『自分の弱さと向き合う』

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松岡修造

自分の「弱さ」と向き合えば、僕たちはもっと成長していける。自分の弱さと向き合うときに、注意してほしいことがひとつあります。それは、他人と自分を比べないことです。「あの人みたいに強くなりたいな」と思える身近な人を目標にして頑張るのはいいけれど、その人と比べて「自分はダメだ」なんて思ってはダメ。

とくに、まわりから高く評価されている人たちと自分を比べてはいけません。スポーツや勉強が常にトップの子、仕事が抜群にできていつもほめられたり表彰されたりしているような人たちは、華やかな“表サイド”ばかり目に入るため、「こんなにすごい人がいるのに、自分はダメだ…」と、どうしても比べてしまいがち。
自分のやったことがみんなに注目されないと頑張った感覚が持てない、という人もいるでしょう。また、うまくいっていたときの自分と比較して、いまの自分を否定したくなってしまうこともあるでしょう。
もう、それはやめませんか?周囲の評価とは関係なく、みんな一所懸命に頑張っている。そこは平等なんだという意識でいるほうが、自分自身の心の状態を、より正確にとらえることができる。

成績がいい、何かの賞を獲った、社会的に高いポジションにいる、といった人たちだけが「強い人、成功者」なのでしょうか。僕は、そうは思いません。テニスの現役を卒業してから20年がすぎました。その間にいろいろな方々とお会いしてきたなかで、「本当の意味での人の評価は、目に見える成功だけでは測れない。いちばん大事なことは、その人がどう生きているかなんだ」と、心から思うようになりました。

世の中には、地道にがんばっているのに結果が出ず、評価されない人たちがたくさんいます。たとえば、早朝から部活に出ていき毎日欠かさず練習ノートを書いているのに、いつも1回戦で負けてしまう子供たち。勉強や仕事に一所懸命取り組んでいるのに、トップになれず、目立たない人たち。能力はあるのに日の目を見るチャンスに恵まれない人たち…。
ひょっとしたら、「自分は弱い、ダメだ」と思い込んでいるかもしれません。でも、地道な努力を続けることは、それ自体人間としての強さであり、僕から見ればすごいことをやっているんです。みんな、それぞれに「人生のチャンピオン」!僕は心から尊敬しています。

人と自分を比べず、いま、この時に自分のベストをつくす…。そういう人たちを、僕はこれからも応援し続けます!
弱さをさらけ出せる人は、実は強い人だ。逆に、弱さをさらけだせずに、強がっている人は、本当は弱い人。強がっている人は、「虚勢をはる」「ツッパる」「背伸びをする」「カラ威張りする」「見栄をはる」人だ。
自分の弱さをさらけだせる人は、たとえば、自分の失敗をネタにできるような人だ。失敗を隠さずに、それをネタにして笑いをとるような人。失敗を隠す人は、見栄をはる人。

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『お洒落な人より、洒落た人になれ』

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精神科医、斎藤茂太

気に入ったおしゃれをすることは、自分に自信をつけ気力を充実させます。また、おしゃれは人の視線を意識することですから、当然、その精神的高揚感が身をひきしめます。
あえて言えば、おしゃれとは「気取る」ことです。詩人で歌人、劇作家の寺山修司さんが興味深いことを言っていました。「私は化粧する女が好きです。そこには虚構によって現実を乗り切ろうとするエネルギーが感じられます」気取ることも虚飾。気取りがエネルギーになるのです。気取る勇気を持つことです。

背広にノーネクタイでも上着の胸ポケットに派手なチーフを差してみる。普段着の地味な背広でもマフラーを鮮やかな色のものにする。ふだんはかぶらない帽子をかぶってみる。周りの人たちに、「おやっ!」と思わせる演出をしてみるのです。おしゃれは勇気と遊び心です。少し華やかな自分を演出してみれば、気持ちも浮き立ってきます。

おしゃれをするには、その時間、その場所、自分の立場にあった服装かどうか。いわゆるTPOです。それとともに、服装全体が調和しているかどうか。セーターにエナメルの靴はおかしいでしょう。気候や季節に合っているかどうか。私はこの三点に注意を払っています。最後にもう一つ。「笑顔」という最高のおしゃれも忘れずにいたい

