ヨーロッパの銀行は、まだ悪い。昨年の損益を見てみる。
ドイツ銀行は、過去最大の赤字。反対にJPモルガンは最高益。リーマン危機後の再生は、火元の米国勢が先行している。
リーマン危機の10年後に、ヨーロッパが債務危機に見舞われたのも痛かった。今でも、デフレ回避の為のマイナス金利政策で利ザヤが圧迫されている。
米銀は、リーマン危機の原因である、住宅ローン担保債権の不正販売の罰金や和解金を払い終えた。しかし、ドイツ銀行は、未だに処理が出来ずに、米当局の追及を受けている。これが、投資家に嫌気されている。
ドイツ銀行、クレディスイス、バークレイズは、昨年業績不振を理由にCEOを交代・更迭した。歴史を振り返れば、国際金融機関の浮沈は、トップの経営・判断能力に負うところが多かった。新しいCEOたちは、さっそく手腕を試される。
誰が社長になっても回っていく会社を作れと言うコンサルがいる。そんな会社は、有り得ない。