テクノ冷戦。

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米国全体が中国に警戒している。
 
ネットを使った個人の自由の侵害、
ハッキングによる知的財産権の窃盗、
政府や企業へのサイバー攻撃。
先端技術の覇権争いはサイバー空間を舞台にした
安全保障の問題にまで広がる。
 
だから米中対立の根は深い。
 トランプ一人が中国を憎んでいるわけではないのですね。
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『アイデアのちから』

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エンジンオイル、OEMの櫻製油所は感心しました。
優れた会社には、単純明快なアイデアがある。

チップ・ハース+ダン・ハース著

サウスウエスト航空が成功企業なのは周知の事実だが、
同社と競合他社の業績の差は、驚くほど大きい。
航空業界全体がかろうじて黒字かどうかという
状態であるにもかかわらず、
サウスウエストは30年以上にわたって黒字を続けている。

サウスウエストのCEOを最も長く務めた
ハーブケレハーは、かつてある人物にこう言った。
「30秒あれば、当社の経営の秘訣を君に教えられる。 
『当社は最格安航空会社である』。以上だ。

これさえ理解すれば君も私と同じように、
当社の未来についてあらゆる経営判断を下せるようになるさ」

「例えば」とケレハーは言う。 
「営業部門のトレーシーが君のオフィスにやって来て、
こう言ったとする。

調査の結果、ヒューストン―ラスベガス間で
軽い機内食を出すと喜ばれそうなことがわかりました。
今はピーナツしか出していませんが、
チキンシーザーサラダなら乗客の多くが喜ぶでしょう、と。

さて君はどう答えるかね?」

相手がしばし口ごもっていると、ケレハーは答えた。 
「こう言うんだよ。
『トレーシー、チキンシーザーサラダを追加すれば、
当社はヒューストン―ラスベガス間で
最格安航空会社になれるのかな?
無敵の格安航空会社となるのに役立たないなら、
チキンサラダなんて出さないよ』とね」

ケレハーの「司令官の意図」は、
「当社は格安航空会社である」だ。

シンプルなアイデアだが、サウスウエスト従業員の行動を
30年以上にわたって導くのに十分役立ってきた。

もちろん同社については、
「当社は格安航空会社である」という核となる
アイデア以外にも語るべきことが多くある。

例えば、1996年に同社が人員募集を行った際、
5444名の枠に12万4000人もの応募があった。

同社は就職先として人気が高いが、これは驚くべきことだ。 
普通コスト削減に熱心な会社に勤めるのは楽しいはずがない。

中心にある円、つまり核心は「最格安航空会社」だが、
そのすぐ外側には「楽しく働く」という円が来るのかもしれない。

同社の従業員は、最格安航空会社という地位を
脅かさない限り、楽しんでもかまわないことを知っている。

例えば、機内放送で客室乗務員の誕生日を冗談交じりに
アナウンスしても大丈夫か?
もちろん大丈夫。

では、彼女のために紙吹雪を散らすのも「あり」?
それはまずい。 
紙吹雪を撒くと清掃員の仕事が増える。 
清掃員の作業時間が増えれば、運賃を上げなければならない。

考え抜かれた単純明快なアイデアは、
行動を決定する驚異的な力をもつ。

「考え抜かれた単純明快なアイデア」は、
簡潔にして核心をついていなければならない。

ディズニーランドでは、
従業員のことを「キャスト」と呼んでいる。
従業員を、演劇の役者に見立てることで、
モチベーションがあがり、
それが従業員の行動規範となっている。

●キャストは採用面接ではなく、
 役をもらうためのオーディションを受ける。
●園内を歩くときは、舞台にいるのと同じ。
●ディズニーランドを訪れる人々は、
 顧客ではなくゲストである。
●仕事はパフォーマンス、制服はコスチュームである。

 
 

 
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