「お洒落な人より、洒落た人になれ」VANの創業者、石津謙介。
病の床にあっても、パジャマを着ることを拒み、イッセイミヤケのシャツを着たまま逝ったという。洒落た人とは、粋な人、あか抜けた人、洗練された人のこと。服装や外見だけでなく、立ち居振る舞いや、言葉も洗練された人のことだ。

スマートでセンスのいい人。気の利いたレストランなら、着物で食事にくる女性をリスペクトし、歓待する。なぜなら、着物を着ることに、どれだけの手間や時間(たぶん美容院も)、そしてお金がかかっているかを知っているからだ。もちろん、エレガントなドレスやピンヒールの女性も同じ。まさに、気合いが入っている。「おしゃれは勇気と遊び心」女性も男性も、洒落た人をめざしましょう。

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『ツキはツキを呼ぶ』

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劇作家、竹内一郎

自分が上昇運のときは、ツキのあるものとバイブレートします。ツキはツキを呼ぶのです。たとえば、一般には、若くないのに流行を追うのは軽薄だと思われているようです。しかし、上昇運にあるときは、流行のもの、人気のあるものを追いかけていいのです。

ベストセラーになっている本があります。ベストセラーになる本が必ずしも、自分の興味と重なるとは限りません。しかし、同じ読むなら自分の運のためにもベストセラーを読んだほうがいいでしょう。
それほど新奇性もないのにベストセラーになっている本は、人智の及ばないような運の勢いで売れていることがあります。その本の持つ強運とバイブレートするだけでも、自分に運を呼ぶのです。とはいっても、「最近の若い人はこんな小説にハマるのか」や、「女性はこんな『生き方』に共鳴しているのか」などを知ることができ、必ず得るものはあります。同じように、テレビ番組、ラジオ番組、映画なども運のいいものを中心に選んだほうがいいといえるでしょう。

食堂を選ぶにも、そんな基準は役に立ちます。はやっている店には味やサービスにそれなりの理由があります。同じお金を使うなら、効率良く使ったほうが、自分の運にいいだけでなく気分もいいはずです。

人によっては、わざわざ人気のない球団や芸人をひいきにして、ツキを逃している人がいます(もちろん、それを楽しむという生き方も私は好きですが)。ただ、杓子定規に考える必要はありません。読みたいもの、見たいものの中で判断すればいいのです。
わざわざ売れないものを選ぶ必要はないという程度です。人気のあるものは、人にも物にも会社にも店にも「今」の情報がたくさん詰まっています。その分だけチャンスも集まっているのです。それに触れていれば、自分の運にも勢いがつくのです。

自分が下降運のときには、あまり流行や人気のあるものには惹かれない傾向があります。しかし、わざわざ人気のないものを選ぶのは間違いです。自分の運の「水位」よりちょっと高めのものに、気持ちを寄せていくことが下降運のロスを最小限に抑えるコツです。
ポイントは「ちょっと高い」ということです。甚だしく高いと、バイブレートできないので、疲れて長続きしません。

「はやる」とは、平安時代から使われ、はじめは「はやる気持ちを抑える」というように、「気持ちが前のめりになって勢いづく」というような意味だったが、後に、「好機にめぐりあって栄える」「世間でもてはやされる」「繁盛する」という意味になっていったという。
だから、人は、はやっているものを見ると、ワクワクして、気持ちがたかぶり、勢いを感じる。ツキを呼ぶには、今ツイている人と付き合う方がいいという。

今ツイている人は、ワクワクして、勢いがある。一緒にいれば自分も気分がよくなり、ワクワクしてくる。ただし残念ながら、ツイている人は、ネガティブでツイてない人は本能的に避けるから、いつも不機嫌で暗い顔をしたツイてない人は、ツイている人たちの仲間にはなれない。
だからこそ、まずは自分の運を少しでも高め、ツイている人と付き合えるような、上昇運に乗ることが大事。いつも運の勢いのあるものにふれ、自分の運を高めよう。

