人間関係で大切な距離感

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小林正観

「私は、自分のおせっかいで友人の子どもさんを
傷つけてしまったことがあるんです。
それで、その友人からはとても恨まれていて、
つらい思いをしています。
私は、その友人と話し合いをして
和解したほうがいいんでしょうか」

その人によかれと思ってしたことが裏目に出て、
逆に傷つけてしまうというのはよくあることです。
質問された方も、悪気があった訳ではないのに、
どうしてこんなことになってしまったのかという、
やりきれない思いだったに違いありません。

私は、頼まれてもいないのに、
自分の判断で何かをしてあげようとするのは、
やめた方がいいという考えです。

頼まれたら、いつでも誰に対しても人を選ばないで
快く引き受ければいいですが、
頼まれてもいないのに自分の勝手な思い込みで
「この人は、きっとこれが必要なんだろう」という
関わり方は、しない方がいいと思います。
それは「小さな親切・大きなお世話」ということですから。

人間関係においては、距離感がある程度あると
トラブルになることは少なくなります。
踏み込んではいけないエリアがあります。

社会心理学的にも、人にはそれぞれ安心できる
空間というものがあるとされています。
あまり近づきすぎると相手を不安にしたり、
イライラさせたりしてしまうのです。

ある社会学者の研究では、初対面で会話をするには、
1.2~2.1メートルの距離がいいということです。
これは、お互いに手を伸ばせば握手できる距離です。
これ以上近づくには、親密度を増す必要があります。

しかし、親密度が増して距離が近くなると、
相手に対するポジティブな態度とネガティブな態度の
両方が強化される。
つまり、相手に対する好意も憎悪も、
両方とも増幅される可能性があるわけです。

友人にしても家族にしても同じですが、近寄りすぎないこと。
もし、他人に対して踏みとどまることができる問題なら、
家族に対しても踏みとどまれるはずです。
人間関係で大切なことは“距離感”だと私は思います。

それから、たとえ誰かを傷つけてしまったとしても、
自分のせいだとか、あまり考える必要はないと思います。
それを思い悩む必要はありませんし、
自分がつらく悲しい気持ちになる必要もありません。
誤解されていることに関して、
一生懸命に相手に事情を説明して、
分かってもらいたいと思うのはやめましょう。

ただひたすら後ろ姿を見せて、
「あーこの人を誤解していたのかもしれない」と
その人に思わせるような生きかたを、
これからしていけばいいと思います。

『親子関係が悪い人に対して、このような提案をしました。
「呼び捨てにせず、さん付けで呼んでみてください」

子どもに対し、さん付けに切り替えた人は、
半年ほど引きこもっていた子どもが部屋から出てきて、
「お母さん」と呼んでくれるようになりました。
相手に対して、自分が投げかけた呼び名が、
自分に返ってきます。

私は、これまでの人生で、どうも
「言葉が喜ぶ使い方」というものがあると感じました。
「そうだよ」という言葉より、
「そうなのですよ」というように「です」「ます」で
言ったほうが、言葉も喜ぶようです。

日本には、敬語というとても美しい言葉があります。
なるべく意識して使うようにすると、
言葉が喜んで、味方をしてくれます。
丁寧な言葉を投げかけると、
自分も丁寧な言葉に囲まれていき、
人間関係もスムーズに流れていきます』

人間関係において、適度な距離感を保つことはとても大事だ。
少し仲良くなって、
べったりし過ぎたりすると問題が起きやすい。
相手の領域にずかずかと踏み込んでしまったりするからだ。

親子や親しい友人の間では、
どうしても言葉がぞんざいになりがちだ。
それは距離が近づき過ぎているということ。
適度な距離を保つには、敬語や丁寧な言葉が必要だ。

「親しき仲にも礼儀あり」
「人間関係で大切なことは“距離感”」

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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バカ論

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ビートたけし

リクエストに応えて人生相談に
ちょっとだけ真面目に答えてみようか。

「やりたい仕事が見つかりません」
いきなり参っちゃうね。

まあ若い奴なんだろうけど、はっきり言うと、
「やりたい仕事が見つからない」ではなくて、
やりたくてもそれに見合った実力がないだけ。

おいらも芸人や漫才師が
「やりたかった仕事」だったわけじゃない。

たまたま偶然そうなっただけであって、
本当はプロ野球選手やノーベル賞を取れるような学者に
なりたいと思ってた。
けれど、身体が小さかったり、
大学行って「研究者は無理だな」なんて悟ったり、
自分にその実力がないことはすぐにわかったからやめた。

