ガンを抑える

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葛谷雅文、名古屋大大学院医学系研究科教授

悪性腫瘍や心血管病など、多くの疾患の最大の危険要因は老化である。
従がって、これらの疾患を予防するには、老化を抑えるのが最も効果的だ。
同じ年齢(歴年齢)でも、老けて見える方もいれば、若く見える方もいる。
歴年齢は、必ずしも体の老化度(生物学年齢)を表しているわけではない。

臓器によっても老化の進行は異なる。皮膚や骨の老化は進んでいるが、血管や脳はそれほど老化していない、といった事が普通に見られる。
すべての臓器が一定のスピードで老化するわけではないのである。

エンジンオイル、OEMの仲間の勉強塾より

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アメリカの移民規制の代償

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アメリカは不法移民であっても、その子供には合法的に働ける労働許可証DACAが発行される。トランプは、DACAを廃止して、不法移民を国外退去させる予定だ。

アメリカには、現在1100万人の不法移民が住んでいる。そのうち800万人は就労しており、アメリカの労働人口の5%を占めている。不法移民就労者が国に納める社会保障税は年間120億ドルにもなる。

トランプの移民規制は、不法移民に留まらない。就労ビザを持つ移民にも及ぶ。専門職に就くためのビザH1-Bの発行条件も厳しくする。IT企業で、このビザを取得した社員は多い。フェイスブックの社員の15%は、H1-Bビザの取得者である。

アメリカの大学・大学院で教育を受けた留学生の高度な技能が、アメリカから追い出されてしまう。これを止めないと、シリコンバレーは彼らの母国、中国やインドとの競争を強いられる。海外からの優秀な人材に匹敵する能力は、アメリカ人を短期研修しただけでは、身につかない。

エンジンオイル、OEMの仲間の勉強塾より

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物価を上げる

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シムズ、プリンストン大学教授。ノーベル経済学賞受賞者

物価が上がらないのは、政府や人々が財務規律に拘り過ぎるからだ。
国が国家足り得る前提は、債務返済は必ず履行されるという事だ。
均衡方程式より名目国債残高÷物価水準=将来の財政黒字の予想累計額つまり、債務が返済されるとは、将来の予想財政黒字累計額が実質国債残高と等しくなること。
借金の棒引きはせずに、名目債務残高を一定にすれば、将来の財政黒字増大か、物価上昇による実質債務の軽減で辻褄を合わせることになる。

この理論を使う。将来、財政は悪化すると人々に固く信じ込ませる。物価を上げるしか手は無いと。すると、物価は上がる。
財政規律は弛緩させ、無責任にやっても大丈夫。物価が2%上昇するまで、財政規律は放棄する。もちろん、消費税率の値上げもしない。
政治家が大喜びする屁理屈だ。
政府が主導する国債劣化政策と理解されれば、国債は急落して、金融システムは動揺する。人々の期待を簡単に誘導できないのは、異次元緩和で学習済み。

上手く行かんやろ。

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米企業が海外に貯めているお金

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米国外に蓄積された利益は、2兆6000億ドル。そのうち現金保有は、1兆ドル。残りは、米国外で再投資されている。
トランプが本国還流税を作っても、現金保有分以外は、即座にアメリカへは還流しない。トランプ案なら6000億ドル、共和党案なら7000億ドルがアメリカへ還流しそうだ。

還流資金は自社株買いを促す。米主要500社の1株当たり利益を3~4%押し上げるだろう。長い株高の過程で、米国株を最も買い進めてきたのは米企業自身である。
売上高が伸び悩む中で、1株当たり利益を増やす自社株買いは、人工的な株価維持装置と皮肉られる。しかし、その趨勢は米株式相場を左右する。

