前田裕二
デキる起業家は、メモやノートに凝る人が多い。
事業創出や新サービスの開発に
つながることが多いからだ。
彼らは、ファミレスの紙ナプキンでも何でも、
手元に紙があればすぐメモにとり、
そこからアイデアを発展させて、事業に結びつける。
セミナーで聞いたことをノートにまとめて自己満足する
「勉強オタク」とはえらい違いだ。
では、なぜメモを取っているのに成功する人と、
行動できないで終わる人がいるのか?
それは、メモの「仕組み」に問題があった。
現代において、「本当に強い」人材は、「想いの強い人」。
志が高い。夢がある。熱意がある。
ちょっとウェットだが、
そういう強力な軸を持ったある種人間的な人こそが、
力強く前に進んで、社会に大きな引っかき傷を残す
構造化に際して注意すべきことは、
多くの場合、話し手側も必ずしも
十分に構造化した上で話をしていない、ということ。
話している本人すら構造化できていないことを、
聞き手がメモをとりながら再構築する癖をつけると、
さらに建設的な議論を導けるようになる
(1)インプットした「ファクト」をもとに、
(2)気づきを応用可能な程度に「抽象化」し、
(3)自らのアクションに「転用」する
「SHOWROOM」を生み出したメモの例
○ファクト
・カバー曲を歌うと、オリジナル曲のときよりも
立ち止まってもらえる
・立ち止まってもらった人のリクエストに応えると、
ぐっと仲良くなる
・そうして仲良くなったあとにオリジナル曲を歌うと、
もっとお金がもらえる
●抽象化
・仲良くなるには、双方向性が大事
・人は「うまい歌」ではなく、「絆」にお金を払う
★転用
・双方向性があり、絆が生まれる仕組みをネット上に作る
※それによって、アーティストが自分の力で
(リアルよりも効率的 に)ファンを増やし、
お金を稼ぐことができるようになる
メモの本質は「振り返り」にある。
振り返ったときに、そこから抽出できる学びの要素が
実は信じられないほどたくさんある。
「ファクト」を「抽象化」して、
それをどういう風に自分に「転用」
してアクションするのか?
そこまで導き出して初めて、メモとしての意味が出てくる
◆言語化がうまい人の2つの特徴
・抽象化能力が高いこと。
その中でもとりわけ、アナロジー力が高い。
アナロジーとは、一見無関係なものの間に
何らかの共通点を見つけて、結びつける思考法
・抽象的な概念に名前をつける力が高いこと。
まだ呼び名が決まっていないものに標語をつける、
キーワードをつける力
考え得るすべての夢を書き出してみる
僕が夢をかなえるために昔からやっているのは、
特に目新しい手法ではないですが、
自分との約束をスケジュールにはっきりと書き込むこと
「記録」ではなく「知的生産」のためにメモをとる
「では具体的に何をするか」まで書かなければ
人生は変わらない
エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より