佐々木則夫、なでしこジャパンもと監督

一方通行のコミュニケーションではなく、

考えさせる質問の仕方を心がけた。

選手が失敗した時、

僕が「こうしろ」と答えを出すのは簡単。

でも、それでは失敗を糧にできない。

イエスかノーかで答えられる質問ばかりではなく、

「どう思う?」と問う事で

相手の考えを引き出す。

そして、その考えはいいね。

でもこういう理由で上手くいっていないようだから

こうしてみたらと、

まず相手の言葉を受け入れてから

自分の意見を伝える。

選手から相談を持ちかけられた時の姿勢も大事だ。

まずは「話してくれてありがとう」と伝える。

選手から監督に話をするのは勇気の要る事。

だから「なるほど、それは俺も気づかなかった」と

素直に相手の気持ちを受け止めた後で

一緒に解決策を考えて行く。

職場や家庭、友人など、

誰かと話す時、私たちはつい

一方的に語りかけている。

実は話す事よりも、聴く事の方が難しい。

目配りによる信頼関係の土台作りと、

問答のスキルが相乗効果をもたらす。

エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より