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『仕事も人生も娯楽でいい 』

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堀江貴文

《行動しないことが一番のリスク》

「失敗のリスクを考えると新しいことに挑戦できない」という人がいる。しかし、恐れていても何もメリットはない。自分で勝手に「できない理由」を考えているにすぎないのではないだろうか。
よく考えてみてほしい。行動しなければ、成功のチャンスすら掴めない。仮にビジネスで失敗したとしても、命まで落とすわけではない。実際、起業家のなかには、何度も失敗を積み重ねたが、最後には成功したというケースも多いのだ。むしろ、現代のような変化の大きい社会では、行動しないことが一番のリスクだ。AIの発達で、今ある仕事が10年後には機械に代行されているかもしれない。現状に甘んじて何もしないのか。それとも、変化を見据えて新しいことにチャレンジするのか。どちらを選ぶかはあなた次第だ。

《誰でもできる仕事だからです》

2017年10月、僕はツイッターでこう発言して炎上した。きっかけは朝日新聞のネット記事。「『なんで保育士の給料は低いと思う?』低賃金で負の循環」にリアクションするかたちでつぶやいたのだ。
「保育士を見下している」「尊い仕事なのに」…。とにかく叩かれまくった。誤解を招く表現だったかもしれないが、僕の真意はまったく別のところにあった。働きに見合わない報酬しかもらえないなら、そんな仕事はやめてしまえばいいのだ。
我慢して働き続ける人がいる限り、労働環境や待遇は改善されない。需要と供給のバランスの話で、必要な人員が集まらなければ状況は変わる。
人生を変えるのは簡単だ。現状に縛られず、初めの一歩を踏み出せばいい。前進を妨げているのは、「リスク」ではない。「能力」でも「経験」でもない。そのように言い訳して行動しない自分自身だ。僕は嫌なことは我慢しないし、自分が面白いと思うことしかしない。「仕事も人生も娯楽でいい」。その程度に考えていればちょうどいいのではないだろうか。

エンジンオイル、OEMの仲間の勉強塾より

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考えたら負け 今すぐ行動できる堀江貴文150の金言

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堀江貴文

■《「修行」は意味がない。「研究」しよう》…
価値はユーザーが決める…一番よくないのは、10年修行したこと自体を「ありがたがる」ことだ。「10年修行をして作った卵焼きなのだから、そこに価値がある」と思ってしまう。
同様に、「苦労して何かの資格を取りました」というのも自分の中で「価値」だと思ってしまう。
価値は、「苦労」したことにあるのではなく、ユーザーが決めるものだ。研究と修行はワケが違う。どうせなら、意味のある「研究」に力を注ぐべきだ。

■《「できるわけがない」という言葉は言い訳でしかない》…
人間は楽なほうを選択する…たとえ今住んでいる家の家賃が払えなくなったって、シェアハウスに住むことだってできるし、短期間なら泊めてくれる友達だっているだろう。実家があるなら利用すればいいし、住み込んで働ける場所を探したっていい。とりあえず食いつなぐ仕事が必要なら、コンビニでもスーパーでも常にスタッフを募集している。本当にどうにもならなくなったら生活保護だってある。
考え方も、手段もいくらでもあるのだ。「できるわけがない」という言葉は、「変化したくない」や「このままでいたい」の言い訳でしかない。しかし、本当に今の会社で、苦しい働き方をしながら、「このまま」でいていいのか。よく考えれば、答えはすぐに出てくるはずだ。

■《経験で重要なのは、どれだけ小さな勇気を振り絞ったか》…
コンプレックス克服法…たとえば、人前で話すことに怯えていた人が、失敗を何度も繰り返すうちにプレゼンが得意になるまで成長したり、女の子が苦手だった人がフラれたりバカにされたりを繰り返し、それでもめげずに頑張り続けたことで少しずつ得意になっていく。
そのようにしてようやく、人はコンプレックスを抱えた自分から旅立つことができるのだ。経験はどれだけ時間をかけても、深まるものでも広がるものでもない。そうではなく、どれだけ小さな勇気を振り絞ったかで決まるのだ。

■《行動力がある人が成果を出していく》…
動くが勝ち…大事なのは行動力。動くことだ。いくら競馬の予想を的中させていても、馬券を買っていなければ意味がない。そんな人に限って「予想はあたっていたんだ」などと言う。
そこまで言うなら、馬券を買えばよかったの動かなければ何もはじまらないのは、至極当然のことである。

