強運の法則

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本田健

私がよく行く日本料理店に、徹底的に仕事を究める料理人がいます。彼は、メインではない付け合わせの野菜一つにも、見事な飾り包丁を入れます。
たとえば、ニンジンで紅葉を、キュウリで青葉を表現したりするのです。たしかに、それによって美しさが増し、私たちの目を楽しませてくれていますが、それをしなくても彼の料理は充分に美味しいのです。

あまりにも手間がかかりすぎではないか。連日満員の人気店なのだから、その手間をほかに回したほうが得なのではないか。そう思った私は、一度聞いてみたことがあります。「どうして、こんな面倒なことをするんですか?」
すると、「面倒くさいと思ったら、そこから、さらに三手間かけるようにしているんです」という答えが返ってきました。その手間があるからこそ、お店は流行っているのだと。彼の答えにしびれました。だから私も、彼を見ならって、本のゲラをチェックするときなど「もういいだろう」と思ってから、さらに最低三回は見直して、修正、加筆するようにしています。

どんな仕事でも、手を抜こうと思えば抜けるし、さらに手間をかけようと思えばかけることができます。たとえば、上司に「〇〇について三つの案を金曜日中に出してくれ」と言われたら、三つの案を期限ぎりぎりに出してよしとするでしょう。その中には、「まだ詰めが甘いな」と感じる案も交ざっているはずです。「でも、まあ、言われたとおりに出せたから、いいや」これが、普通の人の働き方です。
でも、運を開いていく人は、ここに「ちょっとプラス」を心がけます。三本と言われたところを五本出してみる。期限より一日早く、木曜に出してみる。あるいは、案を出すだけでなく資料をつけてみる。こうした小さなひと頑張りによって、この人は、全然違うという印象を与えることができます。

そうやって、他の人にはつかめない運をつかんでいくのです。小さなひと頑張りをプラスしても、すぐに実利につながるとは限りません。もしかしたら、その頑張りに上司はなかなか気づいてくれないかもしれません。しかし、「手を抜かずにやった」という気持ちは自分の中に残ります。
それはとても大事なことなのだと思っています。いつも手を抜くクセをつけていれば、それに見合う結果しか手にできません。見る人は、ちゃんと見ています。やがて大きなチャンスが訪れることは、間違いないでしょう。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『斎藤一人 人生が全部うまくいく話』

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「プロとして一生懸命やらなくていい仕事、ありますかね」って聞かれたって、世界は広いんだから、「海の水もどこかで甘い所もあるでしょう?」って聞くのと同じ。
海の水は、どこでもしょっぱいんだよ。それは決まってるの、しょっぱいに。
だけど、「海の水でもね、天然の塩には甘味がありますね」ぐらいの凝ったことを言ってほしいんだよ、俺としては。それが、「仕事も打ち込めば、おもしろさが出ますね」ぐらいのと同じなんだよ。


仕事が辛くってって言うけれど、幸いに決まってるんだよ。辛くてやりたくねえから、こっちも金払っているんだよ。
楽しくてしょうがないんだったら、金もらいたいよ。金もらうっていうのは、辛くて大変に決まってるの。そんなのは当たり前なの。
そこに喜びを見出すの。


「仕事楽しいよ」って俺が言うと、実は遊んでいて楽しいんだと思っているんだよ。バカなこと言ってんじゃないよ。金もらうっていうのは、大変なんだよ。
よく、「毎日、面白くて楽しい」とか言うと、「お気楽でいいね」とか「ノーテンキな人はいいね」などと言われることがある。
しかし、ちょっと考えればわかるが、面白くて楽しいことばかりが、連続して毎日起きる人などこの世にいない。
一日の中にだって、嫌なことや、悲しいこと、つらいこともあるに決まっている。
しかし、どんな状況になっても、「そこに喜びを見いだす」ことが大事なんだ。
人生は、面白いこと、楽しいことを見つけるゲーム。そして、面白がって楽しく生きる人が勝つことになっているゲームなんだよ。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『運の強化書』

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山崎拓巳

すごくいい情報を教えてもらったとき。あなたなら、どうしますか?「わぁ、こんないい情報、絶対ほかの人に教えたくない」「わぁ、こんないい情報、早くほかの人にも教えてあげないと」「独り占めしたい!」も「みんなでシェアしたい!」も、どちらの感情も持っているのが私たち人間というものです。

