村上世彰

「村上ファンド」の名前で一躍有名になった

投資家・村上世彰さんが子どもに向けて書いたお金の本。

僕に、お金についていろいろと教えてくれたのは父です。

父の一番の口癖は「お金は寂しがりやなんだ」ということ

僕はお金が大好きです。

お金は自由をくれるし、やりたいことをやらせてくれる。

上手に使えば、お金は君の幸せをサポートしてくれる。

そしてさらには、周りの人を助けたり、

世の中をより良い場所に変えたりすることができるから

稼いで貯めて、回して増やす

「回す」というのは、自分の幸せのためにお金を使ったり、

増やすために投資をしたりして、

自分の手元から一旦放すこと。

稼いだお金のすべてを手元に貯め込んでしまうと、

「お金の流れ」がストップしてしまいます

人から借りたお金は簡単に「凶器」となりえる

モノの本質を見ずに、こうして「値段」だけで

物事やその価値を判断してしまうと、

お金に縛られた生き方になります。

なんでも高いモノのほうがいい、稼げるだけ稼ぐのがいい、と

お金だけを追いかけてしまうと、

値段にも収入にも上には上がありますから、

どこまで走ってもゴールできない

マラソンをしているような人生になってしまいます

どうすれば、お金に縛られずに、

お金に支配されないで生きられるか。

そのためには、お金とは違う基準を

自分のなかでつくることが大事です。

お金以外の「ものさし」が自分の中にあれば、

お金の魔力に惑わされることはなくなる

自分がやりたいと思うこと、

「幸せ」と思うことにいかにより多くの

お金を回すことができるか。

そのためには無駄遣いをいかに減らせるかが

大きなポイントになります

伝えたいことがふたつあります。

ひとつは、できることなら、好きなことを仕事にすると

人生が楽しくなるということ。

もうひとつは仕事を考えるうえで、

お金の問題を軽視してはいけないということ

20×10%+0×90%=2という期待値のときに、

100万円が2000万円になる可能性は10%しかない。

でも0円になってしまう可能性は、90%もあります。

このように、ゼロになる可能性が非常に高いとき、

ほとんどの投資家は「投資しない」という決断をします。

でも僕は違います。

期待値が「1」を大きく上回っているのですから、

僕は投資をします。

そして、2000万円になる可能性を、

10%からもっと上げることができないか、と考えるのです

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