『結局、「1%に集中できる人」がすべてを変えられる』

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藤由達藏

成果が出ていない人の9割は、「抱えすぎ」の状態

脳と行動の容量不足が、すべてを不幸にする

抱えすぎの状態から抜け出すには、
抱えているモノを手放すことが一番大切です。
多すぎる仕事、お金や恋愛の欲望、めんどくさい人
間関係、不安やイライラなどの感情、
「~しなければならない」などの間違った思考……。
それらを一度手放して、本当に取り組むべき
ただ一つのことだけに集中するのです

人生はゴーイング・コンサーンです。
あなたが抱えるモノ・コトは増え続ける一方なのです。
このような状況のまま頑張っていても、
あなたの能力、才能、可能性は開花しません

99%を手放して、シンプルに生きよう

仕事の量を減らすためには、
・仕事を受けない
・他人に仕事を回す
・仕事のスピードを上げて、どんどん片づける

「時間をやりくりする」とは言いますが、
実際にやりくりしているのは「時間あたりの行動」です。
行動のみ、マネジメントすることができるのです

提出期限が2週間後でも、
使える時間が2週間あるわけではない
期限が切られたときに、
単純にその期限までの日数を計算してしまうと間違えます。
その期間の中で、取り組める時間を計算しないといけません

あえて一度、「仕事で楽をしたい」という気持ちを
手放してみましょう。
「楽をしたい」と考えて消極的に取り組んでいくと、
仕事はどんどんつまらなくなっていきます

昇給・昇進というのは、結果です。
自分の意志だけで思うようになるものではありません
大事なことは、あなたの努力が
お客様に喜んでいただけるかどうか。
あなたの社外的価値の向上に焦点を当てることです

「夢と関係ないこと」を手放す

エンジンオイルのOEMも同じですな。
物の断捨離は、ケチだからできないけど、
仕事の断捨離はできます。

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『下流中年』

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雨宮処凛、萱野稔人、赤木智弘、阿部彩、池上正樹、加藤順子

トマ・ピケティが『21世紀の資本』で明らかにしたのは、
経済成長をしている社会よりも、
経済成長をしなくなった社会の方が
格差は広がりやすい、ということでした。
(萱野稔人)

今の日本では、特別会計も含めれば
社会保障費のうち100兆円が高齢者福祉に費やされています。
ところが、同じその日本で、
預金総額が毎年30兆円ずつ増加しているという現実もある。
(萱野稔人)

ブラック企業から逃げ、
社員を大切にしている企業に就職できても、
私たちの生活に対する生殺与奪の権利を、
自分が所属している企業が握っていることに、
一切変わりはないのである。
(赤木智弘)

別に困り果てる必要はない。
私たちはただ人間同士のコミュニケーションの中に
自尊心を覚える社会に還るだけだ。
企業や社会の都合ではなく、持っている金の多少ではなく、
自分たちの関係性だけで自尊心を満足させる社会に帰るだけだ。
(赤木智弘)

他人と関わりあうことも、立派な「仕事」である。
(赤木智弘)

人工知能を持つロボットが私たちの代わりに働き、
私たち人類は消費や他者との対話によって人生を謳歌する。
それは本来私たちが望んでいた未来だった筈ではないか。
(赤木智弘)

非正規労働者は78.2%が月収20万円未満。
10万円未満も36.7%に上るなど、
とても日々生活していけるような水準ではない。
(池上正樹・加藤順子)

社会のために行なわれるボランティア活動でも、
組織として動いていくとなると、
やっていることは会社と同じであり、
しかも報酬がもらえない。
ある意味では究極のブラック企業とも言える。
(池上正樹・加藤順子)

「履歴の空白を経験した人が、自己肯定感を持つのは
本当に難しいことです」
(幸一さん・仮名、37歳)

