シャンタル・バーンズ
モチベーションや情熱を高めることをうたった
ウェブサイトや書籍、プログラムは、あふれています。
でも、その多くの根底には、ある共通の勘違いがあります。
モチベーションは外からもたらされるというものです。
この思い込みが、幸いにも嘘であることをご説明しましょう。
まず、モチベーションには2種類あることを
確認しておきましょう。
よく専門家は、モチベーションには外発的モチベーションと
内発的モチベーションがあると言います。
営業部門はよく、社員のモチベーションを刺激して
営業成績をあげようとします。
ボーナスなどさまざまなインセンティブを用意して、
社員の士気をあげ、目標を達成しようとするのです。
でも、このやり方は必ずしも効果があるわけではなく、
むしろ社員のやる気を失わせたり、
非生産的な行動を助長する逆効果をもたらすことがあります。
結果を出すには環境ではなく自分の心理と向き合うこと
例を挙げましょう。
ジョンとヘレンは同じ会社の営業部門の管理職です。
あるとき2人は、前月よりも10%高い目標を課されました。
目標を達成できたら、巨額のボーナスをもらえるという約束です。
ジョンは、「そんな目標どうやって達成すればいいんだ」と悩み、
やがてやる気をなくし、落ち込んでしまいました。
ヘレンはそんな標を達成するのは無理に決まっていると、
はなから努力しません。
2人とも同じ目標とインセンティブを与えられ、
顧客ベースも似ているのに、ボーナスという外的要因に
正反対反応を示したのです。
モチベーションとは、特定の生き方をしたいという
欲求や意思やエネルギーであり、
外的な物事に一切左右されません。
モチベーションは瞬時的で自発的なものであり、
あなたの考え方から生まれるものなのです。
もっとやる気を出したい、もっとうまくチームを管理したい、
もっと影響力を持ちたい、もっとゴルフがうまくなりたい、
もっと自信を持ちたい――。
あなたがどんな変化を求めているのであれ、
いちばん重要なのは、自分の心理状態を理解することです。
それなのに私たちは、
その探求をいちばん後回しにしがちです。
エンジンオイルのOEMも、ここを忘れてはなりません。
自分が本当にやりたいのは何なのか知ったうえで、
それを活かすことです。