しかし、そこでいったん、
1. この情報は未来のどんな可能性を秘めているのか?
2. この情報は誰に有益か?誰に教えてあげると喜ぶか?と考えると、
「誰に」「どのように」これらの情報を伝えるといのかが明らかになります。

素敵な情報は、シェアするたびに幸せを増幅してくれます。「素敵」をみんなで分けると増大するのです。人脈も同じことがいえます。
独り占めすると廃れてしまいます。あなたにとってうまく使いこなせない人脈は、ある意味、宝の持ち腐れになるのです。

しかし、ある人にとっては知り合いたくてたまらない人だったりします。それらのご縁をつないでいく、情報や人間関係の「ハブ空港」に自分がなれたとしたら…。
「あなたからやってくる情報は、私にとっていつもワクワクを感じるものです」というポジションを手に入れてください。目の前の情報も、「自分にとってのメリット」をモノサシとして見るのではなく、「誰かにとってのメリット」をモノサシにすれば、無駄な情報がほとんどなくなります。

次に情報を発信する立場として物事を見てみましょう。
あなたが発する有益な情報。人のためになり、そしてシンプルかつ素敵な情報は「〇〇さんって素敵だ」という言葉です。

うわさ話や人の不幸話は蜜よりも甘いといいます。だけど、絶対にその魅惑におかされてないでください。うわさ話を好む人は自分のうわさ話にきっと潰されます。

それよりも、誰かの長所を讃える話を流布しましょう。巡り巡ってその誰かの耳に伝わるかもしれません。
「〇〇さんって素敵ね」「〇〇さんのひと言に救われた」「今、一番輝いているのは〇〇さんだね」「本当は、〇〇さんが一番あなたのことを心配してくれているのかも」
第三者からそうした情報を伝えられた方が、直接伝えられた時より影響が大きいのです。運のいい人はこの法則を上手に使っています。

〇齊藤一人
「知っていることを周りの人に教えなさい。それがこれからの時代、成功を呼び寄せます。教えないとどうなるか。自分の知っていることを 自分だけの秘密にして 抱え込んでいるような けち臭いことをしていると 豊かになるどころか、 必ず失敗します」
ケチくさい人は、出し惜しみする。自分の利を先に考えるのが習慣となっているからだ。だから、ケチくさい人からは、人が離れていく。ケチくさいことをしている人は、ケチくさいことを引き寄せる。運のいい人は、「気前がいい」し「おおらか」だ。独り占めせず、まわりを喜ばせることをする。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『小さな人生論 5』

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藤尾秀昭

人生に運とツキというものは確かにある。しかし、運もツキも棚ぼた式に落ちてくるものではない。人生は、かすかな一念の積み重ねによって決まる。

新潮社を創業した佐藤義亮氏に、浅草で商いを手広く営む知人があった。ある晩、その人の店が全焼した。翌日、佐藤氏が見舞いに駆けつけると、なんと、知人は酒盛りをして騒いでいるではないか。
気が触れたか、とあきれる佐藤氏に、知人は朗らかに言った。「自棄(やけ)になってこんな真似をしているのではないから、心配しないでください。私は毎日毎日の出来事はみな試験だ、天の試験だと覚悟しているので、何があっても不平不満は起こさないことに決めています。
今度はご覧のような丸焼けで、一つ間違えれば乞食になるところです。しかし、これが試験だと思うと、元気が体中から湧いてきます。この大きな試験にパスする決心で前祝をやっているのです。あなたもぜひ一緒に飲んでください」その凄まじい面貌は男を惚れさせずにはいない、と佐藤氏は言っている。知人は間もなく、以前に勝る勢いで店を盛り返した。

〇大和ハウス工業・樋口武男元会長
「人の道を守らない人間、親を大事にしない人間、恩ある人に砂をかける人間に、運はついてこない」人生の真理はシンプルである。

〇仏教には輪廻の思想がある。人は何度も生まれ変わる、というものだ。
そして、生まれてくるときには、自分に対し、いくつもの試験問題を作ってくるという。自分が向上するための試験問題だ。「自分が越えられない問題は起きない」という言葉があるが、自分自身が自分のレベルアップのための問題を作っているのだから、当然といえば当然だ。だから、運がいい人は、そのことを分かっているから、愚痴や文句をいわない。