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「人の上に立つ」ために大切なこと

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ジョン・C・マクスウェル…

精神的に不安定なリーダーは、本人はもとより、部下にとっても組織にとっても危険な存在である。リーダーという立場が、人格的な弱点を増長するからだ。人生において抱えているマイナス要因が何であれ、それは人びとを導こうとする時に耐え難いほど大きくなる。

精神的に不安定なリーダーには、いくつかの共通点がある。


1. 人びとに安心感を提供しない
古い格言に「自分が持っていないものを人に与えることはできない」とある。技術を身につけていない人が他人に技術を教えることができないのと同じように、精神的に不安定な人は他人に安心感を提供することができない。人びとから「この人についていきたい」と思われるようなリーダーになるためには、彼らに安心感を提供する必要がある。

2. 与えるよりも受け取るほうが多い
精神的に不安定な人は、人びとの承認と愛を絶えず探し求める。そのため、自分の安心感を見つけることばかり考えて、人びとに安心感を与えることができなくなる。与えるのではなく、受け取るタイプだ。このタイプの人はすぐれたリーダーにはなれない。

3. すぐれた部下を牽制する
精神的に不安定なリーダーは、部下の功績を心から承認することができない。残念ながら、これは真実だ。部下が功績をあげないように画策したり、チームの功績を自分の手柄のように振る舞ったりすることすらある。精神的に安定したリーダーは、人びとに力を与えることができる。これが「エンパワーメントの法則」だ。それに対し、精神的に不安定なリーダーは、力をため込もうとする。実際、そういうリーダーは部下が優れていればいるほど、自分の地位がおびやかされると感じ、部下が功績をあげないよう躍起になる。

4. 組織の足を引っ張る
部下は功績を認められなくてがっかりすると、その能力を存分に発揮できなくなる。そうなると、組織全体が損害をこうむる。

それとは対照的に、精神的に安定したリーダーは自分に自信があるから、部下を信頼することができる。傲慢になることがない。自分の長所と短所を知り、自尊心をしっかり持っている。部下がいい仕事をしても、自分の地位がおびやかされるとは感じない。優秀な人材を集め、その能力を存分に発揮して仕事ができるように配慮する。チームが成功を収めれば、素直に喜び、それを自分のリーダーシップに対する最大の評価だと考える。

あなたはどれくらい自分を理解し自尊心を持っているだろうか。自分の長所を知り、それについて自信を持っているだろうか。自分の短所を知り、自分では変えることのできない短所を受け入れているだろうか。自分を含めて人はみな、それぞれに独自の性格と特有の才能を持っていることを認識すれば、他人の長所と成功を評価することがよりスムーズにできるようになる。

あなたはリーダーとしてどれくらい精神的に安定しているだろうか。部下が優れたアイデアを提案したら、あなたはそれを祝福するだろうか、あるいは抑圧するだろうか。人びとの勝利を祝福するだろうか。チームが成功を収めたら、あなたはメンバーたちの功績を認めるだろうか。

もしそうでないなら、あなたは精神的に不安定なのかもしれない。精神的に不安定だと、あなた自身だけでなく、チームや組織全体を抑圧してしまうおそれがある。目の前のことで、いつもいっぱいいっぱいの人は、精神が安定していない。他人のことまで気が配れないし、ましてや人に何かを与えることなどできない。自分のことばかり考えている利己の人だ。

我々がこの世に生を受けた大きな目的の一つは、「人に喜んでもらうこと」。多くの人に喜びを与え、役に立つこと。それが、利他の人。精神的に安定したリーダーとは、余裕のある人のことだ。利他の人は余裕がある。すぐれたリーダーを目指そう。

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『ブランディングの科学』

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バイロン・シャープ

マーケティングで大事なことは「事実」であるということ。データを見れば明らかなことが分からないために、多くの企業が間違ったマーケティング施策を打っている。

下の表1、マーケティングの仮説を見ていただきたい。もしあなたがこれらの憶測の多くを正しいと考えているなら、あなたの実施しているマーケティング戦略の多くは間違っている

