『ニューエリート』

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ピョートル・フェリクス・グジバチ 2018年の本です

最近思うのは、これまでの日本の古い「エリート」の定義が、もはや時代に合わなくなってきているということ。

世界時価総額ランキング
1.アップル
2.アルファベット
3.マイクロソフト
4.アマゾン・ドット・コム
5.テンセント・ホールディングス
6.フェイスブック
7.バークシャー・ハサウェイ
8.アリババ・グループ・ホールディング
9.中国工商銀行
10.JPモルガン・チェース

日本時価総額ランキング
1.トヨタ自動車
2.三菱UFJフィナンシャル・グループ
3.日本電信電話
4.NTTドコモ
5.ソフトバンクグループ
6.キーエンス
7.日本たばこ産業
8.KDDI
9.本田技研工業
10.三井住友フィナンシャルグループ

世界大学ランキング2016-2017版(Times Higher Education)
第1位 マサチューセッツ工科大学
第2位 スタンフォード大学第
3位 ハーバード大学第
4位 ケンブリッジ大学第
5位 カリフォルニア工科大学—————————-
第34位 東京大学

すでにシリコンバレーでは、スーツを着ている人たちがモテなくなっています。フェイスブックやグーグルの経営者をはじめ、今伸びているスタートアップで働く人は、純粋に仕事の結果だけで勝負をします
重要なのは、「今どこにいるか」という地位よりも、元いた場所と今いる場所に差があるということ。つまり、僕の成功の定義は「持続的に成長していること」です

共産主義が資本主義に敗北した。それはよく理解しています。では、資本主義は本当に勝利したのか。僕には、そうは思えません。資本家や経営者は会社で働く人の人生を顧みない。労働者も、自分の夢や家族を犠牲にしながら、会社の中で奴隷のように時間を費やす
日本人にとってエリートとは、「有名大学を卒業し、一部上場の大手企業に就職し、順調に出世コースに乗っている人」というイメージがあるようです。でも、大手企業に就職しても、入社5年目くらいにコアメンバーに選ばれるかどうかで、エリート/ノンエリートの選別がなされてしまう。

これが現実ですこれからの時代をリードする人は、ポスト資本主義の世界の仕組みを作る人たち「世界を変える」という大義名分と「楽しいからやっている」というモチベーションが両立
未来は予言できない。しかし新しい仕事を作ることは、今できる
重要なのは、仕事で自分が出しているアウトプットにプライドがあるか、そして、アウトプットを出すまでのプロセスを楽しんでいるか、です

あなたのアウトプットは誰かの幸せに貢献しているか?
働かなくていい世界になったら、何が「成功」になるのか?
「もらう価値」より「もたらす価値」を大きくする
インパクトが高く学びも多い仕事が最優先
リスケしてでも偶然を逃さない
チームメンバーは固定させない
「一番できる人がリーダー」の時代は終わりつつある

エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より

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『インド・シフト』

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武鑓行雄

経済を語る視点はいろいろあると思いますが、現状の指標(=GDP)が人口×生産性である以上、軍配は人口が多くて優秀な人材を擁する国にくだります。その点で、今最もポテンシャルを持っているのは、おそらくインド。

アメリカのIT企業の「インド・シフト」

インドでは、高度IT人材候補である理工系大学の新卒者が毎年一〇〇万人以上生み出され、その中から二〇一六年には二〇万人がIT業界に新規雇用されている
独インダストリー4.0、米インダストリアル・インターネットの主要企業はすべてバンガロールにIT業界団体である
NASSCOMやR&Dコンサルタント会社であるZINNOV社主催で、GICに関するコンファレンスが定期的に開催

二〇一六年時点で、インドのスタートアップ数は、四七〇〇~四九〇〇社である。この数字は、テクノロジー・スタートアップの数である。
他国と比べると、アメリカ(五万二〇〇〇~五万三〇〇〇社)は別格としても、二位のイギリス(四九〇〇~五二〇〇社)に次いで第三位である。第四位はイスラエル(四五〇〇~四六〇〇社)
VCは一八〇社、エンジェル・個人投資家は三五〇人、二〇一六年の投資総額は約四〇億ドルと言われている。
この額は、アメリカ(六一〇億ドル)、中国(四八〇億ドル)、ヨーロッパ(一二〇億ドル)に次ぐ投資額となる。
イスラエルの二二億ドル、日本のVC投資額一三・五億ドルを上回る

シリコンバレー発、起業家育成支援組織「TiE」インペリミウム、リトルアイラボ、ブックパッドの三社のスタートアップに共通するのは、「Aqui-hire(アクイハイアー)」されていること

〇インドのユニコーン企業(2017年8月時点)
Flipkart
Snapdeal
One97 Communications
ANI Technology(Ola Cabs)
ReNew Power Ventures
Hike
Shopclues
Zomato Media
InMobi
Quikr

世界最大のビッグデータ専業会社「ミューシグマ」

インド国内ビジネスに関しては、爆発的に市場拡大することから、当然大きなポテンシャルが予想できる「世界経済の中心は、昔からずっと中国とインドだった」

エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より

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