「やりたい仕事が見つからない」というのは、
実は図々しい考え方なんだね。
よくモデルやタレントを募集する時、
「あなたが似ていると思う芸能人を書いてください」とか
履歴書に書かせるけど、あれと似ている。
昔だったら山口百恵だとか松田聖子だとか書くんだろうけど、
そいつの写真を見てみると似ても似つかない。
いかに図々しいというか、身の程を知らないというか。

図体もデカいし足も速くて、そこそこセンスもある。
そういう奴が「将来はプロ野球選手になりたい」と
憧れるのは悪いことじゃない。
キャッチボールもまともにできないのに、
「野球選手になりたい」というのは正真正銘のバカだけど。

中学、高校ぐらいまで野球を続けていれば、
自分にそこまでの能力があるかないかなんて、すぐわかる。
そこで大体、芯から挫折を味わうべきなんだ。
負けることを知らず、現実も見ないで、
「やりたい仕事が見つからない」と嘆くなんて
図々しいにも程がある。

大体周りの大人もいけない。

「夢をあきらめちゃダメだ。希望を捨てずに努力をすれば、
きっと夢は叶う」―
なんて、安っぽい曲の歌詞みたいなことばかり
言っているからダメなんであって、
現実を直視させなきゃいけない。

そんな欺瞞にみちた言葉に騙される奴が
たくさんいるから参っちゃう。

金もないのに、宝くじ買うバカも同じ。
「いずれ当たると思って買わないと、
当たるものも当たらない」なんてバカ野郎。
そんな非科学的なことを言ってるんだったら、
確率論を勉強しろ。
その辺りを歩いて隕石に当たって死ぬ確率よりも
低いんだから。

「いいじゃないの。お金じゃなくて
夢を買いにいってるんだから、おおきなお世話」
そんな声も聞こえてきそうだけど、
結局、厄介なのは「夢がいいものだ」という
間違った考え方がはびこっていることだろう。

こういう考え方を広める安っぽいJ-popの歌詞は、
早くこの世から消えて欲しいよ。

弱者を救済するふるをして、ちょっとその気にさせてから、
いざとなった時に落とす
バカを調子に乗らせて金儲けしようというんだから、
一番たちが悪い。
おためごかしで「夢をあきらめないで」
「希望を捨てちゃダメだ」
「君はもっと強くなれるよ」なんて、
甘っちょろいことを歌っている奴を信用しない方がいい。
それを真に受けて社会に出て、
すぐに「こんなはずじゃなかった」
「やりたい仕事がない」って、本当にバカ野郎だね。

〇多くの人は、自分のやりたい仕事を探す。
しかし本当は、「やりたい仕事」より、
「必要とされる仕事」に就いた方がいい。
「是非、来て下さい」、と頼まれる仕事に。

それはおそらく、自分の望んだ仕事とは違うのがほとんど。
しかし、自分が思ってもみなかった仕事だからこそ、
そこにチャンスや運が潜んでいる。
「運は自分の予期しない違う方向から飛んでくる」。
「幸せは、不幸の顔をしてやってくる」。

予期せぬ偶然の出来事を大事にして、
その流れに乗っていくと、いつしか幸運にたどりつく。
機嫌よく、その仕事に取り組んでみよう。

やりたい仕事より、必要とされる仕事に就こう。
必要とされない仕事に就くよりも
チャンスの多いは明らか。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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自分は幸運だと思う

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マーク・レクラウ

なぜ一部の人はいつも幸運に恵まれ、
その他の人たちは不運にさいなまれるのか?
イギリスの著名な心理学者リチャード・ワイズマン博士は
「運」について研究し、次のような結論に達した。

「運というものに科学的な根拠はない。
唯一の違いは、自分は幸運だと思うか不運だと思うかである。
言い換えれば、自分にいいことが起こると予想するか、
悪いことが起こると予想するかである」

これは非常に含蓄のある言葉であり、肝に銘じる価値がある。
ワイズマン博士はどうやってこんな結論に達したのだろうか?

