『現代の経営』ドラッカー 

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上司が持つべき唯一の資質は真摯であること 

「成功している組織には、あえて人を助けようとせず、
人付き合いも悪い上司が必ずいる。 
愛想が悪く、いつも不愉快そうでありながら、 
誰よりも多くの人たちを教育し育成する人、 
最も好かれている人よりも尊敬を得ている人がいる。 
部下と自らに厳しくプロの能力を要求する人がいる」 
 
そのような人は、高い目標を掲げ、その実現を求める。 
誰がどう思うかなど気にしない。何が正しいかを考える。 
頭の良さより、真摯さを重視する。

この真摯さなる資質に欠ける者は、 
いかに有能で人付き合いが良くとも、
組織にとって危険な存在であり、 
上司として、紳士として不適格である。 
真摯さに欠ける者が跋扈するとき、
組織は死への道をたどる。

リーダー的資質など存在しないと断言するドラッカーが、 
リーダーが持つべき唯一の資質として挙げるものも、
この真摯さという資質である。

人は人の不完全なることを許す。ほとんどの欠陥を許す。 
しかし一つの欠陥だけは許さない。
それが真摯さの欠如である。

「学ぶことのできない資質、習得することができず、 
もともと持っていなければならない資質がある。 
他から得ることができず、
どうしても自ら身につけていなければならない資質がある。
それは才能ではなく真摯さである」 

真摯さだけは持ってるなと安心した
エンジンオイル、OEMの櫻製油所です。
 

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『明日を支配するもの』2 ドラッカー

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「これまで組織は、継続を旨としてきた。 
したがって、企業、大学、病院、教会のいずれの組織もが、 
チェンジ・リーダーとして変革を受け入れ、 
自ら変革していくためには、格別の努力を必要とする。

変革への抵抗が見られるのも同じ理由からである。 
継続を旨とする組織にとっては、 
変革とは、その言葉からして受け入れがたいものである」

「継続と変革の両方が必要だ」。 
本当はどちらが必要かと、しつこく聞かれれば、
「継続が必要だ」と答える。 
人も社会も、本当に必要とするのは継続である。

しかし、あらゆるものが腐り、壊れていくという
“エントロピーの法則”を逃れえない。
したがって、放置したのでは、継続は不可能である。 
継続のためには変革が必要である。

こうして今日では、ほとんどあらゆる組織が、
変革の担い手として、 
チェンジ・リーダーたる事を求められるようになった。 
チェンジ・リーダーたる存在になるということは、
変革を目的とするという事である。

もちろん、チェンジ・リーダーになったとしても、
継続は不可欠である。

組織においては、そこに働く者が、
自らの位置づけを知りえなければならない。 
共に働く人たちについて知りえなければならない。 
何を期待できるかを知りえなければならない。 
何人といえども、自らの働く環境を知らず、
理解することができなければ、 
いかなる役割も果たしえないからである。

継続は、他の組織との関係においても必要である。 
迅速な変革の為には、組織の内部における諸関係と共に、 
外部との関係においても継続が必要である。

継続と変革は対立するものではない。 
両立し、かつ互いに調和すべきものである。 
すなわち、それらは二つの極と見るべきものである。

そのための確実な方法の一つが、 
変革のためのパートナーシップを、継続のための基盤として 
随所に作り上げることである。

「組織の基本に関わること、 
すなわち、組織の使命、価値、成果と業績に、
関わることについては、継続性が不可欠である。 
チェンジ・リーダーにとっては、変革が常態であるだけに、 
とくに基本を確立しておかなければならない」 

あらゆるものが腐り、壊れていくという“エントロピーの法則”。
放置したのでは、継続は不可能になる。 
継続のためには変革が必要である。
肝に銘じよう、エンジンオイル、OEMの櫻製油所でした。

 

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