小林正観

『たまたま一ヶ月ほどの間に、

何人かの人から同じ質問を受けました。

「私に向いている職業は、どんなものでしょうか。

正観さん、教えてください」というものでした。

もちろん、その数人は現在無職であるということでした。

私の答えはすべての人に対して同じでした。

「自分で好きな仕事、嫌いな仕事と、

より分けているうちは、

宇宙さんも神も仏も味方をしない」と言いました。

自分にまわってきたことをやる、

やる羽目になったことをやる、

たまたま何かの縁で声をかけられたり、

頼まれたりしたらそれをやる。

そういうふうに考えていったら、職業はなんでもいいのです。

向き不向きというのは、ありません。

向き不向きと言うのは、

自分の奢り、高ぶりなのです。

どんな仕事でも、誠実に真面目にやる。

真摯(しんし)に取り組む。

それに尽きる。

楽しい仕事というのがあるわけではないのです。

そんな仕事にいきなり恵まれてる人は、

世の中にいないと思います。

好きだ、嫌いだと言うのではなくて、

やる羽目になったことを、ただ淡々とやること。

それを真面目に誠実にやり続けること。

これに尽きると思います』

まさに、これが「神にお任せして生きる」という生き方。

「ここから先は神の領域」と思ったとき、

ああだこうだとグダグダ言うことはなくなる。

そう思ったとき、宇宙も、神も仏も応援してくれる。

たまたままわってきたもの、

それは、仕事に限らず、面倒なことでも、

あるいは好きなことでも嫌なことでも、

病気であっても、

引き受けなければならない時は、引き受けるしかない。

そして、引き受けたらそこで誠実に真面目に努力する。

しかし、結果は神のみが知るであり、

「そこから先は神の領域」。

「お任せして生きる」という生き方をしなければ。

エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より