越智直正

「年をとるのは早いが、理想を成就するのは難しい。

わずかな時も無駄にしてはならない。

石段の脇に繁るアオギリの葉が秋の訪れで

いつしか色づいているように、

自分自身が人生の秋ともいうべき

初老の時期にさしかかってしまった。

少年時代を楽しむうち、早くも老境は迫ってくる」

「学」を単なる勉学ではなく「理想」と捉えよう。

■なお歴史を辿ると、一寸の光陰を惜しんで

学んだ多くの先達に出会う。

先達の先達たる所以は、若年期だけでなく、

生涯学ばんとする姿勢を貫いたことだ。

晩年の安岡正篤師

「老年廃せず少年の学」

老年になっても若き頃に聖賢の人たらんと

燃えた情熱を失ってはならない。

人生は生涯をかけて自分を完成させていく修養の道程

エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より