「競争の戦略」ポーター

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模倣の難しい能力を、業界内部の構造を
分析して診てみる。
戦略の特徴が似ている者同士に分類して、
業界内のポジションの違いを分析する。

すると、それら戦略グループの間には、移動障壁がある。
その事業に参入した経緯や背景が違えば、
経営資源の量や質も異なる。
他の戦略グループに移動するのは難しい。

業界内で、特定の企業群が他に比べて
高い収益性を持続させている場合、
彼らは非常に強力な移動障壁を持っている。

強力な移動障壁とは何か。
模倣の難しい能力を確立できていれば、
その戦略ポジションには、
他者は容易に移動してこられない。

移動障壁となるような能力があれば、
同質的競争に陥らずに済む。

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「コアコンピタス経営」G・ハメル他

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業界の競争ルールを変える新興企業の追随者になってはいけない。

未来の為の競争に勝つには、主導権を創造しなければならない。
主導権を創造する為には、業界を作り直さねばならない。
業界を作り直す為には、まず会社の基本戦略を作り直さねばならない。

〇過去を忘れる
成功体験は、経営幹部を習慣に縛り付ける。
そして、過去の戦略を正当化する盲信を生み出す。
しかし、過去の成功パターンが将来の成功パターンになるとは限らない。

〇未来を、しっかりとイメージする
未来をイメージする為には、子供のような純真な目を持ち、
既存製品のコンセプトに縛られない、大胆な発想が大切だ。

〇企業のコア・コンピタスを土台に戦略設計図を描く
戦略設計図は、現在から未来に向けた道筋だ。
これに必要な能力は、建築家が、まだこの世に存在しない建物を
心に描くような想像力だ。
新しい事業の失敗の裏には、この未来への展望作りの失敗がある。

 

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「ケインズかハイエクか」ニコラス・ワブショット

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ケインズ
新古典派経済学には、論理的な欠陥は無い。
しかし、その前提となる完全雇用は成り立たない。
不完全雇用が常態である。
ここから、彼はコストゼロの失業対策を考えた。
政府支出によって人を雇用する。所得を得た人々が、
新たに消費する事で、更に雇用は増加する。
公共投資が必要なのは、不況期だけ。
この点は、ハイエクと同じである。

ハイエク
単なる自由放任主義ではない。
法の支配に基づく国家の役割を重視している。
特定産業への補助金や商業的独占の許可、
高関税など、恣意的で不公平な政策を批判している。
デフレで税収が落ち込み、膨らんだ財政赤字を
更に拡大する事は、
信用不安から金利を上昇させることになる。
経済は、更に悪化する。
貨幣を管理し、経済を制御することは不可能だ。

 

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「自由意思の原則」楠木健

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ビジネスモデルを転換せざるを得ない。
ざるを得ないと言うが、誰も頼んではいない。

ビジネスの根本原則は、自由意思である。
誰からも頼まれていない、誰からも強制されていない。
商売は、自分の意思でやるものだ。

にも関わらず、経営者が「せざるを得ない」と
言ってしまえば、
それは経営の自己否定になる。
言った瞬間に、商売の根幹は失われる。

生き残りもいいが、生き残って何をしたいのか。
人も企業も生きる為に、生き残るのではない。

ビジネスは「こうなるだろう」という先読み仕事ではない。
「こうしよう」といった未来に向かった意志の表明だ。

どんなに未来を予測したところで、
本当の事は、誰にも分からない。

経営には「こうしよう」しかない。
経営者が、せねばならないのは、
「こうしよう」という商売の意思表明だ。

 

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アドラーの名言

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人生が困難なのではない。
あなたが人生を困難にしているのだ。
人生は極めてシンプルである。

究極的には、我々の人生において
対人関係以外の問題は無い。

健全な人は、相手を変えようとせず、自分が変わる。
不健全な人は、相手を操作して、変えようとする。

できない自分を責めている限り、永遠に幸せにはなれない。
今の自分を認める勇気を持つ者だけが、
本当に強い人間になれる。

重要な事は、人が何を持って生まれたかではない。
与えられた物を、どう使いこなすかである。

苦しみから抜け出す方法は、たった1つ。
他の人を喜ばせることだ。
「自分に何ができるか」を考え、
それを実行すればよい。

「自分は役に立っている」と実感するのに、
相手から感謝される事や、褒められる事は不要である。
貢献感は「自己満足」でいいのだ。

すべての悩みは、対人関係である。
仙人のような世捨て人でさえも、
実は、他人の目を気にしている。

楽観的であれ。
過去を悔やむのではなく、未来を不安視するのでもなく、
今現在の「ここ」だけを見るのだ。

自分だけでなく、
仲間の利益を大切にする事。
受け取るよりも多く、相手に与える事。
幸福になる、唯一の道である。

「嫌われる勇気」より

 