■《打席数が多ければ多いほどホームランの確率は上がる》…
成功の確率論…僕だって、いままでにたくさん失敗をしてきた。でも、僕には失敗したという記憶がない。実際には、ただ忘れているだけだ。そう、失敗したとしても忘れて、そのときの状況から次に進めばいいだけのこと。足が速くなりたかったら、ひたすら走ればそれなりに早くなる。そこで「なんで僕は足が遅いんだろう?」と考えても、走り込む以上に足が速くなる方法なんてない。とりあえず走っていれば、筋力がついて早くなるのは確実だ。
失敗を恐れずに動きだそう。打席数が多ければ多いほどホームランの確率は上がる。『いちばん怖いのは未来を恐れ、「心ここにあらず」の状態になってしまい、停滞してしまうことだろう。不安にさいなまれ、思い悩み、考え込んでしまうと守りに入り、行動できなくなる。
そいういう意味で、「考えたら負け』の時代がやってくる』行動ができなくなることを「行動渋滞」という。考えすぎると行動渋滞が起こる。
理性や知性を磨き過ぎると、感性が鈍る。感性が鈍ると、感動することやワクワクすることができなくなる。感動とは、「感即動」すなわち、感じて即動くこと。つまり、思ったらすぐ行動すること。人が死に臨んで、もっとも後悔することは、「失敗を恐れて挑戦をしなかったこと」だという。「失敗を恐れない行動力がある人が成果を出していく」

エンジンオイル、OEMの仲間の勉強塾より

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『スイッチ・オンの生き方』

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筑波大学名誉教授、村上和雄

何が人を新しいことに挑戦させるかといえば、外から絶えず入ってくる刺激です。精神的に守りに徹していたのでは、決して新しいものを取り入れることができません。「守り」の姿勢が遺伝子をオンにすることは、ありません。守りとは現状維持であり、いま働いている遺伝子だけで十分事足りるということだからです。

眠っている遺伝子は強く必要とされなければ目覚めてくれません。だから、「守り」ではなく「攻め」で新しい刺激を求めていくことが大切なのです。よい遺伝子をオンにするために強調しておきたいことは何かに取り組むとき、それがプラスかマイナスか、できるかできないか、効果的かどうかなどといった評価は後回しにして、とにかくやってみるということです。

挑戦することを先送りにしていては、決して大成できない。完璧な見通しなど絶対にないのですから、まずは頭の中で考えるより先に「やってみる」ことが大切なのです。失敗はそれまでの努力を無駄にするものではありません。それどころか、新しい発見のもとになる貴重な体験なのです。

このコロナ禍は、人の姿勢を大きく二分させた。それは「守り」の人と、「攻め」の人に分かれたことです。「守り」の人は、コロナを必要以上に怖がり、家から一歩も出ず、マイナスの情報ばかり見続けた。「攻め」の人は、コロナの対策はしっかりとしながらも、適宜状況を見て情報をとり、次の一手を探すために動き回った。動き回るというのは、何も物理的に遠くに行くということではない。リモートを使って新たなプロジェクトを立ち上げたり、リアルだったら今まで会えなかったような人たちと知り合いになったりすることです。

これがもし経営者だったなら、「守り」の人の会社は、確実に衰退や倒産の道に向かって進んでいる。このコロナ禍の一年間、何をしてきたのか、次のステージに向けてどんな手を打ったのか、それが今年の後半には明確な差となって表れてくるはずです。

現状を嘆いてばかりいる人は、挑戦をしない。そして、そういう人はまわりを暗くする。反対に、未来に向けて何らかの挑戦をし続けている人は、まわりを明るくする。挑戦するとは、アウトプットをしまくるということです。アウトプットすればするほど、新しい情報や刺激が入ってくる。インプットだけしている人は、失敗もしないかわりに、挑戦もしない。

