「縁起」を変える

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作野裕樹(さくのひろき)

「縁起」を変える。

具体的に言えば、「新しいゴール」を設定し、
その人の「基準」を、ぐんと高く上げてしまう。
そうすると、「縁起」が変わります。

この世のすべての物事は、縁によって起こる、
つまり、関係性によって成り立っています。

「新しいゴール」を設定すると、
その「関係性」が、ガラリと変わるのです。

極端なことを言えば、
「見える世界」が変わるわけです。

今まで見えてなかったものが
見えたり、聞こえたりするようになります。

たとえば、クライアントが
「年収1億円にしたい」と言ったとします。

良いコーチングであれば、
「その先」まで聴き出します。

「1億円を稼いで、どうしたいのですか?」
「何が欲しいのですか?」
「どんなライフスタイルを送りたいのですか?」
「もし、仮に今、年収1億円あるとしたら、
どんな活動をしますか?
どうやって社会に貢献していきますか?」など。

そうすると、本来その人が持っている
「潜在能力」を、最大限に引き出すことができます。

その根底にあるのは、「ゴール設定」であり、
「縁起」を変えることにあります。

ただし、ここでは一応
分かりやすく稼ぎの額を挙げましたが、
本当はゴール設定には、あまり関係ありません。

なぜなら、どのぐらい稼いだら満足かは、
その人によって、変わってくるからです。

たとえば、月50万円でも
十分ゴール達成と思う人もいるでしょうし、
月1億円稼いでも満足しない人もいます。

どれだけ稼いだら満足かは
自分で自由に決めていいのです。

他人が、どう思うかなんて
どうでもいいことです。

スポーツだって順位なんて
本来どうでもいいことです。

自分の決めたゴールを
満たせばいいのです。

恋愛だって、
誰と付き合おうが、誰と結婚しようが、
それは自分の決めたゴールであればいいのです。

大切なことは、
他人がどう思うかなんて、どうでもいいという事。

ここでは説明の便宜上、数字を挙げましたが、
それは大事なことではありません。

大事なことは、自分が決めた、
自分基準の「新しい」ゴールを設定し、
実現していくことです。

そして、それに向かう過程で、
潜在能力を引き出し、成長していくことにこそ
意味があります。

そこにはワクワク感だったり、
やりがいだったり、幸福感があるのです。

エンジンオイル、OEM、アルコール、除菌、マスクを扱う時でも、
目的を作れば、自分が幸せになる種をまいたのと同じですね。
まず、目的を作ることです。
そこからワクワク感、やりがい、幸せが始まる。

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「アメリカは、こうして21世紀を呼び込んだ」

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 三品和弘
神戸大学大学院、経営学研究科教授

関西経済同友会、
関西版ベンチャーエコシステム委員会での講演

アメリカは大量生産を最初に実現し、
そして最初に決別した国である。

大量生産は、大量消費があって成立する。
しかし、これが難しい。

第1次世界大戦後の不況で、
過剰在庫の問題に直面し、
アメリカは、大量生産のリスクに気付いた。

大量生産は、別の国に任せ、
自らは、それをサポートする側に回ればいいと考えた。

日本企業は、さらなる大量生産の為に、
海外でM&Aをするが、
利益を得るのはアメリカである。

自動車が売れて、一番儲けているのは保険会社。
次が、石油会社。
いずれも、米英が掌握している。

日本は、モノ作り大国と言っているが、
本当に儲けているのは米英。
小作農は、いつまでも小作農だ。

しかも、小作農役を担う国は、海外に沢山ある。
日本も、そろそろ地主、殿様になる道を考えるべき
時期に来ている。

ビジネスの食物連鎖の中で、
もう1段上にポジションを移していく道筋を
作って行かねばならない。

ボストンも1970~80年代に、考えていた。
「このままでは、いけない。
次の産業を見つけねば」と。

その頃、半導体革命が起きた。
そこで、ボストンの有力企業を集めて、
「ROUTE128」を発展させた。
これは、当時の「西のシリコンバレー」に対置された。

現在のボストンは、バイオに注力している。
中心部に金融センターを作り、
バイオテックに集中投資するベンチャーが闊歩している。

関西は地盤沈下が懸念されている。
それが次の産業に目を向ける好機となれば、
逆説的に結構な事だと思う。

転機は、早ければ早いほど良い。

関西経済同友会はカジノ法案を提案しましたが、
海外のカジノ、IRはコロナでボロボロですね。
これしか見当たらないので安易に飛びついてしまった感もあります。
うちは、エンジンオイル、OEMの他に、アルコール、除菌、マスクなど
商品群の幅を広げていますが、これも前途多難です。

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「恥は憎しみにも繋がる」

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 早樫一男 

日本は「恥の文化」

「妻が言う事を聞かない」→夫なのに恥をかかされた
「娘が親の言う事を聞かない」→親としての威厳や体面を
 汚された
「嫁が言う事を聞かない」→義母を軽く扱い、恥をかいた

「恥をかいた」は、憎しみの感情に繋がりやすい。

家族の間に憎しみの感情が生まれた場合、
解決までは長い時間がかかる。

お互いに気心が知れている分、
また普段から顔を合わせる機会が多い分、
そうした感情が相手に伝わり易いからだ。

現代の心理学は、心(感情)と身体は、
相互に影響し合うと見なしている。

当然、プラスの感情は心身の健康にプラスの影響を与え、
その反対は、マイナスの影響を与える事になる。

「憎い」というマイナスの感情は、
自分にも、相手にも良い影響を与えない。
この感情を掃除するために、
まずは、自分の中にある「恥」の意識をチェックする。
相手に対しても、恥と感じるような言動をしていないか、
振り返ってみよう。

恥をかかさないという配慮は必要ですね。
それはエンジンオイル、OEM、アルコール、除菌、マスクに取り掛かる時も
同じです。
憎いという最悪の感情を消し去るために必要なことです。

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