表1:マーケティングの仮説
・ブランドの差別化を図ることは、マーケティング上の重要な仕事である
・ロイヤルティを測定することで、ブランドの規模ではなく、強さがわかる
・新規顧客を開拓するよりも既存顧客を維持する方が安い
・価格販促は市場浸透率を押し上げるが、ロイヤルティには影響しない
・どのブランドを相手にして闘うかは、ブランドイメージのポジショニング次第  である
・マスマーケティングは過去の遺産である。競合上の優位性を発揮することはもはや不可能である
・消費者が自分の担当するブランドを選ぶには、それなりの理由がある
・自分が担当するブランドを選ぶ人はユニークな存在である
・売り上げの80%以上が最も購買頻度の高い顧客の20%からもたらされている

これらのすべてが正しいと言うなら、これは大変なことです。

現実的には、同じマーケットシェアを有する2つのブランドの市場浸透率はほぼ同等であり、従ってその平均購入回数も同じになるはずだ

『ダブルジョパディ(Double Jeopardy)の法則』
つまり、売り上げが低いのは、ブランドの購買客数が少ない上に購買頻度も低いという2重苦を背負っているためである

ブランドを成功に導くための戦略は、市場浸透率を伸ばすこと

クロスセリングが優れていたというエビデンスはどこにも見ることはできない

マーケットシェアの成長のためには顧客基盤を拡大することが何よりも重要

ブランドが1年間で何人の顧客を失うかは、そもそも何人の顧客を獲得しているか次第だ

毎年、車ブランドは、その売り上げの半分を新規顧客から、別の半分を既存顧客から獲得している

マーケターは顧客の離反をコントロールできない

売り上げの変化は、市場全体の購買傾向の変化、すなわちヘビーユーザーからライトユーザーへ、さらにノンユーザーへ移行するときの購買傾向の変化に起因している

マーケティングは、ライトユーザーとノンユーザーにリーチできたときに最も成功する

バニラアイスクリームを買う人とストロベリーアイスクリームを買う人はまったくの別人ではないということだ。存在するのはアイスクリームを買う人であり、バニラを買うこともあれば、たまにストロベリーを買うこともある。それだけのことだ

実に多くのブランドが想像以上に多くの顧客を共有している。逆に重複が極端に少ないブランドも存在している

購入機会が多ければ多いほど、人は多くのブランドを購入する

ライトユーザーのように商品を頻繁に購入しない消費者はより大きなブランドを好む

◆消費者がブランドを認識・理解・想起するポイント
・色(例・コカ・コーラやボーダフォンの赤色)
・ロゴ(例:マクドナルドの金色のアーチ)
・キャッチフレーズ(例:ナイキのJust do it.)
・シンボル/キャラクター(例:ミッキーマウスの耳)
・セレブリティ(例:ナイキのタイガー・ウッズ)
・広告手法(例:マスターカードのプレイスレスキャンペーン)

「よく考えたらそんなに購買頻度なんて上げられないよな」など、思い込みによるマーケティングがいかに危険かを思い知らされる。

出版業界も今、毎年進む市場規模の縮小に苦しんでいますが、そもそもライトユーザーを取り込む戦略が欠如している。(出版業界は、本を読む人にばかりアプローチしている)

マーケティングの思い込みを排除し、真実のマーケティングを追求する。

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『感謝ではじまる幸せの習慣』

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小林正観

あと出しじゃんけんで勝ってくださいと言うと、約8割の人が勝ちます。ところが、負けてくださいと言うと負けられる人は約4割です。
あと出しじゃんけんで勝つも負けるも情報の処理量は一緒なのに、なぜ負けられないのでしょう。それは、私たちが勝つ訓練ばかりやってきたからです。