「僕がひきこもりから脱して世の中に出て行くまでに、
自分なりにコツとして掴んだのは、
まず誰とつながるかということでした。
人間社会を「点」と「線」に例えるなら、
点の位置を動かす必要は必ずしもなくて、
線を別の点につなげるだけでいい。
それでまったく別の世界が広がることがある。
自分がつなげた当事者たちもみんなそうだった」
(俊郎さん・仮名、46歳)

やる気があるから結果が出る、と信じる方は多いですが、
実際には、
結果が出る仕組みのなかにいるからこそ、
やる気が湧いてくるもの。

エンジンオイルのOEMにも、これは必要です。
結果の出せる仕組みが。

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『人間の品格』

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下村澄

安岡正篤先生という人は自分の金銭については無頓着だったが、
金銭について無原則だったかというと、決してそうではない。

きちっとした金銭哲学をもっていて、
折に触れて金に対し、とるべき態度を説かれていた。

たとえば、こんなふうである。

「明治維新の人物たちは
その不羈(ふき)奔放(ほんぼう)さから
贅沢(ぜいたく)はしたが、金を蓄えることはしなかった。

没してみればいずれも清貧だったといわれる。
しかし本人自身貧乏だと思っていたわけではない。

金というものは蓄えるものではなく、
使うものだと思っていたにすぎない」

明治維新の人物たち…坂本竜馬にしろ高杉晋作にしろ、
金があると確かに贅沢をしている。

ことに高杉晋作がそうだった。
ただし、彼は私腹をこやすためには
一文も使っていないことを、誰もが知っていた。

事実、彼は高杉家の家計を豊かにするためには
さっぱり貢献していない。

そして誰もが、彼は国を救うという高い志のために
東奔西走していることをよく知っていたからである。

高い志…明治維新の人物たちを
何よりも豊かにしていたのは、これである。

だから、自分が金銭的に貧しいとは思わなかった。

というより、金銭的に豊かか貧しいかなどは意識になかったのである。

明治政府の大物となった人物たちも、さしたる蓄財はしていない。

まあ、政府の高官となったのだからそれなりの収入はあり、
私生活も豊かになっている。

その一端をうかがわせるのは目白の椿山荘である。
広大な敷地につくられた庭園は山形有朋の屋敷跡なのである。

だが、内情はそれほど豊かだったわけではない。
その証拠に椿山荘は山形有朋の死後しばらくして人手に渡っている。

一般庶民から見ればそれなりの財を残したとはいえ、
いま開発途上国の権力者に見られるような蓄財ぶりからはほど遠い。

清貧は明治維新の人物たちの特徴といえる。
そして、それがまた彼らの人間的魅力の重要な部分になっている。

安岡先生の贅沢はタカが知れている。

さしずめ酒を飲むことだけが贅沢で、ほかは眼中になかったといっていい。
悠然と杯を口に運び、それだけで満ち足りる。

そういう安岡先生は誰より豊かに見えた。
高い学識と深い思想が安岡先生を何よりも豊かにしていたのである。

安岡正篤先生の金に対する考え方の基本は、
金は使うためにある、というところにあった。

まさにそのとおりである。
金はいくら蓄えたからといって、それだけではなんの価値も持たない。

使われてこそ、初めて価値を発揮するのである。

金を使うなら、その価値を充分に発揮できるような
使い方をしなければいけない。

金の価値を充分に発揮させる使い方とは、
金を使うことによって、その人の魅力が増すような使い方である。

安岡正篤先生はこう喝破されていた。
「金と人というものを運命学的に見れば、
金を蓄えるべき人間と、蓄えてはいけない人間とがある。

政治家や事業家は後者に属する。
政治家や事業家が金を蓄えるようになったら、
それは彼ら自身の堕落であり、飛躍的業績などは望み得べくもない」

そういえば、バブル経済がはじけて以後、
金にからんで社会的な立場を失う政治家や実業家が続出している。

その中には実に人間的魅力に溢れ、失脚させるのは惜しい人物もいる。
だが、金がからんでいるだけに取り返しがつかない。

どんなに実績があり、また人間的魅力に溢れていようとも、
金にからんでの齟齬はそれらを一挙に台無しにしてしまう。

金とはそういう力があるものなのだ。

これらの金がらみの齟齬の実態を解きほぐしてみると、
そもそもは金を蓄えようとしたことにきっかけがある、とわかる。

エンジンオイルのOEMにも、金の貯えのセンスが必要ですね。
そして、うちの会社の魅力が増えるように、かねを使う。

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ピーター・ドラッカーの名言1

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☆私が13才のとき、
宗教の先生が生徒に、
「何によって人に憧れたいかね」と尋ねた。

