『笑う人には福来る』

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一般社団法人おせっかい協会会長、高橋恵

私はこの何十年、風邪をひいた記憶がありません。
そんな気配もありません。
真冬でも、年中半袖・素足です。

「なんでそんなに元気なの?」と
よく周りから不思議がられるのですが、
何か運動をしているわけでも、
特別な食事法や健康法があるわけでもありません。

「元気の秘訣」を強いて挙げるとすれば、
それは「誰かの喜ぶ姿」だと思うのです。

作ったご飯を美味しいと喜んで食べてくれた、
家に来てくれた人が
「楽しかった、また来るね」と言って帰ってくれた、
友人に嬉しいことがあった時、
それをみんなで分かち合えた…
そんな瞬間が、私を元気にしてくれます。

「孫育て」も一段落した70歳のとき、
「おせっかい協会」という社団法人を立ち上げましたが、
おせっかいというのは、
「他人に余計な世話を焼くこと」などと辞書にあるように、
一般的にはあまりいい意味では捉えられていません。

けれど、私なりに解釈しているおせっかいとは、
「見返りを求めない、立場も人種も関係ない、
ただただ相手のことを思った親切な行動」です。

英語では「randome act of kindness」、
ランダムに(相手や場所は関係なく)行う親切な行動です。
そんなに難しく考えなくてもいいですし、
仰々しいものではありません。
つまりは、「人のために何かしてみよう」ということです。

困っていそうな人がいれば声をかける、
仕事や恋愛で悩んでいるなら誰かを紹介してあげる、
美味しいものがあれば分けてあげる…
もちろん、何かをあげることなく、
職場などで元気よく声をかけて、
場の雰囲気を良くしようとすることだって
立派なおせっかいです。

これをしたら、喜んでくれるかもしれない。
こんな事をしたら、もっと喜んでくれるかもしれない。
そんなことをワクワク考えながら、
自分でできそうな事はすぐにやる。

そうしてその人がちょっとでも笑顔になってくれると、
「しめしめ」という感じで、
心も体も満たされていくような感動を得られます。

そうすると、身体がカッカと燃えてくるのです。
ちょっとくらいの体調の悪さや眠気は吹き飛んでいきます。
それが、私の元気の秘訣です。

では、なぜ私がおせっかいを人に勧めるのか。
「幸福はじっと待っていたらやってこない!」からです。
人のために何かをしてあげたいと思う気持ち。
そして、その気持ちから生まれた行動が
人生に転機を与えてくれます。

人のために何かしてあげたい、と
起こした行動が積み重なっていくと、
だんだんと向こうから自分の方にやってくる。
そんな瞬間が訪れるのです。
もちろん、自分がしたことのすべてが
相手のためになるわけではありません。

相手に伝わらないことだってありますし、
時には迷惑に思われてしまうこともあるでしょう。

しかし、それでいい!
それがいいのです。

一つひとつのことに一喜一憂せず、
自分の気持ちを外に分けてあげる。

そんなことを続けていると、
どこかのタイミングで面白いことが起きてきます。

久しぶりに会いたいなぁと思っている人がいると、
思いがけない場所でその人と出会う。
行ってみたいなぁと思っていた場所に、
誰かが急に誘ってくれる。
久々に食べたいなぁと思っていたものを、
誰かが差し入れしてくれる
(しかも、そういう時は
みんなが同じものを持ってくる!)。

そんなことが連日のように起こるのです。

どんな時も心に何を思うかが大事で、
人に笑顔を与えていれば、
自然と幸運に恵まれるようになります。

この考え方、行動に激しく賛成します。
エンジンオイル、OEM、アルコール、除菌剤など。
仕事をするときだけではなく、生活の中にも生かしたいですね。

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