相手に勝とうとすると相手を読み取ることはできません。けれど、負けようと思っていると普段使っていない85%の脳細胞が目覚めて潜在能力が働き、相手を読み取ることができます。ある種の超能力です。
勝とうと思うと緊張するためベータ波が出ます。しかし「負けてもいいんだ、勝つ意味は全然ないよ、いやむしろ負けちゃおう」という方向へいくと緊張しないので、アルファ―波やシーター波が出ます。このように勝とうと思わずに負けようと思っていると、実は超能力を日常的に使えるようになるようです。

『私たちは「幸せとは、競ったり比べたり争った結果、優位に立って手に入れるものだ」と思い込んできました。人より抜きん出て初めて、えらい、立派と評価されてきた学校教育の影響です。
そのため、努力をしない人間はダメで、競争から落ちこぼれると、価値のない存在であると錯覚してきました。そのような価値観から、そろそろ抜け出しましょう。

人間の価値は、勉強や仕事ができるからとか、何か数字で判断できるような単純なものではなく、あらゆるところから素晴らしい個性や存在価値を見つけることができます。
これからの時代、「競わない、比べない、争わない」という思想が基本的な価値観として根づけば、どれほど楽に生きられることでしょう。

人と争い合って、自分のためだけに生きるより、人に何かをしてあげることで喜ばれ、自分も人に素直に甘えて感謝しながら生きるほうが、ストレスのない豊かな人生になるのではないでしょうか』
我々は子どもの頃から、勝つための訓練や教育を受けてきた。勉強も、クラブ活動も、運動会も、進学も、就職も、すべて競争で、一人でも多くの人を抜き去り優位に立つことが大事だという価値観に染められてきた。

しかし、人として最も大事な価値観は、「人に喜ばれる存在になること」であり、「人の役に立つ人になること」だ。「人に喜ばれる存在になる」ためには、勝つことや、競争は関係ない。スピーチなどでもそうだが、極端にあがってしまって一言も話ができないような人は、勝つこと、すなわち、人前では上手に話さなければいけないと思っている。
しかし、「まわりは誰も他人の話など聞いていない、下手に話をしてもいいのだ、失敗しても大丈夫」と思えば、気が楽になる。一番になる、優勝する、選抜される、いい学校に行く、有名企業に入る、人より上手に話す、 という「勝つ」という価値観から、「人に喜ばれる」という価値観に。

これからの時代は、学校の秀才や、有名大学や有名企業に入った者が、必ずしも勝てる(生き残れる)時代ではなくなってきた。負けるじゃんけんを究めると、勝ち負けというこだわりから抜け出せる。松下幸之助翁の「好況よし、不況またよし」の言葉のごとく、「勝ちもよし、負けもまたよし」の心境で…人に喜ばれる存在を目ざそう。

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『エンジェル投資家』

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ジェイソン・カラカニス

シリコンバレーのカリスマエンジェル投資家カラカニスは、ウーバーやマーケットプレイス、サムタックの最初の投資家としてリスクを取った人物で、なんと1000万円を100億円にした。

リターンの大半を稼ぎ出すのは、独善的な妄想にひたる我儘で付き合いにくい起業家たちだ

エンジェル投資家として第一の仕事は、揚げ足取り、後ろ向きの批評家、言い訳屋、要するに考えのスケールが小さい人間の言うことに起業家が耳を貸さないよう盾になることだ

500万ドル(5億円)なら「金の苦労を当分取り除いてくれる」ような額だ。500万ドルあれば少なくとも10年間は生活の心配をしないですむ。
しかしこれが1000万ドル(10億円)なら「地球脱出速度」を得るようなものだ。つまり今後は決して生活の心配をせずにすむ。年間50万ドルの利子なり配当なりが確保できれば生涯暮らしに困ることはない。
それが2000万ドル(20億円)なら「くそくらえマネー」の領域に入る。これだけの金があれば、誰に対しても堂々と「くそくらえ!」と言って立ち去ることができるだろう。
私の経験からすると、ここに創業者の決意が試される危険な領域がある。銃を突きつけられたも同然の苦しい状況にいたのに、ある日突然、邪魔な人間には遠慮なく「消えて失せろ」と言えるようになるのは往々にしてやっかいな問題を引き起こす

10億ドルの会社を選ぶのではない。10億ドルの創業者を選ぶのだ

スケーリングできるビジネスを探せ

◆創業者に尋ねるべき4つの質問
1.あなたは今どんな仕事をしていますか?
2.あなたはなぜこれをやっているのですか?
3.なぜ今なのか?
4.あなたの不当なまでの優位性は何か?

