できる。
こういう時、理性とか善は無力である。
君は立ち上がって戦うか、
さもなければ殺されるだけなのだ。」

Pocket

成功するにはボジティブ思考を捨てる

Pocket

ダイエットに成功した自分の姿を、
うっとり夢見た人たちは、
減量の為に行動する気力が湧かなかった。

目標や夢をイメージしてしまうと、
モチベーションが下がり、行動しなくなる。

自己啓発セミナーで、モチベーションを上げる
試みを強いられるが、効果は無い。
ポジティブ思考で、見込のない夢を追いかける。
これは、ただの現実逃避に過ぎない。

将来の目標を設定し、
厳しい現実を直視するのが大切だ。
願いを叶えたい人ほど現実を見る。

自己啓発にはまる人は、現実逃避しているだけ。
多くの自己啓発のプログラムや手法は、
科学的に実証されていない。

Pocket

フレネミー時代

Pocket

フレネミー(frenemy)とは、友達(friend)と、敵(enemy)を合成した言葉。
ビジネス世界の、競争相手でありながら、同時にパートナーである関係を指す。

例えばソニーのフレネミーは誰か?
ネット動画配信の米ネットフリックスである。
この会社は、ソニー・ピクチャーズ・テレビジョンの最大顧客の1つである。自社ブランドのコンテンツの作成に膨大な予算をつぎ込んでいる。
だが、ネットフリックスの配信で世界的にヒットした「ハウスオブカード」や「ザ・クラウン」を作ったのはソニーだ。

一方で、両者は競合関係にもある。
ソニーは「プレイステーション4」で
お茶の間のテレビに映画やアニメを届けるサービスを展開している。これは、ネットフリックスの牙城である動画配信市場への挑戦である。

フレネミー時代に必要なのは、
他社との関係を適切にマネジメントする能力だ。
どの領域で相手の力を借り、
どの領域で競争するかを分かりやすく定義し、
自社の強みを最大限発揮できるような、
関係性の網の目を作る。
それが経営者の役割である。

 

 

 

Pocket

脱・小林一三

Pocket

日本で私鉄経営のビジネスモデルを打ち立てたのは、
阪急電鉄を創業した小林一三だ。

オフィス街にターミナル駅と百貨店。
郊外に娯楽施設を配し、
その間に、住宅地を造成する。

通勤、買い物、行楽に、自社の鉄道を使ってもらう。

職住遊の分離と均質な住宅街を柱とする
一三モデルは、核家族を主役とする
大衆消費社会には効率が良かった。

しかし、団塊世代の引退と少子化で賞味期限切れだ。
通勤客は減り、遊園地で遊ぶ子供はいない。
高齢化で、住宅街の空家も増えている。

脱・一三型の成長を求め
私鉄各社の挑戦が相次いでいる。
鍵は、混在と交流だ。

東急は二子玉川の再開発地区に、
起業家向けの交流施設を開設。
他の街では、古い集合住宅を改造し、
一人親が共同で子育てをするシェアハウスなどの
運営に乗り出している。

小田急電鉄
「もう新たに住宅地を開発する時代ではない。
地域の個性に合わせ、小ぶりでも顔となる施設を作り、
町の価値を高める。」
第1弾は、渋谷区の代々木上原だ。
駅前に、店、住居、オフィスが入る施設を開業した。
4階建てと、小ぶりながら、テーマを「食」で統一。
オフィスは大きな厨房を備え、
店は沿線の農家から食材を取り寄せ、
料理を提供する。
個性的な飲食店が集まりつつある
代々木上原の顔を目指す。

京王電鉄は、井の頭線の駅に直結するSOHO
(自宅兼オフィス)型の賃貸住宅を開設した。
並行して本社に「沿線価値創造部」を新設。
高齢者向け移動販売など、
ソーシャルビジネスにも取り組む。

家族の形や働き方が変わり、
新たな生活者のニーズが生まれる。
各社のきめ細かい試みから、
日本社会の変容が透けて見えてくる。

 

Pocket