しかし、その問いには
誰も答えられなかった。

先生は笑いながらこう言った。
「いま答えられると思わない。
でも50才になって答えられないと問題だよ。

人生を無駄に
過ごしたことになるからね。」

☆選択肢を前にした
若者が答えるべき問題は、

正確には、何をしたらよいかではなく、
自分を使って何をしたいかである。

☆チャンスとは、
ひとつのことに
心を集中することによって、

かろうじて見つけることが
できるものである。

☆傲(おご)ってはいけません。
企業は、社会によって
存在させてもらっている存在なのです。

最も重要なことから始めなさい。

☆未来を予知しようとすることは、

夜中に田舎道を
ライトもつけずに走りながら、
後ろの窓から外を見るようなものである。

一番確実な未来予知の方法は、
未来自体を作り出してしまうことである。

☆寝床につくときに、
翌朝起きることを
楽しみにしている人間は、幸福である。

☆不得手なことの改善に
あまり時間を使ってはならない。

自らの強みに集中すべきである。

無能を並みの水準にするには、
一流を超一流にするよりも、
はるかに多くのエネルギーと努力を必要とする。

☆我々が行動可能なのは
現在であり、また未来のみである。

☆21世紀に重要視される
唯一のスキルは、
新しいものを学ぶスキルである。

それ以外はすべて
時間と共にすたれてゆく。

☆いまさら、
自分を変えようとしてはならない。

そんなのは、
うまくいくわけがない。

自分の得意とする仕事のやり方を
向上させることに、力を入れるべきである。

人の卓越性は、
ひとつの分野、
あるいはわずかの分野においてのみ、
実現されるのである。

☆教養ある人間は、
勉強し続けなければならない
ということを自覚している。

☆焦点の定まった
明確な使命がなければ、

組織はただちに
組織としての信頼性を失う。

☆事業を行うときは、
次の4つの条件を
満たしておかなければならない。

まず経営環境、使命、強みが
現実と一致していること。

そして、それらの条件が
互いに合致していること。

そして、周知徹底
されなければならない。

さらに、たえず
検証されなければならない。

☆あらゆる活動について
「もし今日これを
行っていなかったとして、改めて行うか」
を問わなければならない。

答えが否であるなら、
「それでは、いかにして一日も早くやめるか」
を問わなければならない。

エンジンオイルのOEMも、
焦点を定めて明確な使命を作らねばいけない。

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『天使になった男』ジョー・タイ

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いちばん偉大な奇跡とは、自分を根底から変えることだ

ふつうの世界では、人々は、
列車の運転士が線路を見るのと同じように時間を見ている。
枕木をひとつずつ通過していくわけだ。
通り過ぎた枕木はどんどん後ろへ消えていき、
すぐ前にある枕木はいつも視界に入らない

疑問が十分にたまってしまうと、
そして自分に自信が持てなくなってしまうと、
恐怖はそれを悟ってつけ込んでくる。
その臆病さこそが、
恐怖が油断のならない敵である一番の原因なんだよ。

恐怖の牢獄から逃れる唯一の方法は、行動だ。
ただ待っているだけでは、道は開けない。
自分から行動を起こさなければダメだ。
恐怖の牢獄から逃れるたびに、
きみは強くなり、自信もつく。

