良い戦略、悪い戦略

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ルメルト

創業したばかりのウォルマートは、
大きな競争相手に挑んだ。
まず、商圏が小さすぎてディスカウントストアは出店できない
街に出て行った。

1店舗ごとの戦いを辞めて、
複数の店舗をネットワーク化した。
このネットワークを1つの店舗とみなした戦い方を仕掛けた。
これを支えたのは、複数の店舗をまとめ上げる
情報システムと物流だった。

大手のKマートも、同じシステムを持っていた。
しかし、店舗ごとの商品展開、仕入れ、値決めといった
過去のやり方を変えずに衰退した。

ウォルマートは、同じ業界に居ながら
違うルールでゲームを仕掛けて、
新たな顧客を生み出した。
そこには、鎖構造と呼ばれた、
入念なビジネスモデルがあった。
鎖構造を前提とすると、
すべてを上手く行わなければ効果は期待できない。

Kマートは、情報システムを真似しただけでは、
意味が無いことに気が付かなかった。

システムは、鎖構造全体の中にあって初めて意味を持つのだ。
巧みに作られた鎖構造は、なかなか真似できない。
隔離メカニズムと呼ばれる、真似されない仕組みである。
ブランドや暗黙知、熟練技能や独自のイノベーションなども
隔離メカニズムの源泉になる。

真似されないという事は、他者との差別化を持続できる事を意味する。
自社の競争優位を持続できる訳だ。

エンジンオイル、OEMの櫻製油所でした。

 

 

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北条重時の家訓

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万人と睦び、あらゆる人から好意を持たれるように、
一人一人に、もれなく言葉をかける。
貧しい者には憐みの言葉をかける。
妻子身内の者に至るまで、常に笑顔で接して、
怒った様子を見せてはならぬ。

鎌倉時代の武家の家訓としては、意外だ。
その理由も、また意外。
全ての人と仲良くして、よく思われるようにしなさい。

養老孟司
天下無敵というのは、敵をバッタバッタとなぎ倒す事では無い。
天下に敵がいないとう事だ。

エンジンオイル、OEMの櫻製油所でした。

 

 

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趣味を生かす

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成功者は、3種類以上の趣味を持っている。
資格を取るための習い事は、趣味には入れない。
強制されるのではなく、
好きな事を自発的に行う行為の事だ。

趣味が重要なのは、失敗を楽しく経験出来る事だ。
自分でWhyと問いかけ、答えを見つけて行く過程では
上手く行かないことも起こってくる。
上手く行かなければ、人はその理由を考え、分析し、
工夫して次のチャレンジに活かそうとする。
そうするうちに、いつかは成功にたどり着く。

こうした失敗から学んでいく過程や、
失敗の活かし方を知らないままに大人になると、
失敗するのが怖くなり、何もチャレンジできなくなる。

だからこそ子供の頃に、失敗から学ぶ機会を、
できるだけ多く設け、
失敗なんか怖くない、どんどんチャレンジするぞという
マインドを育てていくことが必要だ。
楽しくて熱中できるような趣味を持たせるべきだ。

エンジンオイル、OEMの櫻製油所でした。

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ボランティアをして学ぶ事

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ボランティアの体験は、身体的・社会的に
自分よりも弱い人が居る事を知り、
多様性を実感できる良い機会になる。

そこでは、困っている人がいたら助ける。
自分が困っている時は、助けを求めてもいいんだという
事を学ぶ。

人生には挫折は、つきもの。
時には、誰かの手を必要とすることもある。
弱さは、決して恥ずかしい事ではない。
困難に直面した時に、一人で抱え込むと
乗り切る事が出来ず、取り返しのできない失敗に
なるかもしれない。

他者に助けを求める力は、身に付けさせねばならない。

エンジンオイル、OEMの櫻製油所でした。

 

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ガラパゴス化する日本、教育に問題がある。

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日本のテストを見ると、「7+3=?」のように
1つの答えを出すものが普通だ。
これは、海外から見れば不思議な話。
答えが分かっている事を、
わざわざ問題にしているからだ。
海外では「〇×〇=24」など、
行く通りもの答えを考えさせるのが一般的だ。

私たちが社会に出て、日々直面する問題は、
答えが1つだけという事は無い。
答えがいくつもある出題によって、
子供自身に考えさせる。
それぞれが意見を述べ易い環境を作り、
他者の力を借りながら問題を解決していく。
これこそが、実社会で活かせる教育なのだ。

正しい車のあり方は1つだけ。
こんな発想をするからガラパゴス化する。
車を楽しむソフトウェアという考えなど思いつきもしない。
車にソフトウェアを組み合わせ、
システムとして、どういう価値を生み出すか、
これが社会の役に立てるかどうかの分岐点だ。