 

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「感動の笑いを生むには」高柳和江

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褒められると、長所を見つけてくれた相手を好きになる。
そんな長所を持っている自分も好きになる。
そして、お返しに相手の良い所を見つけようと力が入る。
そして、お互いに笑い出す。
これが感動の「笑医(わらい)」だ。

私は、いつも講演会などで
「1日5回笑って、1日5回感動する」ことが大切だと
お伝えしている。
これって、簡単なことだ。

日常生活でストレスがあっても、
「大変!」ではなく「チャレンジ!」と叫ぼう。
そうやって、いつも明るい話をしていたら、
人生がより楽しい方向を向いてくること請け合いだ。

笑う事が様々な面で、体に良い影響を及ぼす事は、
科学的に証明されている。
神経内分泌免疫系などの回路が活性化し、
ストレスホルモンであるコルチゾールが下がる。
また、笑う事で副交感神経が優位になって、
リラックスでき、成長ホルモンの分泌も高まる。

抗がん剤治療では、普通は免疫が下がる。
茨城県の土浦協同病院には、
笑いを引き出す訓練を受けたセラピストがいる。
彼らが抗がん剤治療中の患者さんを、
毎日15分訪ねたら、2週間の治療の後は、
免疫が上がったそうである。

 

 

 

 

 

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笑顔は体を強くする

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幸福な笑顔が遺伝子に及ぼす影響は、遺伝子解析で確かめられている。

目標を達成して幸福感を持っている人は、炎症を起こしにくく、
ウイルスや細菌に強く、病気になりにくい遺伝子の発現形式に変わっている。
幸福感があると、2万個もある遺伝子体系であるヒトゲノムに影響を与える。
NK細胞が高まり、病気になりにくくなる。

おかしいモノを見て、ただ笑っているだけでは、
享楽的幸福なので、楽しいという感覚が同じだけ。
遺伝子の変化までは起こらない。

遺伝子を変化させるためには、次の2つだけで十分だ。
まず、アミクダラ・パニックを起こさないように心掛ける。
次に、心から本当に良い事を伝えて、感動すること。

ストレスが来ると、脳内の扁桃体(アミグダラ)が不快か、快かを判断する。
快だとスルーするが、不快と認識するとパニックを起こす。
アドリナリンが高まり、交感神経が刺激される。これがアミグダラ・パニックだ。
これが頻繁に起こると、記憶の中枢である海馬が委縮する。

笑いが体に良いとはいっても、他人を嘲ったり、
人を叩いて笑いを取るブラック・ジョークはアミクダラ・パニックを起こすので
避けたい。

 

 

 

 

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イジメ

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イジメは、異分子の排斥だ。

寄らば大樹の陰、付和雷同、
空気を読んで流れに乗っていれば安心、
見て見ぬ振りをするのが得といった根性から生ずる。

イジメが多い少ないは、その社会の自由さを測る
リトマス試験紙だ。
小手先の対策で済まそうとするのなら、
それは、リトマス試験紙の色を塗り替えて安心するようなことだ。

多様性、独創性、個を尊重することが、
遠回りに見えるが、イジメを減らす王道だ。

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コア・コンピタンス経営

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企業が何十年も持続するためには、コスト削減だけでなく、
収益拡大の方が大切だ。

コア・コンピタンスという自社の強みに着目し、
そこから何ができるかといった未来の可能性を模索する。
その姿勢が在れば、成長する事が出来る。

これまでの戦略は、従来の業界の枠組みにおける
企業のポジションに焦点が当てられていた。
魅力的な業界は、何処か?
そこで、どんな競争優位を構築するかという考えだ。

コア・コンピタンス経営の基本思想は、
「何を武器にして戦うか」にある。
在る物を使うので、資源ベースの戦略と呼ばれる。

企業に長期的な繁栄をもたらす為には、
従来の業界の枠組みにおける
市場を支配する競争戦略(シェア争い)では駄目だ。

コア・コンピタンスで業界を再構築することも
重要になってくる。

 

 

 

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「我が道を行く」仲代達也

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黒沢明さんも、市川昆さんも、小林正樹さんも、
自分の造りたいモノを造ってきた。

客を集めようと思うばかりで、
客が好むだろうという所で企画が立つと
モノづくりとしては面白くない。

僕なんか、今は覚悟していて
異端でもいい、少数派でもいいと思っている。

昔は、人間が個性的に生きてきた。
役者なんて、あいつがこうやるのなら、
僕は、こうやらないだった。

今は、方向が「こっちだ」と言うと
どーっと、こっちに行く。
人間の生き方自体が、右へ習えになっている。

 

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