年齢を重ねた人こそ、デジタルで、人と社会と繋がろう

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 辻真先(89歳、アニメ脚本家。マンガ原作者)

現在、シニア向けのライフケアマンションに住んでいますが、一人暮らしにはちょうどいい環境。
インターネットのおかげで、いながらにして、仕事のやりとりも簡単にできます。外出もままならない閉塞的な時期も、SNSで他の人と繋がることができる。

便利ですよね。何かを発信することで前向きにもなれます。僕にとっては、忘備録の意味もある。なにしろ、5分前のことを忘れちゃいますからね。
投稿にはいろんなコメントをいただくけれど、楽しいこともあれば、イラッとすることもある。僕をどう見てくれているかもよく分かる。
時には、愚痴をこぼすこともある。コンパクトに書く必要があるから、原稿修行にもなる。

ただし、人を攻撃しないなど、お作法は守ること。

SNSは、世界が狭くなりがちな人ほど、トライする価値ありですよ。SNSは決して難しくない。

ぜひ、お試しを。

エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より

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『日本再興戦略』

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落合陽一

・欧米というユートピアを追わないこと
・「ワークライフバランス」から「ワークアズライフ」へ
・東洋思想を取り入れることの大切さ
・ローカルから高める政治への参加意識
・日本型イノベーションの方向性
・「ものづくり」へのリスペクトの回復
・5Gによる触覚の進化
・著者が提唱する「デジタルネイチャー」の世界

5Gが生まれると、「触覚」も進化します。遠く離れた人に対して、物理的な干渉行動を起こすことができるようになります

「デジタルネイチャー」とは何かという定義をお伝えすると、ユビキタスの後、ミックスドリアリティ(現実空間と仮想空間が融合する「複合現実」)を超えて、人、Bot、物質、バーチャルの区別がつかなくなる世界のことです
あらゆるデータの表現系は二分法からグラデーションになっていき、人間の知性は個と全体の垣根を飛び越え、近代的人間性から超克される

これからの世界を考えるときに、すべてのものにトークンで価値づけを行って、その価値を信用する人だけで成立するトークンエコノミーが存在することこそが、通貨制度になる

ICOすることで、地上自治体はお金を集めて、攻めの投資を行うことができるようになります

もし我々が、受益者負担のオープンなブロックチェーンベースのサービスを提供できれば、アップルやグーグルやアマゾンにお金を抜かれなくても済みます。AirbnbやUberといったグローバルなシェアリングサービスも必要なくなります。

ビットコインが中央銀行という仲介者を不要にしたように、シリコンバレーのプラットフォームを不要にするのです。
日本発の日本で自己完結するプラットフォームをつくれるようになるのです

これからの時代は、複数の職業を持った上で、どの職業をコストセンターとするか、どの職業をプロフィットセンターとするかをマネジメントしないといけません

人間への投資はもっとも価値が高い投資です。企業の寿命はどんどん短くなっていますが、人の寿命はどんどん長くなっています

世の中には、ポジションを取ってみないとわからないことが、たくさんあります。わかるためには、とりあえずやってみることが何よりも大切なのです

どんなに抵抗勢力が頑張っても、世の中の大きな流れは止められない。

エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より

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『未来予測の技法』

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佐藤航陽

「代理人」に権力を集中させることで、あらゆるプロセスを効率化させていくのが近代という時代でした。国家はその最たる存在です。国民の力を国家という代理人に集約させることが、近代の社会を運営するうえでは最も効率的でした

領土の重要性が低下する現実世界に物質として戻しそれを元手に資本を増やすのと、仮想の概念同士のやりとりで資本を増やすのと、どちらがより効率的かつスピーディか、結論は明らかでしょう
アメリカには西のシリコンバレーに対し、東にはそれらの企業の株式を売買して儲ける世界最大の金融センター、ウォール街があります。現在主流となる金融と情報産業の両方を絶妙なバランスで備えているという強さが、アメリカという国を支えています

情報技術の発達は中央に強力なハブがある意味を薄くしてしまいました

暗号通貨が普及して、誰がどのような取引をしたか外部から追跡できなくなると、どのようなことが起こるでしょうか。
まず、国家の徴税権が弱まり政府の税収が減少することが考えられます。取引が追跡できず、個人の資産状況が把握できなければ、税金を課す根拠が成立しません。つまり、通貨発行権を失うことは徴税権を失うことと同義なのです

これまでは政治の領域で解決されていた問題を、起業家がビジネスの領域で解決しようとする試みが増えてきています。これからの時代、選挙や議会すらも中抜の対象になりえます
なぜIT業界の巨人だけが未来を見通し、その他の企業、そして投資家までもが遅れてしまっているのか。その理由は、巨人たちが最先端の研究者を自社内に囲い込み、クローズドな状況で開発を行っている点にあります

データが人の「感情」すらパターンとして認識するようになると、誰でもこのパターンを利用することが可能となり、天才の希少性は失われるでしょう

人間の「五感」を拡張したものが、人間の身体の周辺(スマホ)からはじまり、今後は室内(スマートホーム)を飛び出て生活のあらゆるところに埋め込まれていくことになります。人間の目、口、鼻、皮膚などが、センサーという形をとって社会のいたるところに埋め込まれていくのです

エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より

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