恐怖は、きみから行動する自由を奪っている。
成功したいという欲求や、危険を冒そうという意志や、
何かを大切に思う気持ちさえも奪っている。
一度そういうものを盗んでしまえば、
物質的な所有物を盗むのだって時間の問題だ。

恐怖を克服することは難しいかもしれないけれど、
問題ならいつでも解決することができる。
恐怖に名前をつけたら、それはもう恐怖じゃない。
解決できる、ただの問題になるんだ

恐怖がきみをダメにするやり口にはもうひとつある。
それは敵をつくることだ。

恐怖とは、たくさんの明日を心配すること。
勇気とは、ひとつの今日に集中すること。

恐怖は反応で、勇気は決断だ

希望を失うとは、
ただ十分に遠くを見ていないだけのことだ。

旅の途中を楽しめないなら、
目的地に着いても楽しいとは思えないだろう。

障害が目に入るのは、目標から目を離したときだけだ

なんでも自分ひとりでやろうとしないことだ。
誰かに助けてもらえ

人生の目的をよりはっきりさせたおかげで、
どうでもいいことで時間を無駄にすることがなくなった。

インターネットは、失敗しないための技術の集大成ですが、
それによって我々は行動力を失ったのかもしれません。

アランに似ていますねと思った、
エンジンオイルを、OEMしているおっちゃんでした。

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『理系に学ぶ。』

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学生時代、ゼミの担当教授に言われたことは、
「市場と技術なら、迷わず市場を選べ。
技術はカネで買える」ということでした。

しかし、現実を見ると、最近活躍している経営者には
技術者、理系出身者が多く、彼らの能力は希少なため、
カネで買うのは極めて難しい状況です。

こうなると、多くの文系出身者には、
理系コンプレックスが生まれて当たり前。

「世の中のことは20%くらいは違っているかもしれない」と
疑ってないと、えらいことになりますよ
(養老孟司)

ロジックで組み立てた話は、
だいたい結論が同じになってしまう。
論理的な議論として非論理的なことをやるというか、
非合理的に見えることをやるのが
結局合理だということじゃないですか
(川上量生)

映画に限らず、佐藤さんは広告でも、
「作り方を作る」ところから始めている印象があります
(川村元気)

CBGBって「AB A’B’」という構造をしているんです。
例えば『ぐりとぐら』とか『キットカット』も、
CBGBの形をしている。
それで、「次にネーミングかキャッチコピーを作るときは、
AB A’B’でいこう」と思っていて、
そこから生まれたのが『バザールでござーる』です
(佐藤雅彦)

ディープラーニングで
画像認識が高いレベルでできるようになると、
次は「身体能力の向上」「言語技術への適用」という
順番で進化していきます
(松尾 豊)

人を笑わせるということは、
人工知能でもいけるかなと思っています。
特に一発芸的なものは、
ディープラーニングが
どんどん自分で試行錯誤しながら、
精度を高めていくはずです
(松尾 豊)

芸樹的に美しいとか、
人間の進化の過程で
いろいろなパラメータとして作り込まれた部分に
依拠する感情を
人工知能が模擬するのは、すごく難しいと思います
(松尾 豊)

クローズドだからこそ余分なものは排除したかったんです。
例えばメールで言う「件名」も要らない。
LINEのチャットの部分は
日本では「トーク」となっていますが、
まさに会話をするようにLINEを使ってください。
そうなると、既読かどうかが分からないと、
リアルタイムでぽんぽんと会話は成立しない
(舛田 淳)

最近気づいたのは、人間が誰かを求める感情をすべて
「恋愛」という単語にあてはめようとすると、
どうしても無理が出てくる。
今は価値観が複雑な時代になって
「あなたと私」の生きている宇宙に
隔たりができてしまっている。
だから「恋愛」はもう、
みんなにとって共有されるものじゃないし、
危ういなと思ったりもしています
(川村元気)

あんまり分けちゃいけないよね。
数学も文学もそれぞれが一つの言語で、
言語によって表現できることや考えることが違うだけ。
アーティストだけがアーティストなわけじゃないし、
物理学者だって芸術家だってこと
(伊藤穰一)

