『敵を作らない技術』

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ボブ・バーグ

あなたは誰かの言葉や行為に対して辛らつなことを言って、その直後に「しまった」と思ったことはないだろうか。私はある。実際に、何度もある。
だが、いったん言ってしまったことは取り消すことができない。その時点であなたがすべきことは、誠意を持ってきちんと謝罪し、もめごとが大きくならないように努めることだ。
ある人は「腹が立ったときに発する言葉は弾丸のようなものだ。いったん発射したら、絶対に元に戻すことはできない」と言っている。言葉を発する前によく考えることを方針にしよう。一瞬、口を閉じることがカギだ。しかし、ほとんどの人にとって、それは自然にできることではない。だから、日頃そういう事態を想定して練習しておかなければならない。
場合によっては、何も言わないこと(少なくともしばらくは)が最も賢明な選択肢である。

もめごとが発生する前に芽を摘み取ることが最善の策だが、もし、もめそうになったら、それがエスカレートする前に止めることが次善の策である。
誰かがあなたを批判したり侮辱したりしたとき、あなたは言葉を発する前によく考えるべきだ。取り消すことができない言葉の弾丸を発する前に、いくつかの選択肢を入念に検討する必要がある。
一瞬、口を閉じて冷静に判断し、問題解決につながる利口なことを言おう。あなたは必ず優位に立てるはずだ。沈黙の恩恵は、対面でのやりとりにとどまらない。

最近、私はある友人のフェイスブックを見ていた。彼はいつも親切で冷静な人物として世間から尊敬されている一流の職業人だ。しかし、そんな彼ですら、「かんしゃくを起こして感情的なメールを長々と書いたことがある」と告白していたのは興味深い。幸い、彼はそのメールを先方に送る前に親友と相談したところ、その親友はそれを送信せずに削除するよう提案したという。

1. リンカーンのやり方をまねる
リンカーン大統領は誰かに対して腹を立てたとき、思い浮かんだ激しい言葉を書きつらねた手紙をしたためることがよくあった。そして、それに署名し、封印し、切手を貼ったうえで、絶対に誰にも見られないようにその封筒を細かく刻んで捨てた。リンカーンは怒りを発散させるためにこのテクニックをよく使っていた。その手紙を投函するつもりはもともとなかったのだ。

2. メールを送信する前に待つ
私は感情的なメッセージを書いて送信する前に24時間待つことによって、仕事であれプライべートであれ、相手を傷つけて後悔するのを免れたことが何度もある。24時間待つことによって、より親切で効果的なメッセージを発することができる。あるいは、メールを送信しないことが正しい選択肢だと気づくかもしれない。

3. 助言を求める
私は効果的なメールを書くことが自分の強みだと思っている。しかし、重要なメールの場合、それを送信する前に信頼できる友人に助言を求めることがある。その人たちは私のメールを見て、その内容を適切に判断し、言葉の使い方がまずい箇所を指摘し修正するように提案してくれる。
心理学者のダニエル・ゴーマン博士「衝動を抑えるカギを握る能力とは、まずとっさの衝動をコントロールし、次にそれにかわる行動を決定し、その結果を予測することである」メールを書くのはいいが、すぐにそれを送信してはいけない。まず自分の衝動をコントロールし、自分の行動がもたらす結果を予測し、ここで紹介した上の3つの選択肢から選ぼう。

〇小林正観
『どんなことに対しても一喜一憂しない心をつくると、ものすごく人生が楽になります。何を言われてもにこにこしている状態を、強靭な魂と言いますが、私が発見した方法を使えば、15秒くらいでこれをつくれます。必要なことはただ1つ、「ぼ―っ」とすること』

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『成功を手にする人のちょっとした作法』

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 立川竜介 阪急コミュニケーションズ

手みやげを用意して得意先や個人宅を訪れる際、何を持っていこうか、あれこれ考えるのが普通だと思います。相手の好みや社員・家族の構成、以前に何か贈ったときの反応などなどを思い返しながら、ちょっと気の利いたものを選ぼうとするはずです。ところが、手ぶらで訪問するとなると、気にするのは時間に遅れないことと伝える用件の内容くらい。 相手のことを考えないまま、相手のもとを訪れてしまいます。  