ある研究で、被験者たちに新聞を通読し、
掲載されている写真の数を数えるように指示した。

自分は不運だと思っていた人たちは
答えを出すのに平均2分かかったが、
自分は幸運だと思っていた人たちは
ほんの数秒で答えを出した。

なぜなら、その新聞の2頁目に大きな字で
「この新聞には43枚の写真が掲載されている」と
書かれていたからだ。

その答えはあまりにも明白だったが、
自分は不運だと思っていた人たちは
そのメッセージを見落とし、
自分は幸運だと思っていた人たちはそれを見た。

さらに、博士は新聞の中ほどに
「実験者に『これを見た』と言えば250ドルが当たる」
という別のメッセージを書いておいた。

やはり、自分は不運だと思っていた人たちは
チャンスを見落とし、
自分は幸運だと思っていた人たちはチャンスをつかんだ。

このように、幸運か不運かは、
いいことが自分の身に起こることを
予想しているかどうかという問題にすぎない。
ネガティブな物の見方をしているかぎり、
脳はチャンスに気づかないのだ。

物の見方がポジティブなら、
脳はチャンスを見つけて掴むことができる。
繰り返すが、私たちの予想が現実をつくり出すのである。
よい結果を予想するなら、
脳はそれにいち早く気づくことができる。

《幸運な人は幸運が訪れるのを待つのではなく、
創意工夫して自分で幸運を創り出す
(タル・ベン・シャッハー/心理学者)》

〇松下幸之助『啼かなくていいホトトギス』より

『商品を運んでいる少年時代に、
路面電車のレールに自転車のタイヤが滑ってしまい、
転んでしまった。
路面電車はすぐに気がつき急停車し、
体の前で止まってくれました。

「電車も止まってくれたし、まわりの人も
商品を拾って集めてくれて、わしは運が強い」と
言い続けました。

さらに、大阪湾内で、夏の日に海に落ちたこともありました。
この時も船が気がついて、松下少年は事なきを得たのですが、
この時も「わしは運が強い」と言い続けました。

「もし冬の日だったら、病弱な自分は助からなかっただろう。
落ちたのが夏でよかった。わしは運が強い。運が強かった」と
言い続けました』

本当に運がよければ、自転車で転ばなかっただろうし、
海に落ちたりはしない。
しかし、その起こったできごとを
どう捉えるかで運命は変わる。
「私は運がいい」と思うか、「私は不運だ」と思うのか。

自分は、運がいいと思えば、運がいいことを脳は探し始める。
不運だと思えば、不運なことを探す。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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すべては「ノリの良さ」からはじまる

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堀江貴文

僕はこの「チャンスに飛びつく力」のことを、向上心とか目的意識だとか、そんな堅苦しい言葉で語りたくはない。もっとシンプルな、人としての「ノリの良さ」だと思っている。フットワークの軽さ、好奇心の強さ、そしてリスクを承知で飛び込んでいける小さな勇気。

それらの総称が「ノリの良さ」だ。小さな成功体験の前には、小さなチャレンジがある。そして小さなチャレンジとは、「ノリの良さ」から生まれる。ノリの悪い人は、人生の波にも乗れない。もちろん血肉となるような経験も得られず、自信にもつながっていかない。

シンプルに考えればいい。すべては「ノリの良さ」から始まるのだ。現代は、ITやAIの進化により、10年後には仕事の半分がなくなってしまうかもしれない。大激動の時代、変化という深くて大きな谷を跳び越すには、身についた重い荷物を捨てなければならない。それは、今までの、常識だったり、成功体験だったり、思い込みだったり、習慣だったり。
それらを捨てて「身軽な人」になる。明るくて、好奇心あふれる「ノリの良い人」になろう。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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経営の極意

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斎藤一人

利益を出すためにいちばん重要なのが、
自社の商品やサービスの値段をどうやって決めるか、です。

値決めをするときって、まずその値段で
自分の会社が成り立つかどうかを考えないといけません。
その商品の原価に加えてかかる経費を払い、
なおかつ従業員に給料を払っていけるだけの
利益を出せる値段をつけないとダメなの。

