『2030年ジャック・アタリの未来予測』

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・大きな技術進歩が期待されるにもかかわらず、奇妙なことに労働生産性は向上しない
・中産階級がプロレタリア化すると反乱を起こす
・今後、民主主義に見せかけた独裁制という偽物の民主主義が登場し、独裁者のような輩たちによる統治が始まるかもしれない
・保護主義の台頭こそが、大危機の前兆
 中国では、過剰投資が継続し、内需不足であり、生産設備に恐ろしいほどの無   駄がある。貧富の差は拡大している。企業と銀行は過剰債務であり、破綻寸前だ天然資源の希少性は高まっている。中国の原油輸入依存度はすでに58%だ。国内の耕作可能な土地の20%はすでに汚染されているため、中国は食糧のさらなる輸入を強いられている

自分の幸福は他者の幸福に左右されると肝に銘じてほしい。より一般的にいえば、自分の幸福は、世の中のあり方と行方に依存するのである
自分の人生に意義をもたせるつもりなら、そして余生を楽しむだけの暮らしに甘んじるつもりがないのなら、世界を理解すべきだ
センサー機能をもつモノをインターネットに接続すれば、農学、気象学、化学などに関する量的データを即時に知ることができ、農産物の収穫量を増やせる。

いくつか例を挙げる。農地土壌の区分管理プログラム「ゲオフォリア」は、栽培に影響をおよぼす主要な量的データを解析し、それらの結果に応じて農民を直接指導する新たなテクノロジーによって共有経済が発展している。
共有経済では、消費者は自分たちの所有物を共有化して企業と競合することができる

国連世界観光機関によると、1995年の外国人旅行客の総数は5億4100万人だったが、2016六年には12億人になったという
世界銀行によると、出生国以外で暮らす人口はおよそ2億4400万人だという
アメリカでは2008年以降、中位所得が急落している時間の尺度は、これまで以上に、即時、瞬時になった
中国がアメリカの超大国としての地位を継承することはない
従来型の家族モデルは変化しつつある。たとえば、離婚経験者同士の再婚家庭、外国人との家庭、一人親の家庭、同性愛者の家庭、民事連帯契約、同棲、養子縁組など、さまざまな家族形態が登場した
家族の絆が弱くなり、カルト集団など、新たな帰属形態が発展
2030年、セマンティック・ウェブにより、検索エンジンと自然言語で会話できるようになる
人工知能とセマンティック・ウェブを組み合わせると、自動翻訳機になる
2016年から2030年にかけて、共有経済の五つの主要分野(金融、求人情報のオンライン提供、宿泊、自動車の共有、音楽や動画のストリーミング)の市場規模は30倍になる
複数の人生を同時かつ継続的に送る準備をせよ

Peace Out Basketball GIF by Milwaukee Bucks

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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