ロジックで組み立てた結論は、みな同じになってしまう。
当たり前ですね。
エンジンオイルのOEMfは、そんな落とし穴に落ちないようにしよう。

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『アリエリー教授の人生相談室』

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ダン・アリエリー

人は誰かに相談するとき、
基本的には「聞いてもらいたい」のだと思いますが、
本当に意味ある答えを求めるなら、
学問の基礎がある人に相談する方がいい。

☆望ましい優先順位を守るための簡単な方法3つ

1.頼みごとをされるたびに、
「来週だったらどうするか」と考える
ほかの予定をとり消してでも時間をつくろうと思えるなら、
引き受ければいい
2.予定表を見てその日に動かせない予定が入っていた、
と想像する
残念だと感じるなら、頼みごとを引き受ければいい
3.キャンセル・エレーション(高揚感)
キャンセルして喜びを感じるなら……
どうすればいいかはわかっているね?

今度休暇(たとえば三週間ほど)をとって、
君が転職を検討しているタイプの会社で
ボランティアをするといい。
私がかなり長い試行期間を勧めていることに
気がついたかな。
最初の目新しさが消えたときに
その仕事がどう感じられるかは、
時間をかけないとよくわからないからだ

意思決定にまつわる三つ目のバイアスは、
不変性バイアスだ。
私たちは、いったん決めてしまうと
二度と変更できないように思われる
重大な決定(結婚する、子どもをつくる、
遠くに引っ越すなど)を迫られると、
その永続性におじけづいて、
一層重大で手ごわいように感じる。
しかも、そうした決定は後悔の余地も大きいんだ

デート相手に関していえば、
相手のことを知れば知るほど、
恋愛感情は高まるどころかむしろ薄れる

外から招かれたCEOは、
生え抜きのCEOに比べて高い報酬を得るが、
実績はむしろ低いことを示す証拠がいくつかあがっている。
この場合も情報不足のせいで、
期待がむやみに高まるのが原因なんじゃないかな

人は自分の不正な行いの多くを正当化できる。
またそうした行いと現金との距離が遠ければ遠いほど、
正当化しやすい

嫌いな科目を好きな先生に教わるときは、
先生に集中すれば科目が気にならなくなるし、
好きな科目を苦手な先生に教わるときは、
授業の内容に集中すれば先生のことは気にならなくなる

音楽や人混みは、性的興奮を高める効果が
とても高いことがわかっている。
そう、性的興奮だ。
デート中の人は、騒音や人に囲まれると
興奮度が高まることが多い。
そしてここが肝心なんだが、
自分が興奮しているのは一緒にいる相手のせいだと
勘違いする場合があるんだ
(社会科学で「感情の誤帰属」と呼ばれる現象だ)

私が個人的に一番気に入っているのは、
進化にまつわる説だ。
男性がハイヒールに惹かれるのは、
それを履いている女性は逃げにくいと、
無意識に思っているかららしい

衝動に抗う力は筋肉に似ていて、
使えば使うほど疲れがたまり、
あるとき──夜のことが多い──
誘惑に抵抗できないほど意志力が弱くなる

エンジンオイルのOEMばかりやっていると、
分からないことですね。
ハイヒールは、カッコいいだけではなかった。

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『ヤンキーの虎』

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藤野英人

昔、父親に都会の商売と地方の商売の違いについて
教わりました。

いわく、「都会では専門化を図れ。
地方ではラインナップを揃えろ」。
つまり、都会ではカレー専門店が流行るが、
田舎ではカレーでもそばでも
何でもあるお店が流行るというのです。

どうやらこれはビジネスのポートフォリオにも
当てはまるようで、
いま、地方で元気な企業は、
一貫性のない多角化ビジネスを展開しているところと
相場が決まっています。