◆次に聞くべき5つの質問
1.競合について教えてください。
2.どうやって利益を出しますか?
3.顧客にはいくら請求しますか?
4.平均的な顧客はいくら使いますか?
5.このビジネスが失敗する理由のトップ3を聞かせてください。

小さくスタートするのは構わないが、小さく考えてはだめだ。

「なぜ今ならこのアイデアが成功するのか?」ウーバーの場合は簡単だった。誰もが携帯電話を持っていてその中にはGPSが入っている

見つけ出すべきなのはこの創業者が苦しいときに逃げ出すかどうかだ

日本の投資環境にはなじまない。ただ、著者のエネルギーに満ちた語り口調、そして要所要所に見られる投資の視点、起業家を見極める視点は参考になります。

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『社会は変えられる』

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江崎禎英

どんな大人の事情があろうと、どんなに実行が困難であろうと、「おかしいものはおかしい」という勇気が必要です。特に、最近の問題は、一個人、民間企業では解決できないレベルの問題が多く、社会みんなが団結する必要がある。国を思う熱い論調と、おかしいものはおかしいと言う勇気、そして現実的な提言。

本来であれば誰もが健康長寿を謳歌できているはずなのに、実際には「食べ過ぎ(バランスの悪い過剰な栄養)」と「運動不足」、そして現代社会特有の「ストレス」という新たな障害を自ら作り出して健康を害しています。実際、どのような病気で医療機関を受診したかを示す医科診療費を見ると、その半分以上が生活習慣病や老化に関する疾患なのです
仮に医療の高度化によって費用が高くなるのなら、その高度な医療によって患者はどれほど幸せになっているのでしょうか

2周目(「還暦」を迎えた後の期間)を生きる人たちには、これとは別の役割を担っていただきたいと考えます。それは1周目の人たちを支えることです。具体的には、地域コミュニティの維持、子育ての支援など安全で住みやすい社会の構築です

お年寄りから役割や活動の自由を奪うことが認知症の温床であり、フレイルを助長している
自覚症状のない人に自覚を促すためには、分かりやすい制度設計が必要となります。例えば、健康管理への取り組み(健康状態ではありません)を昇進の際の評価項目にすることです。健康診断で注意されても何もしない社員は、将来的に他の職員及び会社が支払う保険料の大半を使っていくことになり、会社に損失を与えるからです
重症化一歩手前にいる人が生活習慣を改善すれば、およそすべての生活習慣病の予防になる

がんと認知症が「逆相関」にあることはよく知られています。具体的にはがん患者には認知症の症状を示す方が少なく、同時に認知症患者にはがんを発症している方が少ないのです
現状では医者にとって患者に正確な情報を積極的に伝えようというモチベーションが低いのが実情です。そこで「効いた抗がん剤にしか薬剤費を支払わず、同時に効いた薬の薬価を大幅に引き上げる」制度(後述)を導入してはどうでしょうか

交渉とは闘うことではない

今後開発が期待されるのが、「楽しんでいるうちに健康になる」、「健康になると得をする」サービスを付帯した保険商品です
超高齢社会の街づくりに向けたもう一つの提案が、地域の仕事や役割がセットになった高齢者向け住宅です。サ高住(サービス付き高齢者住宅)ならぬ、「シ高住(仕事付き高齢者向け住宅)」です

最後に、「この本が出ると、風当たりが強くなって仕事ができなくなるかもしれない」と言った私に、「大丈夫ですよ。今度は私が働きますから」と笑顔で背中を押してくれた妻由里香に感謝しつつ、本書を息子誠英に託します。
明治維新から150年。われわれは今こそ、国の未来を真剣に考え、正すべきものは正す、そんな時期に来ている。