それで、その値段で売れないんだとすれば、
きつい言い方かもしれないけど、
やってもしょうがないんだよね。

「薄利多売がいい」とかっていうけど、
「そうしたら本当に売れるのか?」っていうことなんだよ。
たとえばガソリンみたいにみんなが必要で同じ商品なら、
安くすれば売れるけど、
いくら安くても必要のないものは買わないよね。

だから自分の商品が薄利多売に向いているかどうかを考えて、
向いてるとしたら、
次はそれでちゃんと利益を出せるかを考えないとダメなんだよ

仕事っていうのは「お客さんのため」というのは
確かなことなんです。
でも、だからといって、利益を度外視して売って
会社がつぶれちゃったら、
お客さんに商品を届けることができなくなっちゃうんだよ。

それで、つぶれちゃうような値段でしか
売れないんだとしたら、
やっても無駄だっていうことなの。

会社やお店同士の過剰な「値引き合戦」や「安売り競争」に
巻き込まれないために、
会社や商品を「ブランド化する」って大事です。
ただ、これって難しいんだよね。

「あそこのお店は…」って評判になるお店は、
いつも込んでて、変わらないサービスを提供し
続けられるところだよね。
でもそれってやっぱり時間がかかるんです。

本の作家でもそう。
1冊だけものすごく売れても、
その次が売れないと、人気も信用も続かないよね。
それよりも、確実に売れる本を出しつづけられる人のほうが、
人気や知名度は高いんだよ。

それと一緒で、会社や商品も、
いきなりブランド化することを考えるんじゃなくて、
まずはお客さんに喜んでもらえることを考える。
そのことをずっと続けていると、
お客さんの人気や信用を得られて、
それが結果的にブランド化につながるんだよね。

一つの商品を長く売り続けたり、
同じ事業を長く続けることって、
とても価値のあることなんです。

でもいちばん大切なのは、会社が存続できることなんだよね。

一つの商品、一つの事業に頼りっきりだと、
時代が変わってそれがダメになると、会社までつぶれちゃう。

だからこれからの経営は、一つのことにとらわれず、
「あの手、この手」と常に考えることも必要なんです。

〇京セラ創業者、稲盛和夫「経営の12カ条」

その中の1つに、「値決めは経営」という言葉がある。
『値決めはトップの仕事、お客様も喜び自分も儲かる
ポイントは一点である』

昨今は企業においては、人手不足感が著しい。
人の採用のためにも、利益は必要だ。
その元となるのが、「値決め」。

会社を長く続けるため、正しい値決めの知識を身につけよう。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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「与える人」になろう

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辻秀一

心理学者のチクセントミハイは、
時間を忘れて何かに集中している状態を
「フロー」と呼んでいます。
フローの状態になると、少ないエネルギーで
高いパフォーマンスを生み出せます。

フローが最高潮に達した状態は
「ゾーン」や「ピークエクスペリエンス」と表現され、
いわゆる無我の境地のことです。
アスリートが驚異的な記録を出したり、
奇跡的なプレイをしたりするときは、
ゾーンの状態で無理なくハイパフォーマンスを
実現しているのです。

チクセントミハイのフローの定義をもっと単純に、
「機嫌がいい心の状態」をフロー、
「機嫌が悪い心の状態」をノンフローと呼びましょう。

集中、リラックス、ワクワクは
少しずつニュアンスが異なるとしても、
すべて「機嫌がいい」状態としてくくることができます。
揺らがず・とらわれずの心の状態です。

もう一方のノンフローも同じことです。
落ち込んでいるのもノンフローですが、
ムカついているのもノンフローです。
「落ち込んでいる」と「ムカついている」は
厳密には異なる状態ですが、
日本語ではどちらも「不機嫌」と表現できます。
揺らいで・とらわれている心の状態です。

フローにもノンフローにもいろいろな感じがあって、
程度の差もあります。
けれど、少なくともフローな方にいけば、
何をやっても機能は上がって行動の質は良くなるし、
ノンフローな方へいけば全体の質は落ちます。

たとえば、見返りなどなくても、
自分が何かを与えて相手が喜んでくれるだけで
フローになれる。
具体的に何かを与えなくても、
何かを与えようと考えているだけでフローになれる。
日本人にはもともと、物に頼らなくても
心の平和や幸せを自分の中につくり出していく
心の働きが備わっているのです。

