ルメルト
創業したばかりのウォルマートは、
大きな競争相手に挑んだ。
まず、商圏が小さすぎてディスカウントストアは出店できない
街に出て行った。
1店舗ごとの戦いを辞めて、
複数の店舗をネットワーク化した。
このネットワークを1つの店舗とみなした戦い方を仕掛けた。
これを支えたのは、複数の店舗をまとめ上げる
情報システムと物流だった。
大手のKマートも、同じシステムを持っていた。
しかし、店舗ごとの商品展開、仕入れ、値決めといった
過去のやり方を変えずに衰退した。
ウォルマートは、同じ業界に居ながら
違うルールでゲームを仕掛けて、
新たな顧客を生み出した。
そこには、鎖構造と呼ばれた、
入念なビジネスモデルがあった。
鎖構造を前提とすると、
すべてを上手く行わなければ効果は期待できない。
Kマートは、情報システムを真似しただけでは、
意味が無いことに気が付かなかった。
システムは、鎖構造全体の中にあって初めて意味を持つのだ。
巧みに作られた鎖構造は、なかなか真似できない。
隔離メカニズムと呼ばれる、真似されない仕組みである。
ブランドや暗黙知、熟練技能や独自のイノベーションなども
隔離メカニズムの源泉になる。
真似されないという事は、他者との差別化を持続できる事を意味する。
自社の競争優位を持続できる訳だ。
エンジンオイル、OEMの櫻製油所でした。