なかなか業績を上げない部下が、
「まあ、キミに期待しても無理だと思うけどな」などと
「期待されていない自分」を指摘されたときの落胆は、
その人にしか分からない。
昔の失敗を蒸し返す、その無神経さが人を傷つける
「心に響いた」と言われたら、
これ以上のほめ言葉はない。
評論家ぶったほめ方をするのではなく、
ひとりの人間として、心でほめることが相手に伝わる。
力のない者が力のある者を「ほめる」、
これは基本的に、とても失礼なこと
人は自分の存在を認めてほしい。
おとなしくて、隣に引っ込んでいるような人でも、
「私はここにいます!」と心の中で叫んでいる。
出しゃばる気はないけれど、存在は認めてほしい、
そう考えている人が大半だ。
組織の中心にいる人、上に立つ人、目立っている人は、
そういう人にこそ、
「あなたにはいつも助けてもらっています」
「なんだか私ばっかり、おいしいところを持っていって
すみませんね」といった
心づかいの言葉を投げかける。
〇「~すべき」と押さえつけるより、
「~しましょう」と誘う
「土佐の女なんだから、酒が好きなんだろう?」
「会津人は頑固だからなあ。
あんたも融通が利かないんだろ?」なども、
相手を傷つける。
どうせなら、ほめ言葉を使う。
「さすが会津人、根性ありますね」
「いいですねえ、明るくて前向きで。
B型の人って、私、好きです」というように
「上の空」の相づちで、人の心は離れてゆく
「おお、どうした?」というように、
前のめりで相手の話を聞いてやろうとする姿勢が
好印象を与える
「あなたは間違っている!」というように
相手の非を責めるのではなく、
「私はあなたがこなくて、本当に困りました」というように、
主語を「あなた」から「私」に変えて話す
「なるほど」が口癖になっている人は要注意。
確かに「あなたの話を理解しました」
「納得しました」という意味で使うものだが、
これも連発されると
「もう話はわかったから、そろそろ切り上げてくれ」
といわんばかりに聞こえるときもある
〇人の「好きなもの」「楽しいこと」を否定してはならない
エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より