成功を手にする人は、手ぶらで訪問する際もおみやげ言葉を用意して持って行く人です。「忘年会の幹事、大変でしたか?」「花粉症のクスリ、効いてますか?」「そういえば、お子さんの運動会はどうでした?」前回の話の続きをするのが「おみやげ言葉」の定番です。  
おのずと気遣いが含まれた言葉になりますから、気持ちが伝わり、喜んでもらえます。「この前の契約の件、うちの上司も前向きに検討すると言ってましたよ」のような、実益を伴う言葉や相手が大喜びするような言葉も 「おみやげ」には違いありませんが、それはいつも用意できるものではないので、定番を忘れないことのほうが大切です。

おみやげ言葉によって、その場の空気が潤うので、商談にしても相談にしても、スムーズな流れが生まれやすくなります。実は、これ。インタビューの仕事に通じます。相手が有名社長にしろ、政治家にしろ、事前に、その人のことを調べて、の人のことを知ってからじゃないと、話を聞くことなんてできません。  限られた時間の中で、本気の言葉を引き出すためには、おみやげ言葉も必要です。 気遣いのできる人は、おみやげの選び方が上手だと言われます。  

口下手でも照れ性でも、相手を思い、気遣うことはできます。おみやげ言葉を準備しているうちに、相手のことを、もっと知ることにもなります。手ぶらのときも、おみやげを忘れない。訪問時の大切な作法です。 名インタビュアーと言われる人は、事前の下調べに途方もない時間をかける。その準備が行き届いていればいるほど、核心をついたインタビューになるからだ。

心理学の交流分析(TA)に、「ターゲットストローク」という言葉がある。  「ターゲットストローク」とは、相手の心にグッとくるような言葉や、核心をついたほめ言葉を投げかけること。普段、自分が思ってもみなかったようなことをほめられると、誰もが幸せな気持ちになれる。「ああ、私のことをよく見ていてくれたんだ」、と。人と会うときには、「おみやげ言葉」の準備が必要だ。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『言葉は思考の上澄み』

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梅田悟司

多くの人が様々な場面で、言葉に関する課題を抱えている。例えば、メール文章。私的なメールであれば、気の利いた返信ができない、文字だけでは気持ちまで表現できず、ニュアンスを伝えるのが難しいといった課題。ビジネスメールであれば、簡潔に書いたほうがいいことは理解しつつも、説明が増えて長文になってしまい、本当に書きたいことが分かりにくくなってしまう。

会話で言えば、仕事やプライベートにかかわらず、自分の言いたいことが言葉にならない。相手に思いが届かず、理解を得られない。伝わっていない気がする。想定していない質問をされると言葉に詰まってしまう。会話が続かない、などが挙がる。

さらに最近は、SNSの投稿に、悩みを持っている人も多い。自分の書き込みに対して「いいね!」などの反応が薄く、もっと人を惹きつける文章を書きたい、ブログへの集客を増やすために文章力を磨きたい、といったものも見られる。
一般的に、言葉は自分の意見を伝え、相手の意見を聞くための道具とされている。こうした意見のキャッチボールのために言葉は用いられ、お互いの理解を深めていくことが可能になることは言うまでもないだろう。

ここで考えを一歩先に進めてみると、次のような疑問にたどりつかないだろうか。「言葉が意見を伝える道具ならば、まず、意見を育てる必要があるのではないか?」「伝わる言葉」を生み出すためには、自分の意見を育てるプロセスこそが重要であり、その役割をも言葉が担っているのである。
発言や文章といった「外に向かう言葉」を磨いていくためには、自分の考えを広げたり奥行きを持たせるための「内なる言葉」の存在を意識することが絶対不可欠である。
その理由は、至ってシンプルである。「言葉は思考の上澄みに過ぎない」考えていないことは口にできないし、不意を突かれて発言する時、つい本音が出てしまう。そのため、思考を磨かなければ言葉の成長は難しいとも言える。「思考の深化なくして、言葉だけを成長させることはできない」

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『吉田松陰 武教全書講録』

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川口雅昭

まず武士としてふみ行うべき道というものは、礼儀をわきまえず道理を外れるとか、乱暴で本心を失い道にそむくという、偏った武であってはいけない。
また、文章などを覚えるだけとか、外面は華やかだが実質のない精神の弱々しい文学であってもいけない。
本物の武、文学を学び、身を修め、心を正しくし、国家を治め天下を平和にすること、これが士道である