☆ヤンキーの虎
地方を本拠地にしていて、
地方でミニコングロマリット
(様々な業種・業務に参入している企業体)化している、
地方土着の企業。あるいは起業家

ヤンキーの虎たちは、驚くほど様々なビジネスを
展開しています。
例えば、パチンコやラブホテル、ウエディングビジネス、
携帯電話の販売ショップ。
保有している裏山を改造して
サバイバルゲームフィールドを作って
集客する経営者もいました。
事業に一貫性はありませんが、多角的に儲けています

なぜ彼らは順調に成功できたのでしょうか。
その理由の一つは、地銀や信用金庫の存在です。
地方の金融機関は、金融の地産地消を進めていて、
ヤンキーの虎たちに積極的に融資しているのです

むしろ今は、都市から進出してきた人たちは
「選択と集中」によって地方から撤退するモードに
入っています。
こうして残されたマーケットの中、
ほとんど無競争といった環境で、
隙間産業を束ねて伸びているのが、ヤンキーの虎なのです

東京の大企業がどんどん地方に進出し、
それをヤンキーの虎が橋渡しする形で、
両者は地方での存在感を強めていったのです

ヤンキーの虎は、東京にもしばしば訪れ、
情報収集を怠りません。
東京で流行っているものや人気の出そうなものを探して、
地元に持ち帰るのです。
いわゆる「ミニタイムマシン経営」です

今は、社長が社員をお客さんだと考える時代

ヤンキーの虎のキーワードは
「事業意欲」「仲間意識」「スポーティ」

藤堂さんのM&Aの狙いは、ここにもありました。
買収先にいる、
元々経営者や管理者の志を持った人たちや後継者、
あるいはその教育を受けてきた人たちに目を付けたのです

彼らは地縁・血縁による顧客網と、
地域の情報を豊富に持っています。
これを武器に、東京で流行っているものを地域に持ち込み、
色々な商品を束ねて売りまくって成功しています。
つまり「販売力」が強いのです
一方で、彼らは製造業にはほとんど参入していません

コシダカは、地域に「居場所」をつくって成功した

ヤンキーの虎は、一つの本社に
複数の事業がくっついているのです。
本社コストは一カ所で済みますから、
ここでかかるコストを抑制することができ、
その分利益率が上がります

彼らの家は、地域の大地主である場合が多く、
不動産業をやりながら市議会議員をしているケースを
よく見かけます。
すると、自分が市議会議員ですから、
道路や開発などの情報が、何となく分かってしまうのです

エンジンオイルのOEMも、マーケティング面では
この発想が必要です。
郷に入れば郷に従えですね。

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『靴下バカ一代』

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越智直正

経営には、王道と覇道がある。

王道は質の経営、覇道は量の経営であり、
規模拡大を第一義とする会社は、
まず覇道の会社と言っていいでしょう。

しかしながら、中小企業が良い会社を作ろうと思ったら、
目指すべきは王道の経営。

王道を堂々と歩み、
靴下業界で確固たるポジションを築いたタビオ
(「靴下屋」で有名)創業者の越智直正

50年以上前、丁稚奉公先の大将によくこう言われたんです。
「音楽家や絵描きが自分の思いを形にしたら楽譜や絵になる。
靴下には靴下屋の心や精神が表れるんや。
靴下だと思うな、自分自身やと思え。
いい靴下を作りたければ、人間を磨け。
人格にふさわしい商品しか作れない」

☆大将から教わったこと 
・商品と残品は似ても似つかぬものだ。
商品は利益を生み、残品は赤字を生む
・計算ばかりするな。キタナイ商売人になるぞ。
そろばんぐらい目ではじけ
・予算などあるか。予算は発想を限定する
・まず頭を使え、次に体を使え。銭は最後の切り札だ。
銭さえ出せば馬鹿でもできる
・儲けの秘訣は、貧乏人は金持ちを、
金持ちは貧乏人を相手にすることだ