 

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「政治家の劣化」保阪正康

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小選挙区導入から、政治家は劣化した。
この制度では、得票率が低くても、
衆議院で過半数を取れる。
その上、比例区選出の議員は、
有権者に、揉まれる事が無い。
だから、資質のお粗末な人が出て来る。

国会中継では、びっくりするほど、
低レベルの質問や発言をする人を見る。
経歴を見ると、たいがい自民党の比例選出だ。

安倍首相は、本を読む人ではない。
言葉に形容詞が多く、根拠を示さない断定調で話す。
5分も話すと、同じ事を繰り返している。

今回の森友事件を見ても、
単純な権力のおごりでレベルが低い。

多くの国民は、事件の展開を恥ずかしく思って
見ているだろう。

エンジンオイル、OEMの櫻製油所でした。

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アドラー心理学より

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アドラーは、原因を問わない。

心理学では、下手に原因追求すると、
人生の大切な目的を見失うからだ。
生きる意欲を失ってしまうからだ。

原因を問うのではない。解決策を見つける事に
全力を尽くすべきだ。
過去よりも、未来を重視する。

反省する事は、悪い事ではない。
しかし、良い反省と悪い反省がある事を知っておく
必要がある。

良い反省は、解決策を見つけ出す為にする。
悪い反省は、原因を追求する為にする。

私の何処が悪かったからと、反省ばかりしても
あまり意味は無い。
自分への自信が失われ、やる気を失っていくだけ。
非生産的な精神状態に陥って行く。

これが悪かったと考えた上で、
こうすれば良くなると考える反省が大切だ。

思想家、唐木順三
「自分自身の内に、
上手く行かない原因を追究するような反省をしていると、
底なしの泥沼にはまっていく。」

エンジンオイル、OEMの櫻製油所でした。

 

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株式の大衆化

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松下幸之助

多くの国民が株式を長期視点で保有すれば
経済界が安定発展し、
その成果は国民全体に分配され、
我が国全体の安定繁栄が生み出される。

1億総株主社会では、
経営者が期待に背けば、
多くの国民から叱責を受ける。
期待に応えられれば、
拍手とねぎらいの言葉が贈られる。

こうした国民と企業経営者の
緊張感ある関係が、好循環社会を実現する。

多くの国民に長期的視点を持つ株主になってもらう事。
これこそが、証券会社の使命である。

エンジンオイル、OEMの櫻製油所でした。

 

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具体的な育成のポイント

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人材育成の最終目的地を明確にする。
自分で考えて、行動できる人にする。

上司が部下に伝えるべき事と、考えさせる事の
仕分けをしなくてはいけない。

伝えるべき事は、何時までに何を目指すか。
つまり、目的と期限である。
これはビジョンと言ってもいい。

その上で、どうやって、どのくらいのペースで進むか。
つまり、目標と方法は、自分で考えさせる。

報告、連絡、相談に来ないなら、
上司の方からコミュニケヘションを取りに行く。
次からはこのタイミングで報告に来るように教える。

このように寄り添いながら、
経験を積み重ねて行けば、
いずれ自分で考えて行動できる人へと育って行く。

これは子育てでも同じ。

4歳の息子に、ご飯の後に、
自分で食器を片づけさせるには、
どうすればいいかを考えた。

最初は、つい叱ってしまったので
叱られるのが嫌だからやる、だけになってしまった。
これでは、自発的な心のエンジンは動かない。

そこで、笑っているママと怒っているママと、
どちらが好き?と尋ねてみた。

当然、笑っているママとなる。
ここで、目的が定まった。

さらに、ママは、どうやったら笑うと思う?と
考えさせた。
いろいろと話す中で、
食べた後の食器を、自分で片付けると
自分から提案してくれた。

こうして、ママを笑顔にするという
心のエンジンを搭載できた息子は、
今、自発的にいろいろお手伝いをしている。

エンジンオイル、OEMの櫻製油所でした。

 

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「心のエンジン」の見つけ方

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いかに傾聴するか、これに尽きる。

優秀な営業マンは、しゃべらない。
相手の話を、とにかく聴く。
すると、本当のニーズが見えてきて、
相手にふさわしい商品を提供できる。
人材育成も同じだ。

世代ごとに大まかな特徴はある。
物が無い時代は、お金、名誉、家や車が
動機になった。

今の若者は、自己成長や貢献が
「心のエンジン」になる。
フィギュアスケートの羽生結弦選手が
次の目標に「4回転アクセル」を挙げていた。
自己の成長をモチベーションとして語っていた事は
象徴的だった。

エンジンオイル、OEMの櫻製油所でした。

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