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落合博満バッティングの理屈

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ビジネス書で大切なのは、まず成功への方程式が書かれていること。(成功確率を高める論理的なやり方です)
そして正しい成功への道筋(訓練法など)が書かれていることです。成功に必要なのは、緻密な論理と、そこに近づくための「訓練」。

センター返しを意識していれば、レフトへもライトへもヒットが打てる

打者はボールを両目でしっかりと見ることが難しいのだ。ならば、体の動きがブレないスイングを身に付け、できるだけ両目で投球をとらえていくことが、“しっかりとボールを見る”こと

理想のバッティングを追求していくなら、ボールにいい回転を与える練習、すなわちボールの下にバットを潜らせる感覚を養っていくことが大切だ。しかし、高さ2メートル程度の防球ネットに向かって打とうとすると、打球がネットから飛び出すことを避けようとするあまり、ボールの上っ面をインパクトしてしまう

できるなら素振りは暗い部屋の中でやってほしい。高校や大学では、数十人の選手がきれいに並んで「イチ、二、サン」と掛け声をかけながら素振りをすることも多いだろう。素振りをする時は、余計な景色が目に入らない場所がいい。そこで、実際に投手と対戦するイメージを高め、「必ず打つんだ、絶対にうまくなるんだ」という気持ちを込めてひと振りずつ積み重ねていく

疲労はスポーツ選手にとって避けられないものだが、高い成績を残せる選手はできる限り疲れをためない方法を考えている

技術的なスランプは、自分のフォームを崩すことから始まる

高打率を残すためには、目の錯覚と戦え

ストレートのスピードが速い投手と対戦する時、どうしても「速い」という感覚を持ってしまう。だが、速いから急いでスイングしなければと考えた時点で打者の負けだ。
速いから急ぐのではなく、速いボールに対しては準備を早くすればいいだけだ

どんなに優秀な指導者だって、選手全員の細かな変化をすべて把握するのは困難だろう。こうした問題を解決するには、いつも同じ人に自分のバッティングを見てもらうのが得策だ

バットは打者としてのタイプではなく、自分の手のひらの大きさで選ぶべきだ

カーブは“ストレートよりもスピードの遅いボール”だと考えよう
結論から書いてしまおう。私は、“ストレートよりもスピードの遅いボール”もストレートと同じ打ち方でいいと思う

捕手の性格を分析すれば、投手との対戦も楽になる

一流になるための指南書であり、成果を出すための仮説・検証のマニュアルです。ジャンルは野球に限らない。

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Z世代も支持するシェアリングリーダー

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〇上意下達が行き詰る中で見出した新たなリーダー像
数値目標の達成が絶対になると、他のメンバーが困っていても関心が無くなり、職場の雰囲気は悪化する。それだけでなく、クライアントやお客様の喜びや満足は置き去りとなり、そうなれば業績も次第に下降していく。

〇強いリーダーシップは必要ない
笑顔を追いかけると売り上げが上がる。シェアリングリーダーとは、チームで起きることはもちろん、メンバー一人一人の喜びや望み、迷い、不安などの想いや感情を共有=シェアリングするリーダーだ。チームの皆に関心を持ち、共感し、悩みを一緒に考えてくれるので、部下は心を開く。しかも、リーダー自身の悩みも共有するのでチームの信頼関係はより深まる。すると、売り上げだけを追いかけずとも結果が出るチームがおのずと出来上がる。シェアリングリーダーは、売り上げを追いかけるのと同時に、共に働く部下たちの幸せも追いかけている。笑顔を追いかけている。今、現場が求めているのは、先頭に立ってグイグイ引っ張っていくリーダーでなない。メンバーに寄り添ってくれるリーダーだ。人の上に立つのではなく、人の横に立つ。それがこれからのリーダーだ。

