「空気」=ある種の前提という定義をする。

空気を読め、とは前提を理解しろ、と解釈できる

もし日本が、再び破滅へと突入していくなら、

戦艦大和を突入させた時のように

それは「空気」であり、

破滅の後に、もし名目的責任者がその理由を問われたら、

同じように「あの時は、ああせざるを得なかった」と

答えるだろう。

日本人の民族性の一つは、「状況に即応する」こと。

何かに染まりやすい、

自らを進んで塗り替える性質を持っている。

裏を返せば、状況に即応するという意味での一貫性が

日本人には常に存在している。

「人が空気から逃れられない」とは、

「人がある前提から逃れられない」と置き換えられる。

空気があると、その前提を基に

結論を出すことを強要される

われわれは常に、論理的判断の基準と、

空気的判断の基準という、

一種の二重基準のもとに生きている。

掲げた目的達成がほぼ不可能なのに、

なぜプロジェクトが強行されるのか。

理由は簡単で、表面に目的として掲げられたことの達成が

真の動機ではないからだ。

ムラごとに「善悪の基準」が違う

日本には「共通の正義」は存在しない

義と不義とを分かつもう一つの簡便な方法は、

「お墨付き方式」である。

交戦当事者よりも高い次元の存在者を認め、

その「お告げ」によって、

どちらの側に正義が存在するかを決める。

すべてのいじめは「お墨付き」を得て始まる。

情況、空気に左右されない西欧の固定倫理

最強の大衆扇動術は

ヒットラーのように「臨在感」を操ること

相対的なものを絶対化すると、必ずウソが生まれる

言葉=現実という感覚を持つ日本人は、

言葉と現実を突き合わせる習慣が希薄で

嘘に気づかない。

結論より「前提」を大衆に押し付けるほうが気付かれない

空気打破の4つの起点

(1)空気の相対化

(2)閉鎖された劇場の破壊

(3)空気を断ち切る思考の自由

(4)流れに対抗する根本主義

原点の明確化が空気を打破する最強の力となる

エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より