「応援思考」
「感謝思考」
「思いやり思考」
これが、私の考える「与える3原則」です。

与える思考の王道が「応援」です。
ほとんどの人は、応援は相手のためにするものだと
思い込んでいます。
しかし、本来の応援とは、人を応援することで
自分自身の心にエネルギーを生み出すこと。
つまり、機嫌良く生きるための人間の叡智なのです。

感謝思考と思いやり思考も同じです。
「ありがとう」を形にしたり「ありがとう」の気持ちを
言葉にしたりするのではなく、
「ただありがたいな」と考える。
思いやりをモノやお金で表すのではなく、
「ただ思いやりを持とう」「ただリスペクトしよう」と
考えているだけで気分が良くなってきます。

神社へお参りしたとき、願い事をするのではなく、
日々の暮らしの無事に感謝して手を合わせると、
とても心が落ち着いてきます。
お墓参りや仏壇に手を合わせるときも、
特別な理由はなくても
「ご先祖様ありがとうございます」という気持ちを
念じていると、清々しい気持ちになれます。

ただ無心に敬い、ただ無心に感謝する。
こうやって人は、自分の心にエネルギーをつくり出し、
自分の糧にしているのです。

ゲーテ「人間の最大の罪は不機嫌である」

斎藤一人さん流に言ってみる。
不機嫌な人は「地獄言葉」を言う人。
地獄言葉とは、「ついてない」「不平不満」
「グチ・泣き言」「悪口・文句」「ムカつく」等々の言葉。
これらの言葉は、言うだけでなく、思っただけでも
不機嫌になる。

不機嫌なときは、ノンフローな状態。
ノンフローなときは、パフォーマンスが上がらない。

逆に、機嫌がよい人は「天国言葉」を言う人。
天国言葉は、「ついてる」「うれしい・楽しい」「感謝」
「しあわせ」「ありがとう」等々。
これらの言葉に囲まれている人は、いつも機嫌がいい。
言えばいうほど、パワーがわいてくる。

応援することも同じ。
応援は相手に与えるだけでなく、自分にパワーをもらえる行為。
だから、心から本当に応援している人は機嫌がいい。
いつも機嫌よく、「与える人」になろう。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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明るく楽しい人に』

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小林正観

宇宙の原理・原則
「投げかけたものが返ってくる。
投げかけないものは返らない」
つまり
「愛すれば愛される。愛さなければ愛されない」
「嫌えば嫌われる。嫌わなければ嫌われない」

明るい1年のはじめのメッセージでありながら
暗い年賀状を出す人は、
そういう投げかけをした結果として、
その人のそばには明るい心を持った人が
寄ってこなくなってしまう。
暗い年賀状を何百枚も友人に送りつけた人は、
その年、「なぜか明るい人が寄って来ないな。
集まってくる人は暗い人ばかりだ」と思うでしょう。

暗い言葉で時代分析をしている人同士で集まり、
「そうだ、やっぱり暗いな」と
毎日を嘆くような話ばかりすることになります。

一方で、「世の中は自分の取り方次第、
決して暗いわけではなく、
自分が暗いと思えば暗いのだし、
明るいと思えば明るいということ。
楽しいと思えば楽しいんだ」と思っている人たちは、
同じように思っている人たちで集まり、楽しい話で盛り上がる。

私たちはよく「陰と陽」、「光と闇」というような
言葉を使います。
よく考えてみると、「光」と「闇」とが
50対50の同じ力を持っているのではないと気づきます。
「光」と「闇」は等分に力を持っているのではなく、
100対0なのです。
「光」が100で、「闇」は0。

「闇」は「光」に対抗する力をまったく持っていません。
「光」がなくなったときだけ「闇」は存在できるのです。

「闇」には独立した力があるわけではない。
人生を歩んでいくとき、そこが「闇」だったとしても、
自分自身が「光」となれば、そこは光る。

もし、私たちがいつも「嬉しい」「楽しい」「幸せ」
「愛してる」「大好き」「ありがとう」という言葉を言い、
笑顔と優しさにあふれていたら、
歩む道すべてが光に満ちあふれる。

