「日本は、なぜ敗れるのか」

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 山本七平

文化とは、元来個別的なもの。 
行く先々に当地の文化があって当然だ。

そこに日本文化を持ち込んで理解を得るには、 
日本人一人一人が、自らの文化を意識的に
再定義・再把握する。 
現地の文化との違いを理解して、 
現地の言葉で提示できなければならない。

他人の文化を認めず、自らの文化も説明しない。 
日本の文化を理解・尊重しない者に、
罵詈雑言をあびせるだけ。 
これでは、相手は当惑し、反発する。

他国の文化や考え方を研究・理解する姿勢が無い事が、 
合理的判断の欠如や情報活動の不足に繋がって行った。

太平洋戦争時。我々は、東亜解放の盟主だから、 
相手は歓迎し、全面的に協力してくれると
思い込んでしまった。

そうではない現実に遭遇すると、裏切られたと憎悪する。 
協力してくれた現地の人を大切にしない。

これらの姿勢も、独りよがりで同情心が無かったと 
断じている。

エンジンオイルのOEMも海外へ行く時は
ぜひとも必要な心構えですね。

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「事業プランは、こう立てる」

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 河瀬誠

市場の成長率Aと自社のシェアBで方向を決める

1.スター(AもBも高い) 
  積極投資する

2.金のなる木(Aは低いがBは高い) 
  コスト構造の改善と、投資は抑制

3.問題児(Aは高いがBは低い) 
  積極投資・買収、または撤退の選択

4.負け犬(AもBも低い) 
  撤退、または投資の最小化

経営計画では、3~5年の中長期の策定が一般的だ。

日本経済や社会環境、世界市場は、どう変化するのか。 
どのような新しい技術が登場するのか。 
未来の環境を、ふまえる事が大事だ。

現在の環境を前提にしたり、 
過去の成功体験を繰り返そうとしてはいけない。

もちろん、ピタリと言い当てる事はできない。

人工知能や自動運転といった技術トレンド、 
国内の人口動態やアジアの成長といった 
社会・経済の方向を見極める。

そのうえで、どの成長領域を取り込むか、 
どの領域で新規事業を始めるかを決める。

すべての市場で全力を尽くすという考えでは 
結果として、すべて上手く行かなくなる。

どの市場を攻め、どこを諦めるかを明確にする。 
撤退する分野の資金、人材を振り向けて、 
限りある資源を有効活用する。

縮小・撤退する領域も当然ながら出て来る。

目指すべきビジョンを決めれば、 
そこに至るための戦略を進めていく。

まずは、仮説として作り、 
環境や知見の蓄積に応じて臨機応変に修正し続ける。

PDCA(計画、実行、評価、改善)サイクルだ。 
計画策定の正確さよりも、評価、改善を続けることが大切だ。

目標に向けて上がるルートは、いくつもある。

エンジンオイルのOEMにも必要な考えですね。

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