身体は父母からいただいたものであり、それを傷つけないのが孝行の出発点である。一人前の人物となり、なすべき道を勤め行って、後世にまでその名を残すことにより、父母の名を世に顕すのが孝行の終着点である
朱子「学問をすることで友と会合するならば、道は益々明らかになる」
誠実であって自らを偽らず、常に武士としての正義を考えて己を励ますこと、
これが他者との交際をいつまでも続けていく方法である
そもそも武士の一日というものは、多くの同僚と会い客に応対する以外には、
武芸の稽古、軍隊・武士のあるべき姿についての論考、武器の点検の三つのことに過ぎない。
武士が本当にこの三つのことを日々のなすべき職務とするならば、立派な武士になろうと願わなくても、必ず心ある立派な武士になれる
そもそも武士の言語が正しくない時には、その行動も必ず礼に外れるものである。弱々しい言葉、賤しい言葉などを口にすることは、最も慎むべきである

「敬・備・覚悟」というものは、ただ一人の武士の身を守る為だけのものではない。昔の立派な君主や賢明な武将はこれによってその身を守り、また、その近臣や大臣を教え諭し、更にはその国民をも戒めた
もしも財宝を惜しみ、器物を翫ぶのであれば、武義は自ずと欠けることとなり、大事に臨んで自分の家を忘れてほとんど道に従うことはできない
日々の飲み食いから男女の寝室の行為に至るまで、一瞬たりとも武士の家業を
忘れないことである(自分のためだけに)とにかくお金を貯めて増やすことばかりに努め、士卒を育て養わなければ、いくら高禄の武士といっても、戦場に臨む際には、わずかな士卒さえ付き従う者はおらず、いわゆる裸の王様となる
武士の本分と国家の御恩を知らないという者はいないが、心を尽くしてその本分に励む者と、その御恩に報いる者は、昔から現在に至るまでめったにいないのである
百姓・職人・商人は天下の三つの宝である。武士は農工商のような技能もないのに、これら農工商の長であるのは、他でもない、武士はよく身を修め心を正しくして、国家を治め天下を平和にするからである

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『アルフレッド・アドラー 一瞬で自分が変わる』

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小倉広

人間であるということは、劣等感を持つということである
我々はこの「劣等感」と一生付き合っていかなければなりません。
劣等感は、成功の基礎であり、同時に、あらゆる問題の基礎でもある
成功した経営者は、まさにこの劣等感を味方につけた人であり、
失敗した経営者は、この劣等感を制御できなかった人なのでしょう。

劣等感は、成功の基礎であり、同時に、あらゆる問題の基礎でもある
劣等感が強すぎると、その反動で、必要以上に優越を追求する。
その結果として、コンプレックスが発生する。
いばり散らして他者に奉仕させるか、病気や弱さをひけらかして
他者に奉仕させるか。
どちらを選ぶかは、子どもの頃の成功体験しだい。

「もしもAだったらBしたのに」は人生の嘘である。順番が逆なのだ。
「Bでの失敗を避けるためにAを創り出した」のだ
「理想の結婚相手が見つからない」という人は本当は結婚をしたくないのだ。
他者と人生を共に歩む準備ができていないのだ
病気になれば、課題から逃れ、家族を支配できる。病人がこの便利な手段を
手放すとは考えにくい。
次々と仕事を変え、仲間を変え、パートナーを変え、
人間関係を途中で投げ出す。劣等コンプレックスである

勇気とは「自分には能力があり、価値がある」と思える感覚
勇気がある人は、自分の課題を解決する。そして、他者に貢献する。
他者に依存したり、支配したりはしない。
勇気がある人は、簡単に友だちを作る。職場、趣味の場で、
周囲の人とうまくやっていく。
自分のことばかりでなく、他者にも関心があるからだ。
勇気がない人は「特別」であろうとする。
勇気がある人は「普通」であろうとする。
「普通である勇気」を持っているからだ。