《世の中を 暗い暗いと嘆くより 
自ら光って 世の中照らそう》

『明るさとは、陽気で社交的、冗談も上手な人が、
ここで言う明るい人なのではありません。
人々を慈しみ、希望や展望を与える人です。
そこまでできなくても、「不平不満」「愚痴」「泣きごと」
「悪口」「文句」の五つを口にしない人のことです』

未来を明るく語れる人は、明るい人。
未来を暗く語る人は、暗い人。
どちらの人が魅力的なのかは言うまでもない。

明るい人は、人に希望の灯をともすことができる。
自ら光って、明るく、楽しい人になろう。
天台の言葉「一隅を照らす」も、これですね。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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運命を知る

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江原啓之

なぜ私たちはこの世に生まれてきたか。
それは前世でやり残した課題をクリアするため。

今までの魂の歴史において、自分の短きところである
短所は補い、長きところである長所は伸ばし、
魂をより磨こうと決意して生まれてきています。
そのための課題となるカリキュラムを
自分でちゃんと決めているのです。

そして、私たちはカリキュラムを一番よく学べる学校として
家系や家族を、自らで選びます。
例えば、自分に何かしら学ぶべき課題があって、
そのために酒乱の父親がいる家庭を選んでくることもある。

前世の因果に、家系の因縁もあって、
現世に生まれてきているのが、今の私たちです。
そして今の自分の運は、「前世の因果」「家系の因縁」という
成分を含んで、因果として運ばれてくる運というわけ。

ですから、学ぶべき課題として自分を成長させるような
運が運ばれてくることもあるのです。

私たちがこの世に生まれてきた理由を考えても分かるように、
その多くは自分の短所を見つめる運と言えるでしょう。
だからといって、それが単純に不運ばかりだと
言えないのが難しい。

例えば、宝くじに当たるということを例に考えてみましょう。
多くの人は、宝くじに当たることを良運だと思うでしょう。
しかし大金が当たってその後の人生が不幸になった人の話は
枚挙にいとまがありません。

これが、身勝手なことをインスタントに選んでしまうという
課題をクリアするために、運ばれてきた運だとしたら?
単純に良運だとは言えません。

また、離婚する夫婦は、最初から離婚など予想せずに
結婚するはずです。
結婚したときは、「いい人と出会えて運がよかった」と
思っても、
結果的に離婚となれば、
「その相手との出会いは不運だった」と
なるのでしょうか?
結婚というものに憧れて相手をよく見ていなかった幼稚さや、
妄想で結婚してしまった安易さがあったとしたら、
その短所は前世からやり残した課題。
それが離婚という形で浮き彫りになっただけのこと。

しかし自分の短所を知り、
改善することで自分が成長したなら、
結婚も離婚も魂の視点から見れば
運がよかったと解釈できるのではないでしょうか。

前世という魂における過去のよい行い、悪い行い、
それらを清算するために運がやってくるとしたら、
幸運と見せかけた不運、不運と見せかけた幸運、
様々にあることでしょう。
現世だけでなく霊的世界の視点も持たなければ、
本当の意味での運は読み解けないのです。

〇経営学者で福島大学元教授の飯田史彦氏
経営学の見方から、「生まれ変わり」について

「生まれ変わり」など絶対にない、怪しい考え方だと
固く信じている人が、亡くなったあともし
「あの世があった」としたら、がっかりして、
絶望的な気持ちになる。
数字的に言えば、-1。

反対に、「生まれ変わり」があったら楽しいなと
思っている人が、亡くなってあの世に行ったときに
「あの世があった」としたら、思った通りだとうれしくなり、
幸せな気持ちになる。
これは、+1。

そして仮に、「あの世がなかった」としても、
何もないのだからプラスもマイナスもない、「ゼロ」。

つまり、「生まれ変わり」を信じた方が+1で、
得だということ。

あの世があるかどうかは誰も分からない。
しかし、あると思って努力した方が確率的に言っても得。

我々が生まれてきた意味は、生まれたときよりも、
少しでもましな人間になってこの世を去ること。
自分に起こるすべてのことがらは、
自分の成長のために「自らが選んだこと」と深く得心すれば、
どんなことも乗り越えられる。

毎日、自らの魂を磨きましょう。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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コンピューターが教えてくれた幸せになる条件

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前野隆司
慶應義塾大学大学院システムマネジメント研究科教授

