「ジョブ理論とうんこドリル」より
ジョブ理論とはヒット商品が生まれる理由の一つを明らかにしたもの。人々は現状を改善するため、今の状況を進歩させるため、やるべき多くの「ジョブ」が発生する。人々はその「ジョブ」をこなすため様々な商品・サービスを雇う必要がある。ジョブにぴったりと判断すれば、購入に繋がるという。
モノを買うとは消費者が目的に応じて企業の商品を雇うという見方をする。一つの例をあげると、"うんこ漢字ドリル"はまさにお母さんのジョブにピッタリ。母親にとって子供の学習意欲を高めることが最大のジョブ。子供はおいそれと母親のジョブに付き合ってくれない。塾や通信教育を「雇っても」なかなか勉強好きにならない。
そこで"うんこ漢字ドリル"の登場。母親にとって嫌いなワードだが、子供は大好き。あっという間に宿題をこなし、ジョブは達成。。。。顧客の性別、年齢層、所得など属性調査をするマーケティングでは新たなイノベーション、発想は生まれにくい。
自動車王・フォード自動車の量産が起こる前に顧客に欲しいものを聞いたら「もっと速い馬」。⇒これがジョブ。⇒これを解決する存在が自動車。でもこれも変わっていくかもしれない。
食品の新商品を企画する場合、サイズや味などの製品スペックの一方で、「時間をつぶす」「手が汚れない」など顧客の課題を片付けるジョブスペックが新しい価値につながる。ジョブは課題解決と置き換えると目新しいものではないのかもしれません。ただマーケティングとは違った発想で面白いジョブを見つけていくと新しいものが生まれていくのかもしれません。サービスも商品もまだまだ新たなものが期待できます。
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