あらゆる失敗は、共同体感覚の欠如に原因がある。
協力する能力が低いから失敗するのだ。忘れっぽい人、ミスが多い人、
不注意な人は、仲間に関心がない。共同体感覚が低いのである。
共同体感覚が高い人は、相手に尽くし、与えるだけではなく、
自分も援助してもらう勇気がある人だ。
「自分は集団なしには生きていけない」と認め、
「自分は全体の一部である」と考える人だけが
共同体感覚を高めることができる。
「不完全である勇気」「失敗する勇気」「間違いが明らかになる勇気」を持て。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『孫社長にたたきこまれたすごい数値化仕事術』

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三木雄信

孫社長の言葉「何事も数字で考えろ」「考える前に数えろ、議論する前に数えろ」「数字で語れない者は去れ!」「この数字はおかしい。この%の分母と分子は何だ?」ざっと目を通しながら、「これは『モデムの品質』に関することだな」「これは『操作方法』がわかりにくいってことかな」「これは『営業への苦情』だろう」といったように、大まかに分けていくだけで十分です。

「だいたい七種類くらいに分けてほしい」と頼んだので、最終的に私たちの目の前には七つの紙の山ができました。そのうち二つは、他に比べて圧倒的に大きな山になりました。パッと見ただけでも、この二つだけで全体の八割ほどを占めているのがわかります。つまり、二つの問題を解決すれば、問題の八割は解決するということです

優先順位をつける基準は、「解決すると効果が大きいものからやる」
数字=お金に換算しなければ、上は自分たちの問題として認識してくれない
数値化のファーストステップは「分ける」。
数える前にまず分けろ!分け方は、種類別やジャンル別だけではありません。「プロセスで分ける」のも、問題解決につながる有効な手段です。

仕事には、必ず始点(インプット)と終点(アウトプット)があります。その間の工程を分けて、それぞれの数字を出してみるのです
問題のありかが見えてきたら、さらに細かく分けて計測してみる「社員の総残業時間」を一日ごとに出してみると、「月・金は残業が少ないが、水・木は目標値をオーバーしている」などの傾向が見えてきます

〇現代のビジネスにおいて最も重要な「五つの数字」
・顧客数・顧客単価・残存期間(顧客でいてくれる期間)・顧客獲得コスト
・顧客維持コストあらゆる要素を回帰分析してみれば、
「決定係数が高いものほど、売上への影響度が高い」とわかるので、
おのずと優先順位も明確に
LTVを意識することが、なぜ強みになるのか。それは、意識していない競合他社より、顧客獲得コストを多くかけられるからです
超おすすめツール「テキストマイニング」が無料で!──「KH Coder」
数字の罠にハマらない方法
他者のベンチマークを何となく流用してしまうことや、数字の「内向き化」、相反する二つの数字を同時に達成しようとしていることなどを戒めている。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『北欧スウェーデン式 自分を大切にする生き方』

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マッツ・ビルマーク、スーサン・ビルマーク

嫌われるのが怖くてなかなかノーと言えなかったのです。その結果、疲はい性うつ病になりました。いま思えば、私のようにひどい神経衰弱になるのは、そもそも強い人なのです。
自分に必要なことを我慢し、自分という人間の価値、つまり、自分自身が大事にすべきかけがえのない人間であることを分かっていなかったのです
身体からの警告に気づかずにいると、無能感や無力感が襲ってきます。これがイライラにつながりやすく、周囲の人たちとちょっとしたことで衝突しがちになります
性ホルモン、オキシトシン、その他の抗ストレスホルモンの生成が抑制されます。燃え尽き症候群の兆候があり、仕事も家庭も無意味に感じられ、将来が不安になります。

こうなると、友人や家族との付き合いも避けるようになるかもしれません。自分を見失ってしまいます
仕事のことで頭がいっぱいだと、自分自身を意識することがなくなります。自分自身や家族にどんな思いをさせているか気づかないのです

〇重度のストレス障害につながりやすい要因
・精神的に強く、屈しない人だと思われたい
・成果を出すよう求められて育った
・自分の問題を人に話さない。
 みんな自分の力でなんとかやっているのだから、
 自分もそうすべきだと考えている
・お荷物になりたくない
・助けを求めるのは非常に難しいと感じる

