「21世紀の資本」トマ・ピケティ

Pocket

勤勉と努力が報われるという価値観は、無くなってしまった。
格差という点では、世界は19世紀に逆戻りしている。

金持ちになる最有力の方法が、遺産を相続し、
運用する事になってしまったからだ。
なぜならば、労働から得る収入が、資本から得る収入に
優る事はあり得ないからだ。

資本収益率>経済成長率
資本の収益性は、経済成長率を上回っており、
格差は拡大する。

2つを比較して、経済成長率だけが小さくなると、格差は開く。
成長も格差対策も、同時に行わねばならない。

経済成長さえすれば、格差は無くなるというトリプルダウンの
考え方は甘い。

 

Pocket

アドラーの幸福論

Pocket

人は過去の原因によって、突き動かされるのではない。
今の目的によって動いている。

「つい、カッとして怒鳴った」のではない。
「怒鳴り声を上げる為に、怒りの感情を造りだした」と考える。
怒りの目的は、大声で空いてを威嚇して、屈服させる事なのだ。

精神的に不安定な人が「不安だから、外に出られない」と言う。
これについても、アドラーは「外に出て、他者と接触したくないから。不安という感情を造りだしている」と
原因ではなく、目的を考える。

アドラーは、そうやって何の因果関係も無いところに、
原因を求める事を「人生の嘘」と呼んだ。

もしも、「過去の原因」が、全てを決定するのなら、
我々は過去に縛られたまま、何もできなくなってしまう。

厳しいけれども、希望がある。正にアドラーは劇薬である。

「過去に何があったとしても、
これからの人生には何の関係も無い」
「すべての悩みは、対人関係の悩みである」

Pocket