〇組織風土を創り、理念の共有も大切にする
氷山をモデルにして説明する。海面上の目に見えるのは数値=売れ揚げだ。海面下の目に見えない部分は、シェアリングリーダーが大切にする幸せや喜びだ。海面上を大きくするには、海面下の体積を大きくすればいい。つまり、部下たちの幸せや喜び、笑顔、やりがいといった海面下の体積が大きくなればなるほど、海面上の目に見える数値も上がって来る。それが売り上げを追いかけずとも結果が出るという理由だ。シェアリングリーダーは目に見えない部分を育む。それは組織風土を創っていくことにも繋がる。組織風土を構成するのは、従業員のやりがいや価値観を始め、自分たちは何のために働いているのか、お客様にはこういうことで喜んで欲しいとか、会社はこういうことを目指しているといった企業理念が根底にある。こうした理念の共有もシェアリングリーダーは大切にしている。シェアリングリーダーの氷山モデルとは
a目に見える部分、主体的行動数値管理、売り上げ、行動管理
b目に見えない部分、思いを共有=シェアリング日々の出来事。幸せ、迷い、やりがい、不安、チームワーク、、笑顔、希望、貢献、企業理念
目に見えない部分を育めば、目に見える海上部分の氷山がせりあがり、売り上げも伸びる。

〇シェアリングリーダーがいると、自走するチームになる
笑顔を追いかけるには、まずは仮面を外して素顔を見せられるチームを作る事。本音が言い合えるチームは強い絆で結ばれる。チームが心のよりどころとなって、このチームのために働きたいとなる。それが自走する原動力となり、面白いくらいに結果が出る。自走するチームはチームの理想像だ、しかし、長続きは難しい。原因は、やらされ感があって、動機づけが足りないからだ。内発的動機付け、モチベーションが無いとどんな事業も長続きしない。一人のシェアリングリーダーがいると、周囲に好い影響を与え、第2、第3のシェアリングリーダーが育つ。もう、コンサルタントがいなくなっても大丈夫だ。理念の実現に向けて行動を起こし、チームや職場を変革していく。

〇Z世代の想いを共有して育成、離職率がゼロになる
Z世代は肩書や高給よりも自分がどれだけ貢献できているかを実感したい。だから、企業が大切にしている価値観や理念に共感し、自分もそれを実現するための一員なのだと自覚させる。そうすれば大きな力を発揮してくれる。

〇パッションのある声と言葉で伝える
・自ら率先する
・部下を信じる
・表裏を作らない
・人の価値を尊重する
・部下の失敗を喜べる(学びの機会になるから)
自分の想いをきちんと人に伝える。声と言葉にエネルギーがあり、その影響力で相手を巻き込む。人を巻き込むエネルギッシュな声と言葉には重み、深み、すごみがある。それは話し方で身に付けれる。
プロのアナウンサーを目指す訳ではない。立て板に水ではなく、立て板に泥水でいい。泥水なら乾いた後も板に張り付いている。泥水とは、思いの深さ=パッション=情熱のこと。板に張り付くとは、心に残るという意味。心に残るパッションを伝えて欲しい。

〇人間関係を良くする笑顔の挨拶とは
笑顔の挨拶とは、単に「おはよう」とか、「ありがとう」ではない。「小林さん、おはようございます。今日のネクタイ、随分と華やかな印象ですね。」と笑顔で挨拶する。名前、挨拶、笑顔でセットにして声をかける。「何か手伝う事ない?」「何か困っていることは?」と声をかけることが大切。気軽に声をかけてくれる人を社内でみかけたら、こちらも挨拶したくなる。そんな好い人間関係を作るのは、普段からの何気ない声かけだ。

〇人間関係を良くする意味のある雑談とは雑
談の中に、自分たちが大切にしている経営理念、価値観が含まれているのが意味のある雑談だ。何気ない雑談をしていてナチュラルに理念の言葉が出て来る。
例えば「駅前のカフェに必死ぶりに入ったんだけど、店員さんの雰囲気が随分と変わっていたよ。」「実は昨日も行ったけど、そう感じました。挨拶とか話し方が洗練されていて、見違えましたね。」「人として成長したという感じかな。」「どんな勉強をしたのでしょう?」「僕たちも一人前の人間として成長し続けることを常に目指したいよね。」
雑談すればするほど、理念が会話の中に溢れれば、自然と理念が浸透していく。そんな意味のある雑談にトライしてください。

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