〇「すべては、必要、必然、最善」(船井幸雄)
今自分に起きている問題は、すべて、自分にとって必要であり、必然であり、最善なのだ。そして、それは自分の成長のために必要な「何か意味のあること」。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『一秒宝(いちびょうほう)』

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小栗成男

「1分で話してください」会議のとき、私はよく言います。ダラダラ話は会議をダレさせ、つまらなくする元凶だからです。無駄に長い話が続くと、出席している人たちの時間泥棒にもなります。
1分=60秒という時間で、自分はどれだけのことを話せるか、あなたは把握できていますか?時計やタイマーを使って、実際に時間を計りながら、60秒以内で話をする練習をして、自分の中に60秒の感覚を植えつけてください。
こういう話をすると、若い世代は自分のビジネススキルを上げようと、すぐにやる人が多いのです。そのあたりの向上心が薄いのが、実はマネジメント層です。立場が高くなり、いろいろなところで話をする機会が多いはずですから、いっそう必要なスキルだと思われるのですが、経験豊富でそれなりの立場にある自分の話は、とても意味のある話だ、と思い込みがちなところがあるのです。

実際には、みんなが苦言を呈せなくなっているだけです。最近、私は1つのパターンに気がつきました。
会議で自分の話す番が来たときに、さっと時計やスマホを見て時間を確認している人は、60秒感覚を磨いている人。
チラリとも時計を見ない人は、「1分で話して」という私の言葉を、なんとなく短くしろと言われているくらいにしか思っていない、60秒の話し方を考えていない人。この予測は、かなり当たります。

60秒以内でコンパクトに話をまとめるには、話し方にコツがあります。
1. まず、結論を言う。
2. 次に、その理由や根拠。
3. そして、具体論。
最初に、この発言で、自分は何を伝えようとしているかを簡潔に話します。
その後に、どうしてそう考えるのかという理由、根拠を話す。
これの長さによっては、3.の具体論まで話せないでしょう。
しかし肝心なことは1.と2.で話していますから、要点は伝わります。
そこで、「もう少し詳しく聞かせてくれ」と言われたら、3.の話をすればいいわけです。

まず結論を言うという人は、仕事のできる人が多いです。
ところが、そこから具体論になってしまって、話が間延びするケースが多いのです。
細かい話は最後。時間がなくなって話すのをやめたとしても支障がないようなことは、後回しが基本です。
簡潔な話し方で大事なのは、全体像がわかるということです。確かに1分で終わったけれど、部分的な話に終始していて、全体が見えないというのでは困るわけです。

忘れてはいけないのは、「自分が何を言いたいのか」ではなく、「相手は何を知りたいのか」という視点です。その会議は、何を目的とするものなのか。誰に、何を伝えるべき会議なのか。それによって、話の内容、質は当然変わります。直属の上司が知りたいことと、取締役が知りたいことは違うのです。
その会議のキーパーソンは誰か。その人が知りたいであろうことは何か。
そこが見えていない人は、的外れな話をしてしまうのです。
簡潔とは、手短で要点を押さえていることを言います。場の目的に合った話ができなくてはなりません。

もったいぶっている人は、話をするとき、結論を後にいう。しかし、仕事のできる人は、結論を先にいう。結論を先にいう人は、「一言でいうと」ということを常に考えている。話が間延びしないし、次にどんな展開になるのかと期待させる。
落語家のような話芸のプロなら結論(オチ)を最後にしても笑いはとれるが、一般の素人はそうはいかない。プレゼンにしろ営業にしろ、スピーチにしろ、人をひきつけるには、結論を先に言うことだ。1分で話す習慣を身につけよう。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『「人生を楽しむ」ための法則』

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小林正観

天国度100というのは、自分がいかに恵まれていて、自分がどれほど幸せな日々を生きているか、ということ。人生をどれだけ楽しんでいるか、ということ。そこに気がついたら天国度が100になります。