一生懸命に頑張っていれば、仕事があなたを守ってくれる

自分で職業を選ぶのではない。仕事があなたを選ぶのです

☆ダン(タビオの旧社名)の創業理念
「凡(およ)よ、商品は造って喜び、売って喜び、
買って喜ぶようにすべし。
造って喜び、売って喜び、買って喜ばざるは、道に叶わず」
※二宮尊徳の言葉をアレンジした

その頃、紳士物市場は大手メーカーが
かなりのシェアを押さえていました。
これに対し、当時まだ市場規模が小さかった婦人物には
大手はあまり手を入れておらず、
参入企業は中小メーカーや問屋が中心。
婦人物だからと、品質よりデザインを重視するメーカーが
ほとんどでした。
僕は自分のところの靴下の品質に
絶対の自信がありましたから、
この市場に懸けた。
おかげさまで気付いたら
婦人物靴下のトップブランドになっていました

競争をして覇道に入ってしまえば、
経営の楽しさがなくなってしんどい部分だけが残る。
相手からも疎まれる。
だから、そうならないように、
僕は誰が何と言おうと戦わない経営をする。
同じ戦うならば、自分の理想と戦いたいと思うのです

仲間の利益をまず優先せよ

☆隋の文帝楊堅の妻、伽羅からの手紙
「あなたは天下取りという
一日に千里走る虎の背に乗っているのです。
乗った以上、途中で下りることはできません。
もし途中で下りれば、たちまちその虎に食い殺されますよ」

僕は経営というのは商品の研究だと思うんです。
商品が良くなかったら売れない。
売れなかったら経営なんか何の役にも立ちしませんのや

エンジンオイルのOEMにも、越智さんの考えが必要です。
忘れてはいけませんね。

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『すべての女は、自由である。』

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経沢香保子

悔しさは、私にとって上質な燃料。
理不尽なことがあっても、がんばり続けていたら、
いつかオセロがひっくり返るように、
向かい風が追い風になるのだ

確かに私は第一子の妊娠を機に、女性として大きく変わった。
介護が必要な子どもを持ち、
今まで交わらなかった世界を多少知った。
なんでも努力すれば叶えられるという傲慢さから、
人生にはどうにもならないこともあるのだと知った。
他人の痛みも前よりわかるようになった。
そして、それは経営者としての生き方や視野の広がりにも
つながった。
自分の子どもが大きくなったときの社会に
想いをはせるようになった

時代は変わった。昭和は終わった。今は平成だ。
忙しければ育児を外注しよう、
昔の育児スタイルに固執するのをやめよう

もう、他人の目を気にするのはやめよう

他人はあなたの一度きりの人生に責任なんて取らない

自分と同じ夢を先に実現してきた先輩は、
自身も試行錯誤しながら道を切り開いてきた経験があるから、
相談者の思いを否定するよりも
「じゃあ、◯◯をしてみたら?」
「次は◯◯さんに会ってみたら?」
と視界を広げて、ヒントをくれるのだ

人生を変えたかったら、周囲が驚くくらいの
大きな夢を持つべきなのだ。
それに向かってわき目もふらず行動した者だけが
人生を変えることができるのだ。
夢がなければ、なんでもいいから一番を目指そう

事業は、「うまくやろう」ではなく「正しくやろう」。
「なにか創ろう」ではなく「最高のものを創ろう」。
「成功したい」ではなく
「お客さまを満足させたい」であるべきだ

手放すかどうか迷っているものはいったん手放した方がいい

引っ越しは卒業のひとつ。住む場所が変わると、
人生も変わる

成長し続ける人のもとには、
数年に一度「人間関係の断捨離期」がやってくる気がする

悪口を完全卒業したら、
あなたはもっと人間関係上級者になれる

女性の先輩がこう言っていた。美しく見えるのは簡単だと。

「髪のツヤ」「肌のツヤ」「だらしなくない体型」、
その3つをきちんとしておけばいいのだと

さすがです。若い経営者ですが、男でも教わるところがあります。
エンジンオイルのOEMにも取り入れねば。

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