偏見も先入観もないコンピューターが
幸せになる条件を4つ教えてくれました。
それは「やってみよう」「ありがとう」「なんとかなる」
「あなたらしく」

☆「やってみよう」
この先にあるのは、自己実現と成長だ。
小さなことでも
ワクワクできる趣味や仕事にトライしていれば、
成長する実感や達成感が得られ、
幸福感はさらに高まっていく。

☆「ありがとう」
人と繋がり、感謝の気持ちを持つ。
誰かを喜ばせたり、
逆に助けてもらって感謝したり。
人と心を通わせることで、
人は幸せを感じることができる。

☆「なんとかなる」
悲観的ではなく、楽観的・前向きでいること。
心配性になり過ぎず、
ちゃんとしたから大丈夫と自分に語りかけることで、
幸せを実感できるようになる。

☆「あなたらしく」
人や周囲を過度に気にせず、自分の意思を持つ。
そうなれば、
他人と比較することで得られる幸せではなく、
確かな心の幸せを呼び込める。
お金やモノ、地位による幸せは長続きしない。
幸せに暮らすにはある程度のお金やモノ、地位は必要だ。
しかし、こうして得られた幸せは、
またその上を求めてしまいがちなので長続きしない。

〇歳を重ねるほど、人は幸せになれるもの
面白いデータがある。
健康度は20代をピークに落ちていくが
幸福度は50代以降から上昇していく。
人は歳を重ねるとともに、
日々の楽しみを見つけ、感謝の気持ちで、
細かいことは気にせず、
自然体で生きることができるようになる。
さらに、幸せな人の周りには幸せな人が多く、
幸せは伝播するという研究結果もある。

エンジオイル、OEM仲間の経営塾より

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パワーワード

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小宮一慶

「上がりっ放しもなければ、下がり放しもない。
上がり下がりの繰り返しのうちに、
人は洗われ磨かれてゆくのである」(松下幸之助)

人生は、上がったり下がったりするものです。
同じ状態で、ずっと平穏なまま、ということはありえません。
良いときも悪いときもあるのが、普通です。

しかし、考え方を正しくしていると、思ったより長く
上がっている状態をキープできるということは、あります。

前向きに生きて、あらゆることを受け入れ、
喜びと感謝の気持ちを持つ。
そうして生きていると、成功体質へと変わっていきます。

ここで「前向き」を実践するコツを一つご紹介しましょう。

私は長年、経営コンサルタントの仕事をしている中で、
成功する人の口癖を発見しました。

それは「いいね」と「すごい」です。

成功者は、人のいいところを見る才能があります。
そして自分より優れている点を、素直に讃え、
それをうまく使うのです。
成功している人ほど、「いいね」と「すごい」を
周囲に連発しています。

「いいね」と「すごい」を口癖にしていると、
周りの環境がそういうふうに見えてくる。
肯定することによって、言われた人の
モチベーションが上がるのはもちろん、
口にした人自身も前向きになれます。

半信半疑の人もいると思いますが、
そういう人にこそ、何も考えずにまずは実践してほしい。

何事も否定から入る人と肯定から入る人とでは、
まったく生き方が違ってきますよね。

同じものを見ても「よくない」「すごくない」と
否定していると、そのように見えてしまう上に、
周りからも好かれるはずがありません。

どんなことにも感動して、褒めることのできる人が、
成功を引き寄せるのです。

「いいね」と「すごい」を、積極的に口癖にしていくと、
きっといいことがありますよ。

〇「楽観よし悲観よし。
悲観の中にも道があり、楽観の中にも道がある」
松下幸之助

「いいね」と「すごい」を連発できる人は、
楽観の中にも「いいね」と「すごい」を見つけ、
悲観の中にも「いいね」と「すごい」を見つけることができる。

つまり、楽観はもちろんだが、
悲観という、うまく行っていないときでも、
その中に生き筋や光明を見つけることができる。

他人を心から応援できる人は、
「すごいなぁ」と感動して言うことができる。
反対に他人を応援しない人は、「ダメだなぁ」
「ひどいなぁ」と他人を否定し、けなす。

感動や共感は肯定だが、非難や文句は否定。
「いいね」と「すごい」を口癖にしましょう。

エンジンオイル、OEM仲間の経営塾より

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