アウトプットするのに一番大事な言葉は、まずは「やってみること」。頭の中だけで考えていても、それはアウトプットされない限り、誰も分からない。準備ばかりしている人もそれは同じ。いつになったらスタートするのか。「新しい刺激を求めていく」この姿勢を忘れてはいけません。

エンジンオイル、OEMの仲間の勉強塾より

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『奇跡を呼ぶ100万回の祈り』

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筑波大学名誉教授、村上和雄

あなたは「良くない口ぐせ」を無意識にしていないでしょうか。良くない口ぐせとは、否定的な言葉、ネガティブな言葉です。「疲れた」「面白くない」「お金がない」「時間がない」「忙しい」「つまらない」…。このような言葉を使っているようでしたら、すぐに使うのをやめるべきです。なぜなら、祈りの効果を期待する以前に、こうしたネガティブな言葉も「祈り」と同じように実現されてしまうからです。

身近な人たちを思い出してみてください。いつも「忙しい、忙しい」と言っている人は、本当に、あわただしく過ごしていませんか?「大変だ、大変だ」と言う人は、なぜかいつもトラブルに巻き込まれてばかりいませんか?「お金がない」が口ぐせの人は、同様にいつも金欠に悩まされていませんか?

日本には「言霊(ことだま)」という言葉があります。言霊とは、言葉に宿る神霊のことで、言葉の不思議な働きのことをいいます。古来から、日本人は、言葉の持つ働きを信じ、さらにはそれらを大切にしてきました。
「ありがとう」と言えば「ありがとう」と感謝したくなるような世界が現れ、「ばかやろう」と言えば「ばかやろう」と怒りたくなる世界が現れる。言葉には世界を創造する働きがある、ということを昔から日本人は感じ、それを信じて生きてきたのです。それは、まるで「言葉にも遺伝子がある」かのようです。

人間が不健康な生活や放射線などの影響で、遺伝子が傷つき、病気を引き起こすことがあるように、ネガティブな言葉もまた、それを使い続けることで、自分にマイナスの影響を与えます。どんなに一生懸命祈っていても、一方でネガティブな口ぐせを持っていたら、その口ぐせの世界も同時に「祈っている」ことになってしまうのです。

花瓶に生けた花の水の交換や手入れをするときに「キレイだね、素敵だね」と話しかけると花が長持ちする、というような話を聞いたことはないでしょうか?
ある女性のボーイフレンドは、その女性の部屋に遊びに来るたびに、その部屋にあった観葉植物に対し、「これは育てるのが大変なんだよ。すぐにダメになってしまうんだから」と言い続けていたのだそうです。ると、青々とした葉が茂っていた植物だったのに、みるみるうちに元気がなくなり、根ぐされしてしまったそうです。
実は、その観葉植物は彼女の母親が贈ってくれたもので、彼女の実家にも一緒に買った、同じ種類の鉢がありました。しかし、そちらの鉢は、イキイキ、ピンピンと元気に葉を茂らせたままだったのです。植物の手入れの方法は母親から教わっていたので、彼女は実家と同じように育てていたそうです。
唯一の違いは、ボーイフレンドがかける言葉だけでした。このボーイフレンドの「すぐにダメになってしまう」という言葉は、それを聞いていた彼女にも影響していたようで、二人の関係もダメになってしまったといいます。

こんなふうに、自分が発するネガティブな言葉によって、せっかくの祈りをだいなしにしないためにも、口ぐせはすぐにあらためることが大事です。日本の復興を願うのであれば、「先が見えない」「時間がかかることだ」「そう簡単にはできないことだ」といった発言にも意識的に注意を払いましょう。

それよりも、最初はなんの根拠もなくて構いませんから、周りの人を「なんだか、一緒にいると元気になれる」と思わせるくらい、楽天的に「どうにかなる」と、ただひたすらアホのように祈り、行動してみてください。そうやって、前向きな空気をつくりだすことで「もしかしたら」が「これならできる」という空気に変わり、結果として復興を支援することにもつながるからです。

