本谷有希子

気分転換にマレーシアに行く。

同行者につられて携帯写真を撮りつづけていると・・

自分が感受した旅の実感よりも、

画面の中の自分たちが楽しそうで、

食べ物がおいしそうなことに

充足感を得るようになった。

なるほど、こうやってSNSにはまって行くんだ。

しかし、一方で切実な現実を排除したSNSの世界の

不気味さや不自然さが、

恐ろしくも滑稽に思えてきた。

SNSにのめり込む事が良くないと

警鐘を鳴らすつもりはない。

不自然だったものが自然になって行く過渡期に

自分たちがいる。

そこにに多かれ少なかれ誰もが感じる

何とも言えない違和感がある。

それを誇張して表現したい。

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