『仕事のエッセンス』

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西きょうじ

そもそもなぜ仕事が存在するのか、
その仕事はなぜ必要なのか、
なぜ自分が取り組むべきなのか…。 
「仕事の意義を考える」

人生には限りがあるのだから、
待遇以上に大事なことがあるはずですが、
多くの方は、待遇や損得の奴隷になってしまう。

「群れ」で子育てをする。
それは、群れ(あるいは種)の存続には 
不可欠な要素だった。
自分の子どもではない子どもを育てる共同作業、
ここに「働く」ことの原点がある

「富と名声を得たいという願望を持つ若者は、
自己受容や、家族や友人、そしてコミュニティ意識に
願望が向けられている若者に比べて、
うつ状態になりやすく自尊心も低い」と
指摘している心理学者もいる

「何をしたいか」を再優先すると、
希望の企業に就職できても
その分野に配属されなければ
どうしようもなくなってしまう。
また、 
企業の側自体も経営の多角化というよりは、
中心業務自体の変更を行うこともありうる時代となっている

賃金を得るためと割り切ってはみても、
自分の会社が行っていることが
自分の理念、意図に反することである場合には
ストレスを抱え込むことになっしまうし、
その企業で働くことが
自分の価値観を裏切ることになってしまう

好きなことを楽しそうに無心にやっている人が
増えるというだけでも、社会にとって有益だ。
幸福な人がいると
周りも幸福を感じるようになるという波及効果があるから

自分が正しいと信じることに関わる行動をする場合、
ボランティアで働くほうが
報酬を与えられて働く場合よりも成果をあげる、
という行動経済学の検証がある

現在問題となっているのは、
個人が孤立してしまいがちな社会だ。 
そういう社会では、自分の利益を独占することが
認められる代わりに、
自分のリスクもすべて自己責任になる。
前者は人間が本来持っている利他本能にそむき、
後者は恐怖心を生む

仕事とは自分と社会を持続的に接続するものであり、
積極的に選択できるもの。
仕事から「はたらく」喜びを得られるようになると、
「はたらく」ことで自他ともに幸福感を与えられる。
そうして、自分が安心して生活できるコミュニティを
形成し維持することにつながる手段となりうる

人間の不幸やストレスは、
自分が持つ思想と現実が折り合わないことから起こる。

エンジンオイルをOEMしながら
コミュニティを作るのに、必要で無視できない要素です。

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