不平・不満、愚痴、泣き言、悪口、文句が無くなったら天国度が100。
天国度が50というのは、50%の現象は受け入れているけれど、残り50%は気に入らない状態。
天国度30の人の場合は、30%は受け入れているけれども、70%は気に入らない状態です。
天国度がマイナス10の人がいる。ありとあらゆることが気に入らなくて、さらにこの100の気に入らない事のうち、十分の一は憎しみになっている状態です。
また、天国度マイナス10を地獄度10と言います。恨み憎しみが継続状態なのを地獄度と名付けました。地獄度100の状態は、人を恨んだり憎んだりというのをさらに突き抜けてしまいます。
それはどういう状態かというと、孤独地獄。話し相手がいない。友人がいない。仲間が誰もいない状態。孤独がいちばん奥にある、最高に悲しくて辛い状態です。

では、地獄度100の状態がわかったら、今度はそれの180度対極にある、天国度100の状態が想像できるでしょう。
「良き仲間に囲まれていること」。良き仲間とは、同じ方向を向いていて、同じ価値観で生きている人のこと。同じ話題を笑顔で話せる人を良き仲間といいます。私たちの場合は、「喜ばれるように生きている人」のこと。その前段階で、「不平不満」を口にせず、「感謝」をいつもしている人のこと。

年収何億ももらっている、大会社の社長がいるとしましょう。その人が幸せかどうかは、この人に良い友人がいるかどうか、です。
天国度100の状態とは、良き仲間と共に、同じ方向を目指して歩んでいられること。
それは成功哲学とか、自己啓発とは違います。達成目標、努力目標というのは、自分だけの問題であって、それはもしかすると、いい仲間がいないので、寂しくて、そこを目指しているのかもしれません。
天国度が100というのは、同じ方向を向いている同じ価値観の仲間に囲まれて生きていることです。良き仲間には、もちろん、家族や会社の仲間も含まれる。家族にしても、会社にしても、同じ方向、同じ価値観の人たちばかりなら、毎日和気あいあいと、なごやかで、笑いが絶えない場となる。

〇京セラ・稲盛和夫、

人生の方程式人生(人生・仕事の結果)=考え方×熱意×能力「考え方」とは、方向性のことだ。
たとえば、札幌に行こうと思っているのに、博多行きの新幹線や飛行機に乗ってしまったら、熱意や能力があればあるほど、どんどん違う方向に行ってしまう。他人を喜ばせることをせず、自分の得になることばかり考えていたら人は皆離れていく。天国度100の生き方をしよう。

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『神様に喜ばれるレッスン』

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斎藤一人

お金がないときでも、人にはできることがいくらでもある。まず、笑顔でいようよ。お金はなくても心は出せるんだからね。
たとえば、知らない人に呼びかけるときに、おばさんかな?お姉さんかな?と思ったら、迷わず「お姉さん」と呼ぶの。
お店で食事をしたら、笑顔で「ごちそうさま」って言う。

「お金がないから、やれることがない」わけじゃなくて、「あなたがやらないだけ」なんだ。よく、「一人さんは、どんなお店で食事をしても、『まずい』って文句を言いませんね」って言われるんだよね。
でもね、自分が期待した味と違っていたとしても、その店のお父さんやお母さんは、その料理を出しながら、一生懸命、子育てしてきたのかもしれないんだよ。たとえ、「おいしくない」って、お客さんに言われちゃうような料理だとしても、その味で稼いで、子どもを大学にまでやっているかもしれないよね。
どんなお店にだって、目に見える料理だけじゃない「ドラマ」があるんだ。
人には、1人ひとりに神様がつけてくれた壮大なドラマがある。あなたにも、あの人にもだよ。ほら、そう考えると、コンビニやスーパーのレジの人にも、笑顔で「ありがとう」って言いたくなってくるだろう?

