斎藤一人
《人は波動を感知しながら生きている。
言葉の波動を口に出して伝達する》
人はそれぞれ波動を出しています。
そして、たがいにその波動をそれとなく感知しながら生きています。
波動には二種類あります。
一つは、考え方から出るムードや雰囲気の波動。
同じような思い、考えを持っている人同士が、
その波動を好んで集まるんですね。
二つ目は、言葉の波動です。
言葉を口に出して伝達すると、同じ波動を持った人同士が
吸い寄せられて集まってきます。
波動が同じ人とは、波長が合うとも言いますが、
一緒にいても居心地よく過ごせるし、仕事などもうまくいきますよ。
《「言霊」のエネルギーをフル活用すれば、運に勢いがつく》
言葉は「言霊」というエネルギーを持っています。
そのエネルギーは、波動となって伝達されます。
そのエネルギーを使うか使わないかによって、
人生に大きな違いが出てきます。
幸せになりたいと誰もが願っているでしょう。
どんな時でも、「ついてる」という言葉を言いましょう。
それが運に勢いをつける一番いい方法です。
「ついてる」と言うだけですから、簡単でしょう。
《「ついてる」と言うだけで、幸運波動がやってくるから、
自然にハッピーになる》
「ついてる。ついてる」と言っていると、
実際に「ついてる」ことがどんどん起きてきます。
なぜなら、「ついてる」と言えば、幸運の波動がやってくるから、
あなたの周りは「ついてる」ことでいっぱい。
いつも「ついてる」という言葉を口にしていると、
知らない間にとてもハッピーになっているから不思議。
だって、本当に「ついてる」ことばかりに包まれるから、
自然にハッピーになるんです。ただ、「ついてる」と言っているだけ。
《まず、人が喜ぶことを言葉に出す。心はあとからついてくるもの》
心にもないことを言うのはダメという人もいるけれど、そうじゃないんです。
心の中で思っていても、考えていても、
口に出さなければなんにもなりません。
あなたはいつまで経っても変わらないでしょ。
だから、先に言葉に出せばいいんです。心はあとからついてきますよ。
《スリに遭って今月の食費がなくなっても、
「想像できないくらい、ついてる」と言うんです》
買物をしに行って、お金を支払おうと思ったら、財布がない。
さっき買物袋のなかを確かめたばかりだから、
きっと、スリに遭ったに違いない。そんな時、
「ああ、今月の食費がなくなっちゃった。どうしよう。
ついてないなあ」と言う代わりに、ついてる言葉を言うんです。
「命までなくさなくてよかった。ついてる。ついてる」
本当に困った時こそ、言うんです。「私ってついてる。
想像できないくらいついてる」
これが「ついてる」のトレーニング法。
《「ついてる」は感謝の言葉。それが言えないのは、
感謝の気持ちが足りないから》
「ついてる」と言うのは、幸せに生きるための第一歩。
「ついてる」とは感謝の言葉。
それが言えないのは、どんなことに対しても感謝の気持ちが足りないから。
今日、生きていられることが感謝だし、
「よかった!よかった!」なんです。
感謝の言葉をつづけると、天の声が聞こえてきます。
その声こそ、あなたを幸せに導いてくれる最高の声です。
《ついてない時でも、ついてると言うトレーニング》
あなたが自転車で道路を走っている時、
石ころにつまずいて転んで路肩に投げ出されてしまった。
脚は痛いし、ヒザがすりむけて血が出ている。
そんな時は、「痛いなあ。ついてないなあ」とつい、
口から出てしまいますよね。
でも、ついてる人ならこう言っちゃいます。
「骨が折れなくてよかった。ついてる。ついてる」
心のなかでついてないと思ってもいいんです。
ついてない時でも、ついてると言うトレーニング。
『いつも感謝を忘れないことです。
感謝を口に出して言うと、また感謝したくなるようなことが
つづけて起こるの。
それで、また感謝する。だから、感謝している人には、
いいことばかり起きます。
グチや不平不満ばかり言っている人は、感謝の心のない人。
そういうのを「魔寄せ」と言います。
魔を寄せつける人には、つきがありません』
「ついてる」とは感謝の言葉。
感謝のない人は、うまくいったことを、
自分の力だと思い込んだり、まわりにいばったりする。
「ついている」と言う人は、「私の力ではありません」
まわりの人や神さまのおかげですと言う、「おかげさま」の心を持っている。
「おかげさま」とは、「今回はたまたまうまく行っただけで、
私の力ではありません。
何か目に見えない大きな力が助けてくれたんです。ありがたい」、
という謙虚な心であり、感謝の心がある。
感謝すれば感謝したくなるようなことばかりが起き、
「ついてる」といえば「ついてる」ことがばかり起こる。
エンジンオイル、メーカー、OEM仲間の経営塾より