外資系スーパーが日本市場を攻めあぐねている。
グローバル競争で培った少品種大量販売の成功の方程式を日本に持ち込んで躓いている。

寡占が進む欧米の食品市場では、メーカーと小売りのパイプが太くなって規模の経済が機能し、大幅な低価格が実現する。
だが大手から中小零細メーカーがひしめく日本ではそうはいかない。欧米の流通構造とは正反対の多品種少量販売が日本の基本。多彩なメーカーとの取引に柔軟な調達、支払い機能を持つ卸の存在が欠かせない。

流通外資は、そこを見誤った。また外資系スーパーは、日本の地域に根差す食文化を理解できなかった。味噌や醤油など、地域に密着した品揃えが弱く、閉鎖した店が多い。

低価格を前面に打ち出す網の目の粗い欧米の販売スタイルよりも、消費者をよく知る、きめ細かな日本の小売業に軍配が上がった。
しかし、こうなると差別化が通用するのは反対に日本だけなのかも・・・せめて豊かな先進国では通用して欲しいものです。

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