世の中って、本当はすごく単純なの。それを立派なこと言いすぎるから、おかしくなっちゃうの。
私のモットーは、「明るく元気」。40度の熱があっても元気だよ。悪いのは体で、心じゃないからね。あのね、弱気な言葉を出すと、脳が負けちゃうの。
「女房が怖い」「部長が怖い」と言わずに、「女房なんか怖くない」「部長なんか目じゃないですよ」って言ってごらん。ウソでもいいから。
そしたら周囲が安心するよ。みんなが「ツラい」「大変だ」と言ってるときに、「全然平気ですよ」と言ってごらん。そうしたら黒板に1点、白い点が輝くんだよ。

仕事が大変なのは当然なの。人と同じこと言ってちゃダメだよ。関東大震災のあとだって、「もうダメだ」と言ってる人が復興させたんじゃないよ。「大丈夫。まだ負けない」と思っている人が復興させた。
「目じゃない」と言葉にしたとき、「目じゃない知恵」が出るんだよ。

コロンブスはアメリカ大陸を発見しようとして発見したんじゃないの。世界一周の途中で発見したんだよ。一周するぐらいの覚悟がいるんだよ。弱気になったら負け、魅力がないもん。

引き受けた頼まれごとがとても大変なとき、「いやぁ、大変なこと引き受けちゃった」ではなく、「やってくうちに、何だか面白くなってきた」とまわりを明るくさせることを言う人には魅力がある。
どんな厳しい局面になっても、愚痴や文句、泣き言や不平不満を言わないからだ。ふっと、思わず愚痴や泣き言をいいそうになったら、その逆を言うことを練習してみる。
「厳しい」→「おもしろい」「いやになった」→「楽しくなってきた」「忙しい」→「毎日とっても充実している」「バカヤロー」→「ありがとう」
人の心を明るくする言葉、あたたかくする言葉、元気付ける言葉、思わずにっこりさせる言葉、そして、感謝の言葉…。
やせがまんしても、相手を喜ばせることを言う。それが、粋な人。「人と同じこと言ってちゃダメ」粋な言葉を発する人って魅力的でしょ。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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『あるがままに生きる』

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足立幸子

これからは「何だか分からないけど、やってみると、行動に移すと、理由が分かる」という時代になります。

行動に移す(表現する)と、本当の理由が見えてきます。こういうことがいっぱい起こってきますので、勇気を出して行動に移して下さい。
頭は本当にロクなことを考えず、すぐ判断してしまいますから、ありのままを受け入れるためには、出来るだけ頭の中はボーッとさせておいた方がいい。頭をボーッとさせているのは罪悪のように思っておられる方が、今まではたくさんいらっしゃいましたが、これからは出来るだけ頭はカラッポにしておいた方がいいです。

頭がボーッとしている時には、意識はハート(胸のあたり)にあります。カリカリして頭にくるという時は、頭に意識がある証拠です。
ハートに意識があれば、頭には絶対にきません。何でも「どうぞ」と、あるがままに受け入れられます。ですから数字の計算とか、どうしても頭で考えなければいけない時以外は、なるべく意識はハートに降ろしておいた方がいいですね。そうしますと本当に楽で、平安な気持ちになれます。

ボーッとしていると、確かに私の場合は、日常の行動の中で一見無駄と思われることを随分やってしまいます。
電車を乗り過ごしたりとか、反対方向に乗って行ったりとかは年中ですが、これも意味なくやっている訳ではないのです。
つまり「意味のないことは何もない」と、とらえるかどうかなのですね。私は今までの人生で「意味のないことは全くなかった」と分かった時、本当の意味で感謝の気持ちが出てきました。

「意味がない」と思ったら、本当に意味がなくなってしまいます。ですから例えば、反対方向の電車に乗ってしまったことに気がついて電車から降りまして、「《おおもと》の部分で生きている私が、意味のないことをする筈がないじゃないか」と思って駅で色々見るわけです。
もしかすると誰かに出会うために、反対方向に乗った可能性がありますから見てみるのです。誰も知っている人がいないと、今度はポスターとかを見るのですね。そうすると、必要な情報が必ずあります。「あー、このポスターを見るために、一駅反対方向に乗ったんだ」と分かるのですね。

ですから、何も無駄ではないのです。無駄は一つもありませんから、無駄とするかどうかは、ご自分次第なのです。いつも「無駄なことをしている訳がない。起こることは、全部意味があって起こっている」と、とらえられた方がいいですね。そうしますと、みんなが楽になれます。

大事なことは、少しでもカリカリしたりカッカすると、宇宙との調和度は簡単にドーンと落ちてしまう。どんなことにも意味がある、と心の底から得心することができたら、感謝の気持ちが生まれる。
「そうか、そういうことだったのか」と自分を高めるために教えてくれた、という感謝の気持ちだ。苦労や苦難であろうが、病気であろうが、失敗であろうが、それが起きた意味がある。