甘い物、カフェイン、お酒の代わりになる息抜きを探す
アドレナリンには、緊張や心配を増大させ、不安で仕方なくさせる副作用がある

血糖値が高い状態で一日をスタートさせるのもよくありません。一日中、甘い物が欲しくなってしまうからです。スウェーデン政府は、学齢期の子どものお菓子は多くても週に150ミリリットル(コップ一杯程度)まで、また、食事のときは清涼飲料やジュースではなく、水を飲むように勧めています
本当に人生の目標にしたいことを考える
「順調です」ではなく「実は大変なんです」と言う自分の状況を正直に話すことと、弱音を吐くことはまったく別
人に褒めてもらおうとするのはもう辞めましょう。自分で自分を褒めるのです
長く働くためには、「他者に奉仕する」だけでは持ちません。自分を大切にする、という基本ができてこその仕事ですので、仕事熱心な人ほど、ぜひ自らを振り返ててもらいたい。

エンジンオイル、EM仲間の経営塾より

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『マンガーの投資術』

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デビッド・クラーク

「手っ取り早く金持ちになりたい」という欲望は非常に危険である
人生はある意味でポーカーゲームのようなものである。お気に入りの手札を持っていても、時には降りることを学ばなければならない投資では、座して待つことが重要だ。
証券会社に支払う手数料を抑えられるし、つまらないことに一喜一憂しなくても済む間違って価格づけされた賭けを探すこと、それが投資だ
良いアイデアはめったにない。勝算が高いと思ったら、大きく賭けるべきだ
金持ちになる秘訣は、投資の好機が訪れたときにすぐに行動を起こせるように、いつでも小切手口座に1000万ドルの残高を持っていることだ
何事も複雑であれば、必然的に不正や誤りの温床になる
賢い人は自信過剰に陥りやすいがゆえに、大惨事を免れることができない

マンガーが言うように、とても頭の良い人々と大きなレバレッジという組み合わせは、しばしば大惨事を招く。同じことは、とても頭の悪い人々と大きなレバレッジについても当てはまる
勝ち目があるときにだけ行動すること。あなたは勝算を理解し、自分に勝算があるときにだけ賭けるという規律を守らなければならない
投資で成功するためには、度胸と忍耐という、とんでもなくハードルの高い二つの資質が必要になる。そして、好機が来たら、迷わず跳びつく準備ができていなければならない。好機というものは、そうそう長くは続かない

会社には二種類ある。一つは、毎年12%の利益を稼ぎ、それを年度末に現金化できる会社。
もう一つは、同じく毎年12%の利益を稼ぐのだが、それを再投資しなければならない会社──現金が手元に残らない会社である。
この話をすると、ある男のことが思い浮かぶ。自社の設備を指して「儲けは全部ここだ」と言った。
私たちは、そのような会社が嫌いだ
自分が何を知らないかを知っていることは、優秀である以上に価値がある
バフェットもマンガーも、経歴だけ見ると必ずしもエリートではありませんが、彼らは好きなこと、わかっていることに投資したからこそ、人生で成功しました。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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グローバル化疲れ

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エマニュエル・トッド(仏、歴史人口学者)

先進諸国の多くの人々は、1980年代から続くグローバル化がもたらした格差拡大、移民の急増、民主主義の機能不全、グローバル・エリートの身勝手さなどに辟易し、疲れ切っている。

英国のEU離脱や米大統領におけるトランプ現象の背後には、人々に広がった「グローバル化疲れ」がある。
世界には、現在、「脱グローバル化」、や「国民国家への回帰」兆しが表れつつある。

英国や米国などの一般市民は、現在のグローバル化の果ての不公正な秩序ではなく、より公正で民主的な「脱グローバル化」の秩序をを模索し始めている。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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ニュー・モノポリー

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テクノロジーが、全てを塗り替えて行く。
自動車業界も、ここに直面している。

トヨタ自動車は、グーグルをもライバルにしなければならない。今や、グーグルやアマゾン・ドット・コムなどITの巨人が参入してくる産業は、業界構造が破壊される恐怖にさらされている。アマゾンが参入するというプレスリリースを出すだけで、その業界の株価は吹き飛んでしまう。

ITの巨人から逃れられる事業特性はBRAINというキーワードにまとめられる。BはBespoke Products(特注品)だ。
年間1万台未満の販売台数だが強固なブランド力を持つフェラーリは、自動車業界の中では、技術革新の恐怖からは、最も遠い。
巨大IT企業が持つテクノロジーでも手に入らない物を持つ企業は株式市場でも光る。フェラーリの株価上昇率は、テスラを大きく上回っている。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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