エンジンオイル、OEMの仲間の勉強塾より

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大衆の反逆

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オルテガ

グローバリゼーションとは地球規模の自由化だ。モノ、カネ、ヒト、さらに文化の自由な交流だ。自由は時として人々を疎外し不安に陥れる。人は強固なアイデンティティーを求めて鈍化路線に走り、ナショナリズムや排外主義に突き進む。

熱狂と興奮は不安を忘れさせてくれる蜜の味だ。
トランプ「大衆は気持ちを高めてくれるものが欲しいんだ」

オルテガ「ヨーロッパでは、大衆が完全な社会的権力の座に昇ってしまった」多くの大衆社会論によれば、大衆社会は民主主義と高度産業社会の副産物として生まれた。反知性、反エリート主義に傾き、新たなイデオロギーに飛びつく軽率さが特徴だ。

ネットの普及で社会はフラット化し大衆は権力に接近しやすくなった。21世紀型大衆社会ともいえる。扇動政治を求める新たな土壌だ。時代は経済合理性だけでは解けない予測不可能な厄介な局面に入ってしまった。

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アホは神の望み

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筑波大学名誉教授、村上和雄

私たちはこれまで目に見えるものに重きを置く唯物的な価値観に支配されすぎてきた。給料が上がったとか、今年の売り上げは去年より伸びたとか、成績がよくなったなど、数字であらわしたり、数量で測れるものを大事に思い、そこに価値を見いだしてきました。

返す刀で、目に見えないものは価値が低い、取るに足りないものだと片づけてきました。昼の星は目には見えません。だから、昼の空に星は存在しない。そんなふうに考えてきたのです。でも見えないだけで、昼にも星は輝いているのです。

医学の世界でも、目に見える患部だけを治療することが医学の役目だと考えられて、目に見えない患者の心は体の病気とは無関係なものとされてきました。しかし、気の持ちよう、心のありようで病気がよくなったり悪くなったりするのは動かしがたい「科学的事実」となっています。

なぜ、近代的知性というものは目に見えるものだけを信じて、目に見えないものを非科学的としてきたのか。それは、人間がかしこくなりすぎたからです。知識や情報ばかりが増えて頭でっかちになった結果、かしこく、利口にはなったが、死に思いをはせたり、命のつつしみを考えたりする生命本来の深い思考が不足してしまったのです。

ですから、唯物的な思考をする人ほど「昼に星は存在しない」という“正しくて浅い思考”しかない傾向が強い。一方、深く掘った井戸の底からは昼でも星が見えるといいますが、それが科学的に事実かどうかは別にして、ものごとをそのように深くとらえられる人の方がその思考も、その命も深いものだと私には思えます。

とくに日本人は長く、森や木や草や川や海などのすべての自然に魂や霊が宿ると考えてきました。そのため海で魚を捕るときも山で猟をするときも神に祈ったり、小さな祠(ほこら)や神社をつくって、自分たちを生かしてくれる自然や生命への畏敬や感謝の念をあらわしてきました。その自然を敬い、命を尊ぶ心と営みはとても深いものです。

しかし、近代的知性はそれを古くさく愚かな迷信だなどとバカにしてきました。そうして人知の及ばないものに対する畏敬の念や謙虚な思いを忘れたときから、私たちは目に見えないものを軽視し、目に見えるものを偏重しはじめたのです。それはかしこさや利口のはじまりだったのでしょうが、しかし節度や調和といった生命思考の視点に立ってみれば、ほんとうは人間のおごりや思い上がりという「愚かさ」の始まりだったのかもしれないのです。

『私はアホを自認していますから、科学者でありながら、目に見えないものの存在も信じていますし、「増えすぎない」「生きすぎない」という生命のつつしみも信じています。また、そのつつしみを生命に備えさせた、「何か大きなものの存在」やその意思の実在もたしかなものだと考えています。人知を超える何か大きなものの存在…それを私はサムシング・グレートと呼んでいます』

エンジンオイル、OEMの仲間の勉強塾より

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