「意味がある」とは、自分へのメッセージ。そのメッセージを無視すると、また同じようなことが起こる。そうならないように行動を変えていないからだ。人生には「意味のないことは一つもない」。自分に起こるさまざまなメッセージを、謙虚に受け止めよう。

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『人生の目的は「心が楽になること」』

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浜松医科大学名誉教授、高田明和

ブッダは「嫉妬することで満足することがないから、明らかな智慧をもって満足するほうが優れている。明らかな智慧をもって満足している人を、嫉妬が支配することはできない」と述べておられます。

もしあなたが「足る」を知る、つまり自分のもっているものの大切さを知り、人をうらやんでも意味がないという智慧をもつなら、もはや嫉妬があなたを支配することはない。
「足るを知る」ということは、「いま自分のもっているものを大切にせよ」ということです。
もともと「足るを知る」という言葉は老子の「足るを知れば辱められず」から来ています。そして「足るを知れば辱められず」に続けて「止まるを知れば殆(あや)うからず(限度を知れば危険はさけられる)、もって長久なるべし」と語っています。
老子はこの説明として「名誉と身体とどちらが大切か、健康と財産はどちらが大切か、得ることと失うことはどちらが苦しいか、ひどく欲しいものがあれば、大いに散財する、たくさん持てばたくさん失う」といっているのです。

他人が何かをもっていても、それは健康に比べれば意味がない、もっているものは必ず失うようになるのだ、だから、うらやんでも仕方がないと言っているのです。

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『神道感謝のこころ』

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春日大社宮司・医学博士、葉室頼昭

人間がいちばん嬉しいのは、人に認めてもらうことです。反対に、一生懸命やっても誰にも認められないというのは悲しいものです。これはなぜでしょうか。科学で証明されないものや目で見えないものは信じないなどと言う人がよくいますが、この宇宙には、絶対に、永久に見ることができないものがひとつあります。それは何かというと、自分自身です。

自分という人間は永久に見ることができません。鏡や写真などに映して見てはいますが、あれはあくまでも影を見ているわけです。自分はどんな顔をしているのかも分かりません。自分自身を知ろうと思えば、他人から見てもらうしかないのです。
もしあなたが女性であれば、「きれいですね」「若いですね」と言われれば嬉しいでしょう。それは、自分では自分のことが分からないからです。
男性は、「素晴らしい」「立派だ」といわれると、ああそうなのかという気がして嬉しくなるでしょう。生き生きした気持ちになると思います。

これと同じで、人間の身体の細胞一つ一つもみんな生きています。ですから、認めてあげることで、やはり非常に生き生きとしてくるのです。
この体は、生まれてからずっとこの何十年一秒の休みもなく働いてくれています。この体に生かされているのに、ご主人さまが一向に褒めてくれないとなると、細胞も怒ります。もう力が出なくなってしまうのです。
ですから、一つ一つの細胞を、「素晴らしいね」と認めてあげて、感謝してあげる。これが健康の本当の基本です。

私は、健康のために、感謝の心を込めて毎日、頭から足の先までをなでています。私は医者で体全体の構造を知っていますから、頭をなでながら、毛髪、皮膚、頭蓋骨、脳と次々に「ありがとう」と感謝していきます。
五十肩という病気があります。なかなか治らないので不平をこぼす人がいますが、そんな人に「あなた、肩に感謝したことがありますか」と尋ねると、びっくりするのです。長い間、ものを持ったり、支えてくれたり、いろいろと働いていてくれているのに、ご主人さまがちっとも感謝してくれないので、肩の細胞が怒っているのです。それが五十肩です。それで、「まず肩に感謝しましょう」と言っているのです。感謝すると治ってきます。これは本当の話です。

色々なものやこと、あるいは人に感謝することはとても大事だ、とはよく言われることだ。しかし、意外に忘れているのが、自分の体に感謝すること。
「体は借り物」という言葉がある。神さまからお借りしているものだから、いつかは返さなくてはならない。お返しするときが、いわゆる、死ぬとき。
体は自分のものだと思っている人は、ぞんざいに扱う。しかし、神さまからお借りしていると思うなら、感謝の心をもって、大事に扱うようになる。毎日、自分の体に感謝しよう。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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