アメリカ経済の好調は、1.5兆ドルの所得税減税と
3000億ドルの財政支出が支えている。
これは、来年がピークだ。
混乱は不可避だ。
イタリアは難民急増に伴う政治的困難に加え、
不良債権を抱えた銀行の再編が進まず、
経済に改善の兆しが見られない。
多くの途上国で、アジア通貨危機や
中南米債務危機のような状況になることが危惧される。
米国金利の上昇に伴い、
資金が米国に還流し始めているからだ。
通貨の下落も始まっており、
外貨建て債務の自国通貨換算額が膨張している。
米トランプ政権の関税引き上げは
報復措置を引き起こし、
世界貿易量の減少は不可避だ。
関税引き上げの標的となり、
貿易戦争のマイナスの影響を大きく受ける中国は、
不良債権問題の処理の遅れも加わり
成長率の低下は避けられない。
日本も東京五輪以降は景気は後退する。
G20は参加者が多過ぎて、
政策調整機能は果たせていない。
世界同時不況の足音が聞こえてきそうだ。